【つながる旅行記#14】in青森 八甲田丸の中には、いにしえの市場がある
夜19時、自分は函館駅にいた。
初めての長期休みなので、実家に帰省するのだ。
だが、ただただ何時間も電車や新幹線で移動するだけというのは勿体ないと思った自分は、せっかくなので途中下車の旅をすることにしたのである。
なので、まずは青森に寄る。
その後は、なんかこう……流れで。
ということでスーパー白鳥に乗り込む。
せっかくだからと駅弁も買った。
久々の休みと青森に、テンションは上がるばかりだ。
青函トンネルを抜け、無事青森駅に到着。
だがもう時間は21時だ。
さっさとホテルで寝よう。明日のために。
そして……夜が明けた!!
天気は素晴らしい快晴。
青森の空は超絶青かった。
今日の目的地は駅から歩いてすぐの八甲田丸だ。
シャーマンキングにも一瞬出てきたので、ある意味聖地巡礼かもしれない。
船へは線路が続いている。
そう、かつてはこの線路を通って船の中へ列車が入っていったのだ。
そして函館でも昔は同じように線路があり、列車は船から陸地へと渡った。
青函連絡船というやつだ。
現在国内に展示されている青函連絡船は、この青森にある八甲田丸と函館にある摩周丸のみ。
このとき行った八甲田丸は改修工事中。
外では盛大に改修の音がする。
ある意味で貴重なタイミングかもしれない。
入ると実物大のジオラマによる再現コーナーが広がっていた。
この「青函ワールド」の展示は、かつては東京の船の科学館に展示されていた、羊蹄丸の中にあったものらしい。
それが羊蹄丸の展示終了に伴い、八甲田丸に移されたようだ。
青函連絡船が動いていた頃のあらゆる場面の再現なので、自然とレトロ感が漂う。
そして八甲田丸は、上は4階、下は地下一階まである。
さすが列車を運べただけある。でかい。
歴代の青函連絡船の模型もある。
船橋に行くと、めちゃくちゃ広い。
右から左までの移動がかなり大変そうだ。
船橋の設備と景色を堪能し、次は地下に向かうことにする。
しかし今いるのは船橋、つまり最上階。
まさか階段で降りるのか……?
と思っていた所、エレベーターを発見した。
さすがだ。八甲田丸。
エレベーターを降りると、列車が入っている様子が見れるようになっていた。
実際に見るまでは列車が船の中に入るってどういうことだよと思っていたが、こうして目の前に展示されているのを見ると、あり得ることなんだなと実感が湧く。
エンジンルームへ入る。
なにがなんだか全くわからないが、すごいことになってる機械があった。
整備とか出来る気がしない。
八甲田丸、面白い展示だった。
そういえば同じ青函連絡船である摩周丸が函館にあるのは知っていたけど、そっちにはまだ行ったことがなかった。
日本中のこういう船を見て回るのも良いかもしれない。
それにしてもいい天気だ。
時間も昼を回ったくらい。
まだまだ観光できそうだ。
せっかくなので青森の知識をもう少しつけることにしよう。
となれば行くところは決まっている。
博物館だ。
次回へ続く……!