初めてのクラフトコーラはスパイシーだった【伊良コーラ】
今日も今日とてYoutubeで人生を溶かしていく。
そしてとんでもない動画を見つけてしまった。
それは世界中のコカ・コーラを比較する動画なのだが、なんとコカ・コーラなのに国ごとに味が全然違うらしいのだ!
かつてコメント欄で、北海道コカ・コーラが大日本印刷のグループ会社だとか、レシピは秘匿されていて飛行機も違うものに乗るとかいうのはデマだとか、色々聞いていたコカ・コーラ。
レシピは世界中で統一しているかと思いきや、まさか国によって味が異なっていたとは……!
なにやら現地で使う材料によって違いが生まれているということだが、なにより一番驚いたことは別にある。
なんと動画の出演者たちによる美味しさのランキングにおいて、
日本のコカ・コーラの評価が『最低レベル』だったのだ。
嘘でしょ……!?
なお、1番美味しいのはメキシコのコカ・コーラらしい。
それを一度飲んでしまうと、日本のコカ・コーラはなんだこりゃというものに変貌するという。
そして味の違いには使用している砂糖による影響もあるという。
日本はおなじみの『果糖ぶどう糖液糖』。
しかしメキシコでは『現地のサトウキビの砂糖』を使用しており、それが良い感じのすっきり感で最高らしい。
コカ・コーラZEROと普通のコカ・コーラの味が違うと言っていた人がいたが、彼の言ってることは正しかったんだなあ。
しかし問題は、メキシコのコカ・コーラなんて日本じゃ手に入らないということだ。
こんなに美味い美味い言われてるのに試せないなんて……
嘘でしょ……!?
そんなわけでクラフトコーラを買ってきました。
見事な代償行動に震える。
しかし世間でクラフトコーラが話題のときには一切見向きもしなかった自分が、今になってこんなことをしているのだから困ったものだ。
アメリカの流行は5年後に日本で流行るという話があるが、世間の流行が自分に響くのも5年後なのかもしれない。
この伊良(いよし)コーラは、コーラの実と7つのスパイスと高麗人参が入っているそうだ。
味は想像できないが健康に良さそうである。
そしてなんと100年前のレシピを元に漢方の技術で香りを缶に閉じ込めて、ゴールド・エクスペリエンスらしい。
なお『100年前のレシピ』はネットで見つけたとのこと。
本家サイトでも、ところどころで歴史あります感を押し出してるのがちょっと胡散臭いが、まあ美味しければいいよね!!
なにやら逆さまにして10秒で魔法がかかるらしい。
ちょっとワクワクしてくる。
では飲んでいこう!!魔法が解けないうちにね!!
(ゴクリ……!)
・・・
スパイシー……!!
なるほど。
これが本来のコーラだったのかもしれない。
口の中にほんのり広がるいつものコーラの味と、
そこに加わる各種スパイスの刺激。
炭酸は弱めなので非常に助かる。強いとしゃっくりが出るから。
そして明確にスパイスは感じるものの、辛すぎるとかそんなことはない。
あくまでも爽やかさを与えてくれるちょうどいい塩梅で……
いやめっちゃ喉の奥に残ってる気がするような……?
うん、わりとしっかり残ってるわ!!
ちょっと不快!
そう、実はスパイスは液体に溶け込んでいるわけではなく、物体としてしっかり存在しているのだ。
だから最初に魔法をかける必要があったんですね。
とはいえ、味は普通に良い感じである。
変に甘すぎないので、夏に飲みたいスッキリドリンクって感じだろうか。
(なおスパイスで喉は熱い)
同じ値段で買えたなら、コカ・コーラよりこっちを選ぶ人はいるかも。
ただし、同じ250ml缶で比較すると値段は6倍以上になるのだが。
個人的には喉にスパイスが残る感覚はあまりいただけないかも。
かといってスパイスの粒がなくなったらスパイシーさがなくなりそうだし、商品開発というのは難しいんだなというのを感じる。
飲み終わりのコップを見ると、フレンチプレスでコーヒーを作ったときの微粉みたいなものがしっかり残った。
でもこのワイルドさがクラフトコーラの持ち味なのかもしれない。
そんなわけで、初めてのクラフトコーラ体験の記録。
なんだか掘ってみたら面白そうな世界かもと思えてきたが、もう何年も前に掘り尽くされてそうなので、深入りはしないでおこう。
飲む前は「スパイスが入った飲み物ってどうなんだ…?」と思っていたが、飲んでみたらなかなか美味しかったのは良い発見だった。
やはり色々試してみるのは大事だ。
でもこうなってくると、やはりメキシコのコカ・コーラを飲んでみたい気持ちが湧いてくるな……。
飲んだ人の話では、「一度飲むと日本のコーラが不味くなるからやめとけ」という警告すらあったメキシカンコーラ。
いつか飲める日は来るのだろうか。