【つながる旅行記#313】夕日に照らされる厳島神社の鳥居と、対岸にある謎の建造物【なにあれ…?】
前回は人類の技術力のお陰で無事に弥山を下山することができた。
水の補充もどうにか完了して厳島神社に向かうと、そこには見事に海が干上がった厳島神社の姿が……!
いやはやまさか下山してもまだこの光景が広がっているとは思わなかった。
なにせ潮汐に関してはわざわざ調べて来たわけじゃなかったので、完全に偶然なのだ。
自然の営みに感謝……!!
まさに絶好の撮影タイムという感じで、周囲にはカメラを構えている人がいっぱいだ。
……いやはや、この景色が見れて本当に良かった。
じゃあちょっと近づいてみるとしよう。潮が満ちる前に。
下に降りてみると、意外に地面はしっかりしていて普通に歩くことができた。
実家の田んぼは一歩踏み出せばアウトで靴を地面に持っていかれるような粘土質だったが、ここはスニーカーでも問題なさそう。
うっわぁ……
こりゃ来てよかったなあ……!!
大きな木をそのまま使っていることがわかる、ワイルドな主柱と袖柱。
こちらは主柱2本がクスノキの自然木(樹齢500~600年)で、宮崎と香川のものが使われている。(袖柱4本はスギとのこと)
なお日本は歴史上何度も過剰な木材伐採を繰り返してきたため、もう巨大な木はほとんど失われてしまった。
この鳥居は1875年に再建されたものだが、当時ですらこの大きさの木を探し出すのに20年かかったというから相当である。
そんなわけで現在は宮島町有志で「宮島千年委員会」を結成し、県内外でクスノキ育成に取り組んでいるとのこと。
長い時間がかかるだろうが、将来の鳥居の材料を宮島自ら供給することが達成できたら、それは本当に素晴らしいことだなと思う。
鳥居から厳島神社へは、なんとも良い感じに水の道が出来上がっている。
まあおそらく自然にできたものではないのだろうが、なんだか神の通り道感があって信仰心が増しそう。
いやーしかし本当に素晴らしい光景………
……おや?
いや、何だアレは……?
コンデジで限界ズームをしたところ、仏像が3体ほどくっついてそうな建物が鳥居のど真ん中に見えた。
なんかもうどう考えても宗教施設である。
そして暗めな山の中に白い巨大建造物があるわけなので、めちゃくちゃ目立っている。
足立美術館の景観担当者がこの様を見たら、泡を吹いて倒れそうだ。
(足立美術館は庭園のために、遠くに見える山の土地まで買って景観を維持している)
この場所の名前は『海の見える杜美術館』。
「なんだ美術館かぁ」と一瞬安心したものの、この敷地面積はどう考えたって普通ではない。
なのでGoogleマップで見ると、そこには『平等大慧会』の文字が。
そしてどうやらあの仏像らしきものがくっついていたのは王舍城という宗教施設のようだ。
公式ページを見るに『この場所は善のエネルギーが云々…』だそうで、厳島神社との位置関係はやはり意図的なものだと思われる。
※なお実際行った人によると、美術館はめっちゃ厳島神社関連展示があるとのこと↓ (ちょっと見たい)
いやはや、最後の最後まで学びばかりの宮島だったな。
有名観光地は人が多くて苦手だったりするのだが、ここは来てよかったと素直に思える。
そして揚げもみソフトうっまいな!!!
この美味さを早く知っていたら滞在中3個くらい食べていただろうに……!
日本三景の松が植えられた場所があった。
思えば日本三景もあと一つで制覇だ。
残るは松島だが、行けるのはいつだろう……?
後ろ髪を引かれる思いでフェリーに乗り込む。
宮島、本当に素晴らしいところだったなぁ……!
たくさんの学びを得られたことに感謝しつつ、実はまだ広島県の旅はもうちょっとだけ続く。
ありがとう宮島、ありがとう厳島神社。
次回へ続く…!