【献血】初めての『成分献血』体験レポート【飲み放題】
献血に関しては前から何度か挑戦してきたが、今回始めて成分献血に行ってきた。
予約して初めて知ったが、成分献血は「血漿」と「血小板」の二種類に分かれているらしい。(今回自分が行ったのは血小板の成分献血)
全血献血とは違って成分献血の場合は赤血球は体に戻すため、体への負担は少ないとのことだが、献血の時間は約1時間。
……これはなかなかの覚悟が必要そうだ。
そんなわけで、実際行ってみてどんな感じだったかをレポートしたいと思う。
献血に興味が湧いている人や、知らない世界を知りたい人は読んでみてほしい。
ではいこう!!
【サイトで予約して、いざ献血センターへ】
さて、それではラブラッドで予約を行ったので、献血センターへ向かおう。
実は『成分献血』に関しては献血バスでは行えない。
献血センターだけのなんだかすごい設備が必要らしいのだ。
だがそのかわりに、狭い献血バスとは違った建物の中ならではの充実のサービスもあるという噂。
今回はその真相も確かめたいと思う。
そんなわけで、住んでいる場所から電車賃をかけて献血しにやってきた。
しかも貴重な日曜日を利用して。
(もっと他にこう、お金と時間の使い方があるんじゃないのか……?)
いや、社会のためにも献血の方が大事だ!!(noteのネタにもなるし)
でも予約を入れているのは良いのだが、予約している時間は1時間も先だ。
良い感じに咲いていた桜も見終わったし、正直もうすぐにでも献血開始したいくらいなのだが……?
……そうだ。
考えてみれば献血ルームで待てるんじゃないだろうか?
過去に紹介した曽根崎献血ルームほどではないにせよ、そこそこの待合室くらいはこの地域の献血ルームにもあるはずだ。
噂では無料の飲み物もあるという話だし、お高い喫茶店で時間を潰すよりいい。
よし!もう行っちゃお!!
【献血ルーム到着と、やることあれこれ】
そんなわけで1時間ほど早いのに献血ルームに到着。
すると普通に歓迎された。(良かった)
そしてロッカーに荷物を預けることや、血圧を測って、出てきた結果の紙を持っておくことを指示された。(後で使う)
自分はラブラッド上で事前質問には回答済みだったので、その手間は必要なしだ。
では荷物を預けて身軽になったところで、あれこれ探っていこう。
さてさて、目についた良さげなものはというと……?
おお……!!
これは早く来てよかった。
暇つぶしは無限にできそうである。
というわけでさっそく自販機の「牛乳屋さんの珈琲」のボタンを押して、出てきた紙コップを受け取る。
本来ならこれで100円くらいかかっていたはずだが、無料だ。
(この「牛乳屋さんの珈琲」、最初に入った会社の自販機でも置いてあったっけ……)
そんな懐かしさを噛み締めながら席につき、フリーwifiに接続。
なんかもう気分は漫画喫茶みたいなもんである。
……しかしここで気づく。
(ここ充電のコンセントなくない?)
そうなのだ。
この献血センターの机や椅子には充電コンセントなんてものは存在しないのである。
いやもちろん受付に頼めばそれらのサービスを提供してくれる可能性はあるし、部屋のどこかにコンセントくらい流石にあるとは思う。
だがしかし、なんだかそれを頼むのもちょっと傲慢な気がしてきた。
まあ自分は常にモバイルバッテリーを持っているのでそれを使うとしよう。
【献血ルーム、混んでる】
献血ではむしろどんどん水分を取れと言われるのが定番なので、気にせず「牛乳屋さんの珈琲」を飲みまくる。
ほぼ確定で腹を壊す未来が見えたが、久々の自分で豆から挽いたわけではないコーヒーも良いものだ。
でも他の人の体験記で聞いたようなお菓子の提供は特にないな……。
やはり献血センターによって違いがあるようだ。
そして撮影は禁止なので写真を乗せるわけにはいかないのだが、10人以上の人が待合室に居る。
奥にある採血室にも今まさに採血中の人がいることを考えると、20人くらいが献血に来ていてもおかしくないということだ。
休みの日だろうに、こんなにも社会貢献に励む人がいるとは。
使用期限が短いことがネックな血液製剤だが、こうやって日々提供してくれている人がいるから成り立っているんだなぁ。
【問診と血液チェックと休憩】
そして無料飲み物をガブガブ飲みまくっていたところ、いよいよ呼ばれた。
献血エリアに入って、まずは問診だ。
「体調大丈夫ですか〜?」とかそういうやつである。
次は血管チェックと血液チェック。
そして最近鍋と肉を食べすぎたのか、血管が全然見つからなくて「あれ〜?」と看護師の方を困らせる自分の腕。(ごめんなさい)
その後、無事ベテラン看護師のアドバイスにより血管は見つかった。
そして流れで長細いミニ容器に3本ほど採血。
……えっなにこれ?
今まで献血バスで受けてきた血液チェックでは指の先端にチクッとされるだけのものだったが、今回はもう腕からガッツリ3本いかれている。
(成分献血だからだろうか……?)
そして、「成分献血の前にトイレと水分補給を済ませてくださいね!」というありがたい情報をいただき、また待合室へ。
【速攻終わる休憩タイムと成分献血の開始】
待合室に戻り、ひとまず「牛乳屋さんの珈琲」をキメる。
もうこれだけで5杯くらい飲んでいる気がする。
アイスとホットがあるからまた違った味わいがあるよね!
