【つながる旅行記#117】ほぼ初めての札幌観光 ~ガッカリしない時計台~
前回は小樽で過去の思い出を回収できた。
今回は小樽から電車に乗り、札幌へ。
札幌も過去に友人と行ったのだが、ご飯を食べてホテルで寝ただけなので、記憶に残るようなことはあまりない。
泊まったのはなかなか豪華なホテルだったが、もはやその名前も場所もわからない。やはり旅行は自分が主体的にならないといけないなと思う。
ほどなくして札幌駅へ到着。
さて、札幌といえば時計台である。
なんでもかなりのがっかりスポットという噂だ。
駅からまっすぐ歩けばいけるらしい。
到着した。
実はこれも過去に友人と来ていたはず。
たしか写真撮って終わりだったかな。(写真は行方不明)
でもがっかりスポットと聞いていると逆に価値が出る感じがする。
実際、観光客には大人気だ。
ただ、普通にスルーしてしまうくらいビル等に紛れがちだとは思う。
中身は資料館になっているらしい。
さっそく入ろう。
中は思っていた以上に資料館していた。
入場料200円の価値は余裕でありそうだ。
この時計台だが、もともとは演舞場だったらしい。
その後時代によって利用のされ方はその都度変わりつつも、今に至るまでずっと残されているのだからすごい話だ。
(雑に扱われていた時期がないわけではない)
そして札幌農学校(現在の北海道大学)に関わる建物なので、卒業生の展示もしっかりある。
札幌農学校は外国人教師を雇って近代的な人材を本気で育成しようとした。
やはり卒業生もなんだか凄いメンツが並んでいる。
いや自分は正直、新渡戸稲造くらいしか知らないけれども。
今では5000円札を代表する人物ではなくなってしまったし、若者の間での知名度は更に下がってしまっているのかもしれない。
授業がどんな感じだったかというと、農業の勉強だけでなく、体育やらもしっかりやりつつ、アメリカ人教師の授業は全て英語で行われたらしい。
当時のノートの複製も残っている。
(新渡戸稲造のノートの綺麗さがヤバい)
この赤い星は「五稜星」というらしい。
北海道開拓使のシンボルマークだそうだ。
考案したのは開拓使付属船の船長。
「船の目印の旗を作れ」ということになった際に、船乗りにとって重要な北極星をモチーフにしたとかなんとか。
船長は函館出身かつ、あの五稜郭を作った武田斐三郎(#43参照)の門下生だったので、この星型は五稜郭からインスピレーションを受けたんだ!という話もある。(大丈夫? 盛ってない?)
由来はともかく、この星マークはかなり北海道で多用されているので、探すのも面白いかもしれない。
教会を思わせる風景がそこにはあった。
そんな感じで時計台は終了。
いやいや、どこがガッカリなのか。
普通にしっかり楽しみつつ知識を仕入れられた。
……あ、あんなところにも五稜星が。
そういえば井上さんはこの時計をメンテしてたんだよな……?
あんな感じに開く場所があるのか……?
ちょっとズームを……
四角い窓あった!!
はい。じゃあ満足したところで次の場所へ行こう。
まだまだ札幌は見どころが盛りだくさんなのだ。
次回へ続く……