【つながる旅行記#137】十和田湖ビジターセンターで知識吸収タイム
前回はまさかのトイレを覗かれるという体験をしたが、それはともかくバスに揺られて十和田湖へ向かう。
何だかマイナスイオン的な何かがすごそうな景色が延々続いている。
実はこれは奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)といって、国の天然記念物としてかなり人気らしい。
それを自分は盛大にスルーしている最中なわけだが、歩いている観光客を見ていると自分がもったいないことをしている気分になってくる。
そしてバスは十和田湖へ到着。
では早速散策に出かけよう。
荷物をサビサビなロッカーに預けてと……
まずはビジターセンターへ向かう。
最初に知識を入れるのは大事なのだ。
すごく綺麗なビジターセンターだ。
十和田湖のジオラマもある。
ビジターセンターには十和田湖の自然環境についての展示がされている。
動物、植物、昆虫など盛り沢山だ。
あ、この箱は……。
マザーツリーを見に行ったときに見たやつだ。
あそこでもはちみつを作っていたのだろう。
あらためて思えば、はちみつ作ってたら確かにクマが来そう。
自分はなぜだかそういう視点はなかった。
くまのプーさんとか蜂の巣襲いまくるのに、なぜ思い浮かばなかったのか。
「オシドリはおしどり夫婦じゃない」という意見に関しては、過去に無駄に長文で記事を書いたので、興味のある方はご覧頂きたい。
相変わらず良い見た目の鳥だなあ。
ギンリョウソウ(銀竜草)というなんだか聞いたことのない植物の展示があった。
見た感じでは「キノコか何かかな?」と思ってしまったが、実際にはちゃんと植物らしい。
しかし葉緑素を持っておらず、根っこに菌糸をまとわせて栄養を貰うそうだ。
こういう葉緑素を持たず、根に菌根菌を持ち、菌が腐植などを分解して得た栄養分を吸収している植物を、腐生植物(菌従属栄養植物)と呼ぶらしい。
うーん、知らなかった……!
しかしなんだか仕組みだけ聞くと、菌類側にはなんのメリットも無いような気がするのだが、これが生き残っているのだから自然は不思議だ。
ヒメマスという魚の展示もあった。
十和田湖では名産品らしい。
写真を見ていたらなんだかめちゃくちゃイクラが食べたくなってきたが、別にこれはイクラを作っている風景ではない。
ここにオスの精子を混ぜるのだ。
絞られるオス。
なんかすごい光景を見せられている気がしないでもないが、まあ水の中でやってることを地上で再現したらこうなる。
こうやって受精卵をつくるのだ。
……実は十和田湖は、昔はサワガニしかいなかったらしい。
あるとき和井内貞行という人物が、鉱山労働者のために食料供給をしようと考えて十和田湖に魚を放流して育てようという計画が立ち上がる。
色々失敗もありつつ、1902年に北海道にある支笏湖のヒメマスの卵を購入し、翌年に稚魚を放流。
すると1905年には増殖に成功したことが確認され、十和田湖に魚が育つようになったらしい。
話では寄生虫も居ないから、冷凍せずに刺し身で食べられるとかなんとか。
さて、知識も吸収できたし、外を歩いてみよう。
はるばるやってきた十和田湖。
一体何が待っているのか……!
次回へ続く…