そんなわけでちびちびとホットを飲んでいたら、自分の名前が呼ばれた。
と、トイレまだ行ってないのだが……!?
下腹部からは「おい、正直1時間もつかわからんぞ?」というメッセージが発せられている。
……いや、行けるよ!!
謎の自信とともに、自分は採血室へと向かったのだった。(匹夫の勇)
採血室では10台ほどのベッドが用意されており、それぞれのベッドにテレビモニタが備え付けられていた。
長丁場になる成分献血なので、テレビを眺めながら快適に過ごしてほしいということなのだろう。
(自分はテレビは見ないだろうなということで消してもらったが)
そしていよいよ成分献血が始まる。
こころなしかめちゃくちゃ太く見える注射針。
でもまあ刺したらすぐに何も感じなくなったので問題はなさそうだ。
さあ、ここから1時間だぞ……!!
【献血はAudibleと共に】
自分がテレビを消してもらったのは、スマホあるからいいじゃんという思考だったからである。
いやしかし、考えてみれば片手は使用不可なのだ。
まあ片手スマホはできなくはないが……
だがその流れを想定してか、30分前の自分が良いものを準備してくれていた。
それはAudible。
Audibleは本を音読してくれるサービスで、ちょうどよく2ヶ月99円のオファーが来ていたのだ。
過去の自分はそのサービスを契約し、高野秀行氏の最新本をダウンロードしてくれていたのである。
(買ったらほぼ3000円のこれを無料で聞かせてもらっちゃっていいのか……?)
ポケットにスマホを入れたまま、耳につけっぱなしのイヤホンを操作してAudibleを再生する。
耳に流れ始める高野秀行氏の新たな冒険の物語。
目を閉じれば、すっかりその世界に入り込むことが出来た。
思えば最近、読書時間を全然取れていなかった気がする。
本を借りてきても、読もう読もうと思いつつYoutubeを見ちゃったりして。
献血はこうやって本を読むには良い機会なのかもしれないな……。
(いやまあ今回は本を聴いているのだが)
【成分献血の終了と、お土産とコイン】
そんなわけで、高野ワールドに入っていたら1時間かかるはずの成分献血が速攻で終わっていた。
そして尿意についても完全に忘れていたので問題なかった。(助かる)
針を外し、自分の身体から採取されたらしい黄色い液体が大量に入った袋を見る。
全血献血のときは血の色を見ると「うわぁ…」という感じになるが、成分献血の黄色い液体の場合は、見ても「なんだこれ?」という印象だ。
あんまり自分の体から出てきたものな感じがしないというかなんというか。
なお自分は血小板が他の人より多いらしく、過去2回の献血でも基準値を越えるレベルで血小板の数値が高かったため、今回の成分献血によって多少は平均に近づいたのかもしれない。(すぐ戻りそうだが)
そしてお土産タイム!!
まず溜まっていた20ポイントの交換でもらったのがこちら。
「カップ麺のフタを閉じとくやつ」である。
こうやってモニタの上に乗せておくことも可能だし、活躍の場がいっぱいだね!!
そしてまさかの「御当地お土産(600円相当)」をいただき、
さらに追加でコインをもらった。
覚えているだろうか?
序盤に述べたアイスの自販機には、このコインを使うのだ。
まあこの日は寒かったのでさすがにアイスの気分ではなく、別のコイン自販機でペットボトル飲料と交換して帰りの飲み物を手に入れることにしたのだった。
【初めての成分献血体験まとめ】
こうしてみると、無料飲み物やフリーwifi、お土産にコインでの交換品にと、往復の電車賃1000円の元は取れたかもしれない。
しかし気づけばあらかじめ予約した時間からは1時間30分が経過しており、成分献血はやはり時間がかかることを実感する。
まあ今回の自分のように、本でも読んで(聴いて)いればあっという間ではあるし、読書に集中できる良い機会ではあるのだが。
あと、モバイルバッテリーは持っていったほうが安心かもしれない。
皆さんは自分のスマホのように普通に使ってるだけで6時間もたないようなスマホではないとは思うが、一応。
他の献血センターの事情は自分にはわからないが、基本ないものと思って行ったほうが良い気がする。
しかしそこそこの都会じゃないと献血センターはないだろうし、時間もそれなりに取られるとなると、やはり献血は立派な行いなんだなと実感する。
いやなんだかすっごい自画自賛みたいになってるが、今回本当に献血する人の多さに驚いたし、ラブラッドでの予約もわりとすぐに埋まるので、献身的な人って実は結構いるんだなと思ったのだ。
そういえば過去に自分は「旅行がてら献血ルーム行こうかな!」とか言っていたわけだが、それに関しては割としっかり考えて予定に組み込む必要があるかもしれない。
午前に入れるか、午後に入れるか、指定した時間に献血予約がちゃんと出来るかも重要だ。
まあ成分献血ではなく全血献血なら20分もあれば終わるかもだが、その後にハードな旅行行程は入れない方が良いだろう。(血を失っているのだから)
やっぱり考えるほどに、献血を人の善意で回すのは相当きつい気がしてならない。
でもちゃんと回っているのだ。
世の中捨てたもんじゃないのかもしれないな……。
そんなわけで、成分献血体験レポートでした。
なんだか他の献血ルームも気になってきたので、また献血可能になったらどこかへ向かわねば……!
余裕のある体格と血の量をお持ちの方は、読書タイムと喫茶がてらに献血に洒落込むのも一興ということで、是非お試しあれ!