古来より伝わる『ハエ取りリボン』の効き目はいかに!?
以前、謎のアリがオオハリアリのオスであることを調査の末に暴いたわけだが、実はわりとその後も部屋の中を飛び回っていたりした。
要するに壁の中にオオハリアリの巣が出来ちゃっていたらしく、過去にこの部屋に出た小さいアリたちを駆逐して、この建物の王者として現在はオオハリアリが君臨していたらしいのだ。
まあそんなオオハリアリの進撃も、隙間を塞いだり、アリの巣コロリを仕掛けたことで収まったので、現在こうして心穏やかに記事を書いているわけだが。
そしてどうもこのオオハリアリ、日本だとシロアリを食べているわけだが、アメリカだと他の昆虫まで襲う侵略的外来種として、めちゃくちゃたちが悪い存在になるらしい。
日本出身のヤバい生物はオオスズメバチやマメコガネ、ワカメやクズなどが有名だが、まさか我が家に出たオオハリアリもそうだったとは……!
まあ前置きはともかく、自分の部屋に何らかの小さい羽虫が飛んでいるというのは不愉快なものだ。
一応の駆除は出来たはずだが、この部屋はオオハリアリのオスがまた飛び回るかもしれないし、外から連れ込んでしまったユスリカやショウジョウバエも気にしなければならない。
そこで購入したのが『ハエ取りリボン』だ。
昭和を感じるこの製品だが、未だに売られているのだからそれだけ長く愛される凄い効果があるということなのだろう。 (たぶん)
よーし、これで夏を乗り切るぞ!!
(※仕掛けたのは7月の上旬です)
さて、このハエ取りリボンの使用方法だが、本体から粘着のりの付いたリボンを引き出し、天井に画鋲を刺して吊るすらしい。
(本気で昭和すぎる設計だな…)
なにやらロウで封印されている感があるが、一体これは……?
説明によると、赤い紐を良い感じに引っ張ることで中の粘着テープ(リボン)が出てくるらしいのだが……?
おお……!!
確かにネッチョネチョのテープがじわじわと引き出せる。
そんなわけでテープをじわじわと引き出していたのだが……
気付いたら中身のテープが全部出ちゃったんだよね。
いや普通テープの末端は底面に接着しとくとかさぁ……!
「引っ張れるだけ引っ張っちゃえ(^p^)」っていう頭が悪い人も使う製品ってことわかってるんですか!?
これだから昭和は……!
(吊り下げ型は昭和5年に開発されたぞ☆)
そんなこんなで、どうにか天井から吊り下げることに成功。
そして・・・
2ヶ月が経った。
いやまさかこんなに記事化するのが遅れるとは思わなかったのだが、本当に労働って困ったもんだなと思う。(やる気の減少)
それはともかく9月中旬の結果発表だ。
まあ虫の画像なんて見たくないという人もいるだろうが、安心して欲しい。
全然捕獲できてないから画像は載せないので。
そう、自分は部屋の4箇所に仕掛けたのだが、その結果は以下となる。
いやまさか夏の盛りにこの程度とは……。
だがしかし、この結果は自分の生活状況も関係しているかもしれない。
まず自分はそもそも虫が入ってきたら嫌なので、常に家は締め切っている。
(そのおかげでGとの遭遇も今年はしないで済んでいる)
そして職場が変わって通勤経路も変更したことにより、ユスリカタワーに遭遇する頻度が減少、結果として服についた羽虫が部屋に入ることもなくなったっぽいのだ。
さらに言えば、このハエ取りリボンという製品は虫の誘引効果は持っていなかったりする。(粘着のみ)
めんつゆトラップのような香りで呼び寄せる方式とは違い、ハエ取りリボンはせわしなく動いてあちこち止まりまくるハエの性質を利用して、粘着部分にくっつけるだけの製品なのである。
なのでそもそも羽虫に向いてるかが疑問だし、我が家では対象となるショウジョウバエが全然湧いてないのだから、捕れるわけがないのだ。
ふふっ……😊
(あと11個余ってるんだが…?)
そんなわけで、芳しい効果は得られなかった。(我が家の事情で)
だが、田舎の実家で使ったらめっちゃ捕れそうな気はする。
……まあ適材適所というやつなのだろう。
この製品の一番の問題点は、粘着力が非常に強いので、服やら髪についたらそりゃもう悲惨なことになるということだ。
なので生活の導線上には吊るせないし、少しでもなにかの拍子に触れそうな可能性がある箇所はNGとなる。
自分は玄関に設置したものの、わりと髪にくっつく寸前になったりもしたので、使う場合は本当に気をつけよう。
……まあでも、こういう風変わりなものを使ってみるのもたまにはいいな。
秋になってもまだ羽虫はいるだろうし、一応もうしばらくは回収せずに吊るしておくとしよう。
昔の日本はハエだらけだったわけだが(→ツヤ子伝説)、現代の建物の気密性と、ハエの少なくなった衛生環境には感謝しかない。
これからも、家の中くらいは心穏やかに過ごしていきたいものだ。