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暑すぎるので盛岡冷麺を食べて、ついでに歴史も調べる【料理】

気づけばセミが鳴いている今日このごろ。

もうすっかり夏だ。

そして部屋の温度も大変なことになってきた。

もうエアコンなしの部屋で過ごしたら熱中症確定である。

(室温28℃以上から危険らしい)


ということでもりおか冷麺を作っていく。
暑すぎて「」の文字が入ってるだけで買ってしまったのだろう。

他にキムチ味とかもあったが、辛いものは苦手なので鶏白湯を選択。

しかしどうやらこれにも青南蛮ソースがついているようだ。

うーん、どうしよう。

……では、塗装の剥げたフライパンでお湯を沸かす。

まさかこんな状態で使い続けることになるとは。
でもこういうとき鍋だとデカすぎるし、これがちょうどいいのだ。

正直レミパンがほしい。

でも調べたら超高かったので保留している。

では茹で上がったものを氷で冷やして……


完成…?


いや、流石に具は何か乗せたほうが良いか……。


冷蔵庫にももハムネギがあったので乗せる。

今度こそ完成。



ではいただこう……!

(ハムッ…!)

・・・

美味い。


このゴムみたいな麺。これぞ冷麺だ。

いや、これが人生で2回目の冷麺なんだけども。


初めて食べたのは盛岡に行ったときの大テーブルぼっち焼肉での冷麺だ。
#25参照

あのときは人の視線が気になって味はよく覚えてないが。


せっかくだし、ちょっと青南蛮ソースを入れてみようか。

辛いのは苦手だしホントにちょっとだけ……。

そして食べる。

(ハムッ…)

辛い。


これ以上はやめておこう。



さて、そんな盛岡冷麺が生まれた岩手県の盛岡市だが、ニューヨークタイムズが選んだ「2023年に行くべき52か所」で、まさかの2位に盛岡が選ばれている。

人混みを避けて歩いて楽しめる美しい場所として盛岡城跡公園が紹介されており、「東京から短時間でいけて良いね!」とのことだ。(新幹線で2時間)

確かに、あの岩手山が街中でも見える風景は良い感じだった。

なんだかまた行きたくなってきたな。


……しかしよく考えれば、なんで盛岡で冷麺なんだろうか?

自分が盛岡で食べた店は韓国人経営っぽいオシャレな店だったが、どんな由来で盛岡に冷麺が根付いたのかは調べていない。


というわけで、岩手県生めん協同組合のサイトを見てみると……

冷麺はもともと朝鮮半島の北西部・平壌(ピョンヤン)で生まれたものです。

朝鮮半島の北東部にある咸興(ハムフン)出身で、日本に移住してきた方が昭和29年盛岡に食堂を開き、故郷を懐かしみ盛岡に冷麺を出したのが始まりとされています。

当時客はゴムのような麺に驚き、なかなか定着せず大変苦労したようです。

その後、平壌のあっさりとした辛味のない平壌冷麺に、盛岡と同じ北緯40度付近にある咸興の辛味のある冷麺の味を合わせ独特なものとなっていきました。これが、盛岡冷麺の始まりです。

なんと冷麺は平壌で生まれたらしい。

そして北朝鮮の咸興出身の方が日本に移住して、盛岡で食堂を開き、苦労しつつも盛岡に冷麺を定着させたのだそうだ。

まさかの韓国ではなく北朝鮮由来だったとは。

そして咸興の緯度が盛岡と同じ北緯40度というのもまた面白い縁だ。

咸興(ハムフン)と盛岡の位置

はっ、そういえばパッケージに……!

北緯40度

……なるほど。

どうやらこれはちゃんとわかっている人が作っているようだ。


ちなみにだが、韓国における冷麺はそば粉を使っているので黒っぽいらしい。(盛岡冷麺は小麦粉なので白い)

Youtubeで「韓国人が盛岡冷麺を食べる動画」というニッチ過ぎるものを検索していくつか見たところ、確かに盛岡冷麺のに対して指摘が入っている場面があった。

そして動画の出演者によると、韓国における冷麺の立ち位置はあくまでサブであり、もっと酸っぱいとのこと。

盛岡冷麺は韓国の冷麺と比較するとメインを張れる仕様とのことなので、そこらへんも日本用にカスタマイズされているということなのだろう。

そういう工夫があったからこそ、盛岡でしっかり根付いたのかもしれない。



そんなわけで、たまには冷麺もいいものだ。

今更ながらに盛岡冷麺の由来も知ったし、東北にもまた足を伸ばしたくなってきた。


では、皆さんも熱中症にはお気をつけ下さい。

自分はもうエアコンガンガンで乗り切ります……!(電気代は諦める)


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