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【入院】いざ退院となると、『しんみり』というか『恐怖』というか・・・!!

あとわずかとなった入院生活。

いつも通りにシャワーを浴び、今日はちょっと喉が渇いたので部屋に戻る前に自販機スペースへと寄ることにした。

どうも最近甘いものを摂り過ぎなので……今日はお茶にしとこう。

自分がシャワーを浴びる時間は一番最後なので、自販機の辺りの蛍光灯は既に消灯されていることが多い。

日中はリハビリ中の患者と理学療法士が大勢行き交うこの場所だが、夜になったら灯りと静けさのせいか、なんだか寂しく感じる。

そして寂しいといえば、最近はついつい退院後の生活を考えてしまうのだ。


今の自分は毎日かかさずリハビリをしているわけだが、そこでは理学療法士との会話が生まれている。

ここへ来てからの約90日は、本当に毎日かかさず会話をしていた

自分の体の話はもちろんとして、売店のポテチの話、モンハンの話、ガンダムの話などのたわいない話まで、本当にあれこれ話したなと思う。


これはソロ活動を主としてきた自分の人生ではわりと驚異的なことであり、だからこそ今の自分は柄にもなく寂しさなんてものを感じているのだろう。

(退院したら、ここにいる人たちと会うことはほぼないだろうし…)


長年一人で生活してきたのだから何の問題もないはずだろうに、やはりこうやって少しの間でも人と関わる生活をしてしまうと別れのときには寂しくなってしまうものらしい。

どうやら自分も、人との関わりを求める人間だったんだな……。



そんなわけでしんみり記事になりそうなわけだが、

実は「刑務所出るときってこんな感じなのかな…?」と思っている自分がいるのだった。(台無し)

いやほら、「ムショには仲間が居るが、ここを出たら俺は一人なんだな…」とかそういうのである。

(まあ普通の人は退院したら、元のコミュニティに戻っていくだけなのだろうが、自分はそういうの全然してこなかったから……)


そして、ここ5ヶ月のちょっとした世間知らずもあるかもしれない。

なんか今って、お米とかキャベツが高いんでしょう……?

ネットで多少は情報を得ているものの、この5ヶ月での世間の変化が気になるところだ。


そして一番アウトなのが、自分は現在無職なことである。

まあこればっかりは簡単にクビを切られる構造に自ら入った末路なのでしょうがないとはいえ、相当に致命的といえる。

(そして結局、休業補償給付は未だに振り込まれていない)


そう、今の自分はまさに、『未来への展望が見えないままに素っ裸で社会に放り出された人間』を体現しているのではないか……?



なお病院にはソーシャルワーカーの方が居て、収入や貯金のない人が受けられる支援制度を紹介してくれたりもする。

だがどうにも支援制度には細かな規定があり、微妙に自分の状況とマッチしない状況なのだ。


例えば家賃補助なんかは受けられたらとても助かるわけだが、「一定以下の収入や貯金額」がまず前提として存在し、休業補償給付が始まったらそれが収入扱いとなり対象外となってしまう。

まあそれは休業補償給付が始まってるからいいとして、じゃあ休業補償給付がない間をなんとかできるのかといえば、その支援を受けるには「ハローワークに通って就職活動をする」という条件がある。

これが今の自分にはきついのだ。

そもそも家から遠い場所にあるハローワークに通うことがきついというのに、「週◯回、月◯回来ないと支援を打ち切ります」というのだから困る。

というか半日のバイトすら出来なそうな体だというのに、『会社への応募や面接依頼をしろ』というのもおかしな話だ。

そんな人間に応募される会社側だって困るだろう……?

支給の規定を守らせるためだけに、何社もの人事部に無駄な事務作業を強いることは、果たして世の中のためになっているのだろうか。


(まあ一番は、テレワークが出来るような仕事に就いてこなかった自分の職業選択に問題があるのかもだけど……)



そんなわけで、やっと家に戻れる喜びを感じつつも、失われる人との関わりによる寂しさや、確実にやってくる経済的困窮に震えが止まらないのだった。

一度の事故でこんなことになるとは……人生って怖いね!!


だがしかし、自分には一応まだ追い出されていない賃貸住宅という拠点もあるし、家族は健在なので一応は頼ることもできるのだ。(向こうの生活を壊したくないからできれば避けたいが…)

そう考えたら、きっとまだ状況はマシな方だから……!!


……頑張らねば。


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aosagi
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