【つながる旅行記#35】in下北 シャーマンキング聖地巡り……?
前回、むつ市民に迷惑をかけ、そしてさとちょうの太巻きが美味かった。
一夜明けて、今日はむつ市を見ていこうと思う。
ここはシャーマンキングの恐山ル・ヴォワールの舞台、下北。
ぶっちゃけると恐山には真冬だし行けないのだが、街中にも聖地はある。
巡っていこう。
一夜明けて、むつ市の街中を歩く。
昨日の真っ暗な道を歩いた経験がフラッシュバックする。
アホなことをしたものだ。
行き当たりばったりは危険。
学んだよ……。
遠くに山が見える。
あれが恐山なのだろうか。
ズームで寄ってみると雪の山頂に謎の構造物があった。
調べてみると、これはガメラレーダーと言うらしい。
怪獣映画かよとツッコミたくなるが、
実際本当にそのガメラから来ているらしい。
こういったガメラレーダーは、
日本国内では青森の他に、新潟、鹿児島、沖縄にあるらしい。
航空機やミサイル攻撃を察知するために重要な施設のようだ。
自分は自衛隊の関連施設が近くにない環境に育ったので馴染みがなかったが、稚内にもレーダー設備があったし、日本を防衛するために実は色々な設備があるのだ。知らないことばかりである。
……いやシャーマンキングの聖地巡礼をしろよという話なのだが、
すっかりむつ市を歩いて回ることに夢中になっている自分がいる。
知らない土地を歩いているだけで楽しい。
それにまあ時間はまだあるのだ。のんびりいこう。
しかし昨日は結構歩いたというのに、一晩休んだら足にさほどダメージは残っていないようだ。
自分も旅行を通して足腰が鍛えられたのだろうか。
歩いていたら、子供の遊ぶ声がしてきた。
どうやら幼稚園か保育園のようだ。
……なんか面白い形してないか?
そういえば何かのテレビ番組で、円形の幼稚園を紹介しているのを見た気がするが……それだろうか?
結論から言うと、正解であり不正解。
これは自分がテレビで見た幼稚園とは違った。
しかし、この建物を設計した建築家は同じ。
建築家の名前は手塚貴晴。
子どもたちが永遠に走り回れて、教室の境界がない「ふじ幼稚園」を建築したことでTEDxKyotoで講演もした、日本を代表する建築家である。
一方、むつ市にあるこの建物は「よしの保育園」。
ふじ幼稚園と同じく円形だが、じつはちょっと違う。
円形は円形でも、坂のある円形なのだ。
手塚貴晴さんはかなりの建築物を手掛けているようだが、教育施設だけ見てもかなり独創的で面白い。
自分に子供が居たらこういう施設に入園させたいと思えてくる。
興味がある方は以下のリンクをどうぞ。
いい加減に聖地巡礼しないといけないのだが、場所がよくわからない。
なんかこんな感じの夜のお店がある通りを歩いていた気がするのだが……。
うん、よくわからないので次にいこう!
ここは確実に聖地のはず。
主人公がお土産を見て、鬼に襲われた店だ。
おお!ほぼ漫画そのまんまじゃないか!
なんだか鬼というか妖怪に侵食されてはいるものの、店自体は残っていた。
営業は……しているのだろうか?
(※聖地巡礼は終了しました)
聖地を発見して満足したので気ままに歩いていると、
水浸しになっているローソンがあった。
よく見ると、地面からチョロチョロと水を流し続けている。
これはあれか、凍結対策か!
水を流し続けることで雪を流しつつ、凍結もさせない仕組みだろう。
函館のロードヒーティングでも驚いたが、雪国には色々な対策があるらしい。
勉強になるなあ。
歩きっぱなしで甘いものが食べたくなったのでクレープ屋に寄る。
おっさんがクレープを食べても犯罪ではない。
というわけで下北駅に戻ってきた。
これからどうするかだ。
また函館に帰らないといけないのだが、
下北から青森まで戻って、スーパー白鳥で帰るのは遠回り過ぎる。
そこで出てくるのが、大間からのフェリー使用ルートである。
そう、大間からは函館行きのフェリーが出ているのだ。
しかも大間といえばマグロで超有名な場所である。
下北の太巻きであの美味さだったのだ。
大間でマグロなんて食べたらどうなってしまうんだ……!?
まあこれらの情報は観光案内所で聞いた受け売りだが。
下北にそんな有名な場所があったとは。
本当に自分の周囲のことしか知らなかったようだ。
いや、周囲のことも知ってるか怪しいか。
いずれにせよ目的地は決まった。
ここから大間へは電車はないが、バスならあるらしい。
次の目的地は、マグロ(大間)だ!!
~続く~