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帰ってくるよ……!『オサイリスレックス』が!!【OSIRIS-REx】
あの『オサイリスレックス』が帰ってきます!!
・・・
えっ、「なんすかそれ」って……?
まあわかる。
自分も最近知ったから!!
説明すると、オサイリスレックスは「はやぶさ」や「はやぶさ2」と同じ、サンプルリターンを行う探査機である。
うまりこれははやぶさ2に次ぐ、史上3回目のサンプルリターン間近ということなのだ!
すごい!!
とはいえ別に自分は宇宙に詳しい人間ではない。
専門書なんて1冊も読んだことないし、かろうじて『佐々木亮の宇宙ばなし』をポッドキャストで聞いて知識を得ているくらいだ。
しかしそんな自分が興味を抱く理由がちゃんとあったので、こんな記事をわざわざ書いているというわけ。
「そもそも『オサイリス』って何なの?」というところからいこう。
アルファベットに直すと『OSIRIS』である。
OSIRIS……オシリス……!?
そう、エジプト神話の冥界の神、オシリスのことなのだ!!
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AppleのiPhone15Proの発表の際に、「TITANIUM(チタニウム)」を「タイティーニアム」と言っていたように、英語では「OSIRIS」は「オサイリス」という発音になるのである。
だが、「なんでエジプト神話の神の名前なんてつけたの?」という話だ。
それはサンプルを取りに行く小惑星が関わっている。
その小惑星の名は……『ベンヌ』。
「鮮やかに舞い上がり、そして光り輝く者」
「ラーの魂」
「自ら生まれた者」
この小惑星は、上記の数々の異名を持ち、フェニックスの元とされるエジプト神、『ベンヌ』から名付けられたのだ。
そして自分が過去に記事にしたように、
ベンヌは『アオサギ』がモチーフ!!
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……そういうことです。
物事はどんどんつながっていくもの。
アオサギへの興味とエジプトへの興味が合わさってベンヌにたどり着き、「はやぶさすげー」という体験からサンプルリターンに興味を持ち、今回のOSIRIS-RExに行き着いたというわけだ。
とりあえず何でも興味を持っておくもんである。
ちなみにOSIRIS-RExは2018年にはベンヌに到達し、もうサンプル採取に成功している。
Bennu has significant amounts of ancient carbon and organics, which is gold for scientists eager to understand the early solar system and origin of life on Earth. Check out 10 reasons why NASA chose this asteroid for #OSIRISREx’s momentous investigation: https://t.co/h33H3UfHEc pic.twitter.com/wI8lCPGkHj
— NASA Astrobiology: Exploring Life in the Universe (@NASAAstrobio) September 12, 2023
どんな難解な計算を通してこんなことが可能になっているのかは自分には想像もできないが、こうして無料で見せてもらえるなんて良い時代だ。
ちょっとベンヌ(小惑星)についても触れておこう。
ベンヌの形はこんな感じ↓
Asteroids are fossils of our solar system, preserving a record of prebiotic chemistry that holds clues to our origin story. On this episode of #HWHAP, astrobiologist Danny Glavin shares how he searches for the building blocks of life in rocks from space: https://t.co/M2rt1v57If pic.twitter.com/Rn4aFLtwCB
— NASA Astrobiology: Exploring Life in the Universe (@NASAAstrobio) September 8, 2023
そしてベンヌはなんと、地球に衝突する可能性があると言われている。
当時言われた衝突確率は2700分の1で、これは他の小惑星と比べたらかなり高い確率だ。
そしてこのたび、OSIRIS-RExによる詳細な計測を行った結果、衝突の確率は1750分の1にアップ!!
やめて!!
……そういえば、ベンヌはエジプト神話では混沌から生まれ、
その後に創生の丘(ベンベン)に降り立つという。
この丘ってまさか……
『中央丘クレーター』ってこと!?
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(https://www.jaxa.jp/press/2009/09/20090910_kaguya_j.html)
中央丘は衝突規模の大きいものほど顕著に現れる。
ベンヌは直径500mの小惑星だが、地球に落下したらそりゃもう大変な規模のクレーターを作ることだろう。多分。(計算はわからん)
ベンヌは地球に降り立ち、新たな世界を作るのだ。
その世界に人間が生き残っているかはともかくとして――。
おいおい……
衝突する未来しか見えんが!?
なんだか大変なことになってきたが、衝突しそうなのは2100~2200年らしいので、あとは若いもんに任せるとしよう。
しかしこれ、なんだかムーに投稿したら採用されそうな……!?
2016年に打ち上げられた宇宙探査機オシリス(オサイレス)・レックスが、地球近傍天体の小惑星ベンヌに到着している。(中略)
ベンヌが発見されたのは、1999年。このときに宇宙規模での地球最大のリスクが確認されたことから、かの大予言者ノストラダムスが予言詩で示した「1999年7の月」の「恐怖の大王」がベンヌを意味している……という解釈も、一部では囁かれている。
いずれにしても、近いうちに、地球に向かう“不死鳥(ベンヌ)”の潜在的なリスクが“冥界の王”(オシリス)によって、シビアに提示されるだろう。
はたしてそのとき人類が講じられる手立ては?
……さすがだよムー。
まさかとうの昔にオサイリスレックスとベンヌに注目していたとは。
(そして未だにノストラダムスが健在でほっこりした)
なお、OSIRIS‐RExはサンプル投下後に地球を離れ、OSIRIS‐APEXとして2029年に地球に接近する小惑星アポフィスに向かう予定だ。
アポフィスもまたエジプト神話に登場する悪神である。
NASAの中でエジプトブームが起きているのかはともかく、こうやって神話の存在に繋げると興味も湧くし覚えやすくていいなと思う。
そんなわけで、OSIRIS-RExのサンプル到着は9月24日。
日本で盛り上がるかはわからないが、個人的に見守りたい。
【追記】
無事帰ってきました!!
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