【つながる旅行記#66】in東京 浅草寺でまた人混みに揉まれる
ホテルで目覚めた。
昨日は上野の花見で人混みに酔い、
下町風俗資料館で過去の東京に思いを馳せた。
しかしやはり東京は人が多い。
資料館によるインプットと人混みによる酔いのダブルパンチで、頭痛薬の消費は増えるばかりだ。
しかしこのホテル、神だった。
まさか東京で一泊1980円(税抜き)なんてものが存在するとは……。
しかも何が良いって、個室シャワーの数が多く、ロッカーもでかいことだ。
そこらのカプセルホテルでは健康ランドレベルの幅しかない細いロッカーを使わされることが多いが、ここは広さ半畳ほどで高さは天井までのロッカーを丸々ひとつ使える。ぶっちゃけ何でも入る。
客は外国人旅行客が多く、朝には洗面所で黒人と一緒になった。
黒人と一緒に歯を磨く経験なんて生まれて初めてだ。
ここならグローバルな雰囲気を味わうことも出来るのである。
このホテルは安さも相まってリピート確定だ。
カプセルの狭さやらは自分は問題ない。慣れている。
サクッと昼食を食べ、今日は浅草寺へ向かう。
昨日に引き続き、人混みに揉まれるのが確定の場所だ。
しかしこれも経験。浅草寺も初体験である。
超有名な雷門を抜け、仲見世通りに入る。
早くも人混みで死にそうだ。
速攻で人が少ない方へ逃げていく。
そして気がつくとイモを買っていた。
美味かった。
更に人混みから逃げていく。
店の裏に来た。
裏手はこんな感じになっていたのか。
こういうテレビでも見なそうな場所を見れるのが面白い。
さて、ずっと逃げていても仕方ないので人混みにまた戻ろう。
ふと視線を上げると東京スカイツリーも見えた。
そうだ、スカイツリーはこの辺りにあるんだった。
しかし、自分は東京に住んでいた頃にスカイツリーも行かなかったんだな。
有り余る時間をまったく有効利用できていなかった。
そんな浅草寺をあとにして、ちょっと周りを歩いてみる。
やはり浅草寺は観光客にかなりの人気スポットのようだ。
桜の季節なのも相まって、相当な混雑。バスも停まりまくり。
思えば函館もこんな感じで、バスから外国人観光客が赤レンガ倉庫周辺に降り立っていた。
有名観光地に住むとこういう活気の中での生活になる、というのを体験できたのは良かったと思う。将来居を構えるかは別として。
川沿いの桜も良い感じだ。
!?
あれは……その……有名な……!!
まさかの遭遇だった。
そうか。あの有名な物体はここにあったのか。
そして今気づいたが、中央のビルはビールを模しているようだ。
ビールのビルなのだ。
(……なんかダジャレみたいになっててアレだな)
どうやらこれはアサヒグループの本社ビルらしい。
こんな本社に通っていたら、日々愛社精神が醸成されることだろう。
(調べたらキリンの本社ビルは普通だった)
それはそうと、今日は他にも行きたい場所があったのだ。
それは江戸東京博物館。
下町の知識は上野で入れてきたが、もっと広い知識を学ぶにはここがうってつけだろう。
江戸に関する細かい事情がきっとわかるはずだ。
さあ、早速入って……。
休館日だった。
なぜ開館日を調べなかったのか、これがわからない。
……まあ長い人生、そういうこともあるのだ。
東京観光、終了。
次回へ続く……