大好きな『倍速』で起きる弊害あれこれ
倍速に助けられて何年経つだろうか。
もはや倍速が生み出した余剰時間によって見ることが出来たコンテンツの数は凄まじい量に上るだろう。
もちろん「倍速で見たら頭に残らない」とか、「作品を消費してるだけ」という意見があるのも知っている。
しかし倍速は慣れであり、等速だろうが頭に残す気がなければ記憶なんて残らないものだ。
倍速することでやっと見れるコンテンツになるものだって存在する。
自分は見ないよりは倍速でも見たほうがマシ派閥の人間だ。
……まあそういうコスパ論を語るのは終わりにして、
今回は倍速による弊害みたいなものを語りたい。
倍速は最高だし、今後もやめる気はさらさらないのだが、
自分が感じている弊害は確実にあるのだ。
【早口になる】
自分は大半の動画やポッドキャストの音を1.5~2倍速で聞いている。
正直、リアルで会話している時間よりも倍速音声を聞いている時間の方が圧倒的に長い。
そうなると起きるのが、「早口になっちゃう問題」である。
なにせ自分の中ではもはや倍速での喋りのほうが自然な世界なのだ。
なので自分の喋り方も自然と早くなってしまう。
高速で発音するために舌がもう大変。
もちろんこれは自覚があるので、会話の際には「ゆっくりしゃべるぞ……!」としっかり意識することで、なるべく速さを抑えるようにはしている。しかし会話にひと手間必要になるわけで、結構面倒だ。
たまにYoutubeの動画でいつもの倍速設定だと聞き取りにくいことがあったりするのだが、それは等速でも早口な人だったりする。
恐らくあの人も普段から倍速の世界に浸っている人なんじゃないだろうか。
そしてもはや他人に合わせる必要もないし、ついてこれる人だけついてこれればいいよと割り切っているからあんな感じで喋っているのだろう。
そう、落合陽一氏である。
【誰だよってなる】
現実での出会いとは違い、ポッドキャストで新しい番組を聞き始めた場合を想定してほしい。
倍速設定はアプリを閉じようが指定の倍率で固定になるので、その番組を聴いた瞬間から倍速の声とテンポになっているわけだ。
だから何かの拍子にその人が等速で喋っているコンテンツを見た場合、
「いやこの人誰……?」
となるのである。
そして普段は自分が最高に聴きやすい設定で聴いているわけなので、等速になったときのテンポの悪さたるや凄まじいものがある。
いやそれが本来のスピードなのだが、正直こんな話し方を普段の会話でされたら「自分もしかしてバカにされてるのか…?」と思うレベルでゆっくりだったりする。
もしかするとポッドキャスト界隈では「ゆっくり喋るのが大事だよ」という決まり事があるのかもしれないし、元がゆっくりだからこそ、倍速で良い感じに聞こえるという可能性だってあるかもだが。
あとたまに、倍速だと良い感じの声だったのに、等速にしたらなんかちょっと……という人も居たりする。
いや自分の声を棚に上げて何ほざいてんだとは思うが、実際あるから…!
写真や動画はすっかり加工ばかりで大半が嘘な世界になってしまったが、自分が聴いていた倍速音声の世界だって、考えてみれば嘘の世界だったのだ。
……というわけで、倍速の弊害について語った。
いやもちろん今後も倍速信者なのは変わりないのだが。
「等速はきつい」と言ってきたが、そもそも等速こそが本来のその人の声やテンポだ。それを自分は受け入れられない……なんとも悲しいことだ。
写真加工とかでもこれと同じことが言えるのかもしれない。
その人の現実での顔をどれだけ愛せるのだろうか。
大丈夫かなぁ、人類。
まあ恋愛で出る脳内物質とかでなんとかなるか……。
そういえばSpotifyはスマホでもPCでも聴くことが出来るのだが、
なぜかPCサイトでは倍速設定が存在しない。
だから自分はもうテンポや声の違和感が凄すぎてPCでは聴けないのだ。
まったくSpotifyもなんでこんな意味のわからん制限を……。
……ん? PC用のアプリがある?
とりあえず入れてみるか……。
アプリだと倍速できた。
じゃあ……
良いか!!
この記事を書いたおかげでPCでのポッドキャスト生活が始まりそうだ。
ありがとう。記事を書くやる気を出した今日の自分。
そんな感じで、倍速最高!!
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