【ただし料理は】久々に訪れたサイゼリヤは次世代に進化していた【尻から出る】
ある日、少しだけ遠出をした。
食事を忘れて移動に集中していたため、お腹はぺこぺこだ。
しかしたどり着いた有名レストランはなんと50分待ち……。
仕方がないので近場にある変わったレストランに変更することとなった。
そこはなんと、お菓子メーカーが運営するレストランだという。
……そういえば、『蕎麦屋のカレーは美味い』なんて話があったな。
ものは試しだ。
お菓子屋のレストラン、入ってみよう!!
そんなわけでサーロインステーキである。↑
流石に冒険しすぎている気がしないでもないが、お菓子屋のステーキが一体どんな感じかは非常に気になる。
もしかしたら凄いことになってる可能性も……!?
それではいただきます!!!
(モニュ……モニュ……)
うーむ……
硬いし、あんまりおいしくないね!!
……いやー、失敗しました。
お菓子屋のレストランのステーキ、普通においしくなかった。
餅は餅屋というが、さすがに菓子メーカーのレストランのステーキは無理筋だったか……
いやしかし自分の経験上、レストランのステーキって毎回このレベルだったような気もする。
だからこそ自分は、ステーキ(どうせ硬い)を頼むくらいならハンバーグにするような人間になったのだ。
とはいえ、この店のサーロインステーキはこれで2200円なんだよな……。
自分的には奮発した結果がこれだとちょっと悲しい。
そしてなんだか別の欲求が湧いてきた。
他の店のサーロインステーキはどうなんだろう……?
そもそも『サーロインステーキ』というもの自体が固くて美味しくないものである可能性もあるはずだ。(失礼)
これは食べ比べなくてはなるまい……!!
そんなわけで仕事終わりにサイゼにやってきたのだ。
「いやなんでサイゼをチョイスしとんねん」という意見はわかる。
自分もサイゼにサーロインステーキは無いだろうなとは薄々思っていた。
でもほら、サーロインじゃなくてもステーキはたしかあった気がするし、まずは財布に優しい所で助走をつけるというかさ……!
要するに日和ったのだった。
そして知る。サイゼからステーキが消えたという事実を。
そう、サイゼなのにわりと高いということで有名だったリブステーキ(1000円)は、もうメニューに存在しないのだ。
……時代は変わった。
なんだかいよいよもってサイゼに来た意味ないなと思えてきたわけだが、しかしサイゼリヤというのは平日の夜だというのにめちゃくちゃ混んでいることがわかった。
週末でもないのに、家族連れがこんなにもファミレスに来るんだなぁ。
そして混んでいるだけあって、めちゃくちゃうるさい。
もはや自分の骨伝導イヤホンから流れるAudibleの音声は、音量MAXでも全く聞こえないレベルだ。
この雰囲気、たしかどこかで………
そう、居酒屋だこれ!!
かつて居酒屋に行ったときの、『周囲が超うるさいから自分たちの会話のボリュームも上げざるを得なくなって、最高にうるさい空間になっていく』というアレが、この空間でも繰り広げられている……!?
(へへっ……帰りてぇ……!)
しかし一度座ったからには帰れない。
テキトーに頼んでサッと食べて帰ろう……。
というわけでなんだかよくわからんメニューになった。
いやしかしそんなことより驚いたのは、ロボットが運んできたことである。ついにうちの地域でもロボットが料理を運ぶようになったか……!
だがそのロボットで非常に気になることがある。
ロボットの設計がなんかおかしい気がするのだ。
なお、今回サイゼリヤで働いていたのはおそらく以下のロボット。↓
狭い店内をスイスイと移動して自分の席に料理を運んでくれた彼だが、提供の様子はこんな感じ。
料理も取りやすく、その点は問題なかった。
だが、なぜかこのあと彼はここに留まり続けたのである。
おそらく何かのエラーが発生していたのだろう。しかし普通に邪魔だ。
……そういえば、さっきから彼はなにかエラー解除について語っているような気もする。
だが先述したようにここは居酒屋状態なので、何を言ってるかは全然聞こえない。そして席から見た感じでは操作できるようなボタン類も見当たらないので、どうしようもないのだ。
それでもどうにかしようと席を立ち、反対側を見ると……。
そこにはモニターから笑顔を返すロボットの顔があった。
いや笑っとる場合かという話なのだが、そこでなぜか唐突にエラーが解除されたようで、ロボットは去っていった。
うーん……
エラー時だけのことではあるが、モニターが客の操作しようがない反対側にあるのは困ったもんだなと正直思う。(客に操作させることを想定していないのかもだけど)
そして思えば、これは客に尻を向けて料理を提供していたということか……?
いや別にそこまでの肉体的な配慮をロボットに求めてはいないのだが、そんなことをふと考えたのだった。
なにせ顔を向けられて提供されるのが当たり前という常識があるので違和感がすごいのだ。
顔のついているモニタ側には、「反対の席のお客様の料理です」なんて注意書きも貼ってあるし。
……まあロボットを人間扱いしてしまうのが日本人の特性なのだろう。
しかし正直このデザインでは、店員さんが使う際も問題がありそうな気がするのは自分だけだろうか?
なにせこの構造だと、料理をロボットに乗せたあとには反対側にあるモニターを操作しないといけないわけで……ちょっとめんどくさそう。
普通に顔面把手付深鉢形土器みたいな感じの方が良いんじゃないかな……。
そんなわけで、サーロインステーキどころかステーキすら食べられなかったわけだが、代わりにサイゼの進化を知ることが出来た。
これから先、店員はどんどんロボットに置き換わっていくのかもしれない。
これも時代の流れだなと思いつつレジに向かうと、なんとセルフレジになっていた。
……まさかここも進化していたとは。
全てのものは移り変わっていくんだなということを実感しつつ、サーロインステーキへの想いを強くした自分。
休日にはきっと食べに行くぞ……!!
食事の内容が決まっているのって、楽だな。
【次回】そしてリベンジへ……!
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