【悲報】チーズから足の裏の匂いがする
ある深夜のこと。
腹が減った。
しかし面倒な料理をする気が起きない。
そういえばパンを冷凍していた。
もうだいぶ前のパンだ。
あれはいい加減処分しなければならない。
確かかなり前のピザソースとチーズがあったはず。
ピザトーストにしてさっさと食べてしまおう。
30分常温で放置して多少やわらかくなった食パンにピザソースを塗る。
そしてチーズをふりかけようとしたそのとき、事件は起こった。
くっっっさ!!!!!!
いまだかつてチーズからは嗅いだことのないにおいが鼻を突き刺した。
においを形容するならそう、
ヤバいときの足のにおい。
開封してしばらく冷蔵庫に入れておいたチーズは、
いまや危険な臭気を放つ物体と化していた。
あっ、なんかチーズをつかんだ指からも足のにおいがする!
指なのに足のにおい!! 頭がバグる!!
……いや、だがしかし。
臭いからといって食べられないとは限らない。
ふと学生時代を思いだす……
八丈島出身の友人が住む寮に行ったときのことだ。
彼がおもむろに取り出したのは「くさや」だった。
なにかのゲームでその存在を知っていた自分は、初めて見る本物のくさやに感動を覚え、頼んでにおいを嗅がせてもらった。そして一言。
「公衆トイレのにおいだね!」
……その後に彼がした表情は今でも忘れられない。
いや馬鹿にしたつもりは本当になかったのだが。(素直すぎた)
という謎の回想を入れたが、つまりあれを食べられる人間が居るのだから、足の裏のにおいくらいなんぼのもんじゃいということである。
納豆だって結構強烈なにおいだが、口の中に入れたら美味しく感じるのだ。
そして「チーズ 足の裏」という直球な単語で検索すると、
そのにおいが売りのチーズすらあるらしいのである。
「神様の足のニオイ」がするチーズ。
名を『エポワス』という。
なんとも荘厳な表現をしたものだが、それはフランスのみの話で、イギリスでは「ブタのヒヅメの間」というめっちゃ臭そうな呼ばれ方をされている。
とはいえエポワスはウォッシュチーズ。
塩と水で洗いつつ熟成させるものらしい。(初めて知った)
つまり、ただ冷蔵庫に放置して出来上がった自分のものとは違うのである。
それに、自分のチーズは白い粉がついているような……?
だがこれに関しては問題ないとコープこうべが言っている。
今回激臭がしたのはナチュラルチーズだった。
解説によると、ナチュラルチーズの白い斑点はチーズストーン。
旨味成分が結晶化したものらしい。
じゃあいけるか……?
ハムッ……
口の中で咀嚼してみた。(謎のチャレンジ精神)
味はよくわからんな……?(チーズはその後吐き出した)
うーん、いっちゃう?
……いや、危険な橋をあえて渡る必要もないだろう。
腹を壊して一日を無駄にすることになったら最悪だ。
残りピザトースト1枚分だったチーズは廃棄しよう。
そして1枚づつ包装された別のチーズでピザトーストを作り、食べた。
安全第一だ。
チーズには悪いが。
そして食べてから1時間ほど経っただろうか。
腹のギュルギュルがすごいことになっている。
ピザソースが駄目だったのかな……。
皆さんはこんなことにならないよう、食材の管理はしっかりと。