AI関連が頭の中に溜まってきたので吐き出す
今年はイラスト関係の躍進がすごかったせいもあって、一層騒がれたAI。
自分はさっさとAIに進化して欲しい派閥の人間なのだが、今回はあれこれAI関連の話題が頭の中に溜まってきたので、アウトプットしようと思う。
【イラストAI】
もうこれに関してはまとめることがダルいくらい数が増えたのでサラッと話すだけに留めたい。
自分が実際に使ったMidjourney以外にも、日本のアニメ風なものもいけるNovelAI、さらにはもうniji journeyもエグい絵を出し始めている。
「ラーメン手づかみで食ってるwww」なんて笑っていられた頃が懐かしい。
今年だけで「AIには〇〇は無理」がいくつ覆されたのだろうか。
来年はもっとえげつないことになりそうだ。
【農業AI】
この記事を書くきっかけになったのがこの農業AI。
ちょうど最近、ノウカノタネという農家たちが話すポッドキャストを聴いていたら、林檎を収穫するドローンについて話していたのだ。(16:50~)
林檎収穫ドローンの映像を見た多くの農家たちが、「林檎落としとるやんけw」「そのとりかたじゃ痛むやろw」という反応ばかりだったらしいのだが、それがまさに将棋棋士がAIに抜かれる数年前の反応と同じだったという話。
イラストでもそれは同じだったように思う。
「AIには美少女は無理w」なんてちょっと前まで言われていたことだが、もはや画集まで出されるレベルの美少女大量生産機と化している。
「ま、まだ手がおかしい!!」とか今は言われているが、あっという間にどうにかなってしまうことだろう。
話を農業に戻して、仮に最初から農業ドローン用に最適化した農場にしたら、さらに効率の良い生産も可能になるのではないだろうか。
加えて、ドローンに完全に任せられるレベルのAIになれば、今現在は人間の事情により活用されていない土地でも農業生産が可能になるだろうとノウカノタネでは話している。(急斜面やら僻地やら)
例えば、このnoteでやけに出てくる八幡浜では、
段々畑のような土地にみかんの木が植えられている。
太陽と石垣と海からの光で美味しいみかんが出来るということらしい。
しかしはっきり言ってこの農業はかなり大変そうだ。
肉体的な負荷が非常に大きいように思えてならない。
今後この地域がさらに高齢化したら成り立つのだろうか?
広大な農地があるわけでもない日本において、人間にとっての難所であっても農地に出来うる農業AI技術は、かなり重要だと思う。
そして日本は移民に対して排他的で、そもそも移民側としても日本に来るメリットは年々薄くなってきている。こうした技術に頼らなければ生産に携わる労働者を確保出来ない気がする。
とはいえノウカノタネの人たちのように、最新技術を認識している若手農家もいることは事実。導いてもらおう。
【病理AI】
フラジャイルで一躍有名になった病理医。
しかし有名にはなれど人材不足は変わらない。
日本は人口比でアメリカの3分の1しかいないのが現実である。
そんな病理医を支えるために作られたのが病理AIだ。
自分の聞いているポッドキャスト『いんよう!』の「いっちー」こと市原真氏も、メドメイン社の病理AIプロジェクトに関わっている。
とはいえこれで病理医が必要なくなるかといえばそんなことはなく、あらゆるAI学者が言っているように、そんなにAIは万能でもないというのが病理学会の見解ではある。
『いんよう!』第154回では、「食道がんを長年見てきた病理医は、子宮頸がんを見てはならない」という話が出てくる。
両者は表面上は似てこそいるが、症状の変遷はまったく異なり、それゆえに人間では非常に混乱を起こしやすいらしい。
病理AIなら、そういう人間の事情を上手いことサポートしてくれる存在になってくれるんじゃないか、という話だ。
メドメイン社は最近では前立腺がんの検出に関しても成果を上げている。
日々自分の知らないところで技術革新は進んでいるようだ。
ということで、芸術、農業、医療のAIを紹介してみた。
自分の情報源がポッドキャストであるのがよく分かる。
でもその事業に実際に関わっている人たちのAIへのスタンスを聞くというのは大事だと思う。
ここで挙げたもの以外にも、3Dモデルを作るAI、モデルに使うモーションを生み出すAI、好きな言葉を好きな声優に喋らせるAIなどなど、色々なものが生まれている。
権利的にアウトな学習データを使ったものは大抵中国がやっている感じがするが、こういうのはデータを食わせたもの勝ちな気がするので、事態はかなり深刻かもしれない。
思えば、日本で総叩きにあったイラストAIのmimicなんて、自分の絵柄だけを学ばせて生成するものなのだから、問題にしたことすらどうだったのか。
あれでイラストAI後進国になる日本が確定した感があるが、今後イラスト界隈はどんなことになってしまうのやらだ。
自分はAIによる世界の変化に期待している人間ではあるので、
楽しくて便利な方向に動いてくれるよう、願いたいと思う。