【つながる旅行記#178】野毛山動物園 ~爬虫類館と絶滅危惧種~
前回はタナゴとキリンとフラミンゴという、なんだか多様性に満ちたラインナップの知識を学ぶことが出来た。
動物の世界は奥深い……!
そんな野毛山動物園には爬虫類館もある。
ちなみに爬虫類の「爬」は、「地を這う」という意味なので、
「地を這う虫のたぐい」を表す謎の単語になってしまう。
爬虫類ってワニとかカメとかなのに。
だがwikipediaによると、爬虫類の「虫」は本当は「蟲」と書くらしい。
蟲という単語は「あらゆる動物」を含む単語なので、つまり爬虫類は「地を這う動物」を意味するようだ。
実際に国立国会図書館で検索すると、昔は表記が「爬蟲類」になっている。
なるほど。
今は虫を3つも書く「蟲」を使わずに、楽をさせてもらっているわけだ。
ここなんてよく見たら「は虫類館」なので、最高にイージーモードである。
さて、そんな今後使わなそうな知識を得たところで、中へ入ろう。
さっそくなんだか口が細すぎるワニが居た。
こちらはインドガビアル。
環境悪化や、漁網を破壊するからという理由により駆除された結果、生息数が激減している。
インドガビアルは、前に紹介したレッサーパンダやカグーよりも遥かに絶滅の危機にある動物のようだ。(保全状況評価はCR:絶滅寸前)
そしてこのデカいカメはバタグールガメ。
なんとこちらもインドガビアルと同レベル(CR)で絶滅しそうな動物。
こちらはヨウスコウワニ。
こちらもまた保全状況評価はCR(絶滅寸前)で、インドガビアルやバタグールガメと同レベルで絶滅しそうな動物で……
このエムスムツアシガメもまた絶滅寸前……
このヘサキリクガメも同じく……
このホウシャガメも保全状況評価は「CR:絶滅寸前」。
いやその……
めっちゃ絶滅しそうじゃん……。
……いや、これこそが動物園のもう一つの役目なのだ。
こういう絶滅寸前の動物を研究し、どうにか個体数を増やすのもまた、動物園ネットワークの頑張りにかかっているのだ。
これだけの絶滅危惧種ラインナップを見ると、あらためて重要施設だなと思う。
ちなみにだが、別に絶滅しなそうな動物も飼育されている。
この貫禄がありすぎるグリーンイグアナとか、
巻き付かれたら腕の骨を折られそうなボールニシキヘビとか、
なんともいえない体勢のミズオオトカゲとか、
そしてこのおやすみ中のヒョウモントカゲモドキとか!!
なんだこのかわいい生物。
餌が生きた虫じゃなければ飼っていたところだ。
そんなわけで、無料とは思えないほど楽しませてもらった野毛山動物園。
絶滅危惧種の多さを考えると、動物にとって重要な場所だと再認識した。
癒やしと学びが得られる動物園。
やはり素晴らしい。
さて、それではまだ時間はあるし、もうちょっとどこかへ行こうか。
動物成分は吸収したので……技術とか?
動物園の坂を降りると、一気に都会になる横浜。
おや、あのビルは……
そう、あれは三菱重工のビルだ。
そういえば日本郵船も三菱だったな。
……よし。
調べたらあった三菱みなとみらい技術館。
動物の次は、人間の技術力について学ぶとしよう。
そんな感じで次回へ続く…!