【格安】「もうAndroidスマホはこれで良いんじゃないか?」・・・と思ったが、そんなことはなかったよ【moto g64 5G】
気づいたらiPhone16が発表され、時の流れの速さに衝撃を受けている。
サブスマホが手術失敗でもうすぐ逝きそうなので、サブスマホのサブスマホを買わなきゃと思っていた自分だったが、なんかもうiPhoneまでの繋ぎなんて必要なかったんじゃないかと思えてきた。
……まあ実際には欲しかったiPhone16Proはすぐに届きそうもないので、結局サブスマホは必要だったのだが。
さて、令和の世の中は「スマホが欲しい!」と思ったら、Amazonでポチるだけで翌日には届くという素晴らしい世の中である。
焦っていた自分は速攻で安いスマホを検索し、即注文した。
……とはいえ、安けりゃいいってもんじゃないのだ。
探せば1万円そこらのスマホだって世の中にはあるわけだが、その使用感があまりにも酷かったら最悪なことになるのである。
ゆえに自分は評価が高く、自分の用途に合っていて、かつ安いものを探した。
それがこちらである↓
な、なんだこの精密機器を入れてると思えない包装は……!?
エントリーモデルとはいえ、これはあまりにも……!
……というわけで、紙に包まれていたこれは『moto g64 5G』。
お値段は3万円で充電器は無し。
まさにエントリースマホである。
(もっと安く買う方法もあるが、こっそりメモリが4GBに減らされてたりする場合があるので厄介)
しかしまさか自分が2台もモトローラのスマホを買うことになるとは。
アメリカの会社で今は中国Lenovo傘下のモトローラだが、実は今かなりスマホ業界でシェアを広げているらしい。
なんと北米シェアは3位で、南米シェアは2位だという。
そして自分が2台もモトローラのスマホを買っているように、日本でもそのコスパの良さとラインナップの多さでじわじわとシェアを伸ばしている最中なのだ。
とはいえ、自分がかつて使っていた(壊した)『moto g PRO』に関しては、正直安かろう悪かろうという感じのスマホだった。
内蔵のペンはあるけど書き心地は酷いし、収納方向が決まっていてmicroUSBを越える不愉快さを発揮していたし、画面のリフレッシュレートはガクガクだった。(60Hz)
……あとスクリーンショットの音が消せなかった。(最悪)
ところが今回買った『moto g64 5G』は結構凄かったのである……!!
【リフレッシュレート120Hz】
『moto g64 5G』、まさかのリフレッシュレート120Hzに対応している。
なんかもうGalaxyZFold3と遜色ないレベルでヌルヌルだ。
そしてそもそも自分が前に使っていたmoto g PROの60Hzだって馬鹿にするようなものでもない。
なぜならみんなが愛するiPhoneのリフレッシュレートは60Hzだからだ。
iPhoneやiPadはPro版にならない限り120Hz表示は無理であり、そしてこれを「ProMotionテクノロジー」と名付けてAppleは付加価値としている。
それが3万円のスマホで出来るとかどういうことなの……?
まあ他方で120Hzディスプレイは消費電力が増えるとかいう話もあるのだが、なんだかんだで一度慣れるともう120Hzじゃないと耐えられないんだよね……。
(この記事を書いているMacBookAirのディスプレイは60Hzだが)
【メモリ8GB! microSD対応!!】
『moto g64 5G』はメモリも8GBと実にまともだ。
「moto g PRO」はPROを冠しているのにメモリ4GBと貧弱で、動作にもたつきを生みまくりだったが、moto g64 5Gは現状サクサク動いていてとても素晴らしい。
内蔵ストレージは128GBと小さめなものの、1TBまでのmicroSDカードに対応しているのでそちらも問題はない。
また、片方にe-SIMを使えばデュアルSIMも可能だ。
ホントにエントリースマホなのかこれ……?
【指紋認証&顔認証どっちもあり!】
Appleがどっちかしか採用しないことで有名な指紋認証と顔認証だが、このスマホはどちらも採用している。
まあこれはAndroidではわりと当たり前のことではあるのだが、やっぱり便利である。
指紋認証が電源ボタンなのも個人的には好きだ。
各認証の反応も、使ってみた感じ悪くはない。
【イヤホンジャックにFeliCa対応!】
このスマホは地味に嬉しいイヤホンジャックがついている。
自分は基本骨伝導イヤホンを使用するのだが、ときには良い感じの有線ヘッドホンを使いたい日だってあるのだ。
そんなときに今のスマホでは削られまくりなイヤホンジャックがあるのは、なかなかありがたい。(ペアリングとか面倒くさいし……)
そして何気にFeliCaにも対応しているので、おサイフケータイが使用可能となっており、マイナンバー関連のあれこれもこのスマホで出来るようになっている。
いざというときにPayPayとおサイフケータイの二刀流があればまず間違いなく事態を乗り越えられるので、これは非常に大事だ。
正直もう自分はFeliCa等に対応していないスマホは選ばないと思う。
【モトローラ特有のあれこれ】
モトローラのスマホには変な機能が搭載されており、地味に役に立つ。
例えば「スマホを二回振るとライトが点く」とかね?
いや「なんだそりゃ…」と思う人も多いだろうが、地味に使えるのだ。
モトローラのスマホはライト起動のためだけに「スマホの画面を見て、ライトを起動して……」なんて面倒な行動を取らなくてもいい。
ただ2回振ればいい。
……こういうの、好きだな。
あとはカメラ起動なんかも「スマホを2回クイクイッっとひねる」という動作をするとできたりする。
電源ボタン2度押しでのカメラ起動もできるが、ボタンを押すよりこっちのほうが楽だったりする場面もあるので助かるのだ。
カメラ……?
ああ、カメラといえば……自分が嫌悪しているシャッター音は……?
【シャッター音とスクリーンショット音について】
自分はシャッター音を強制する文化が嫌いだ。
今や日本と韓国だけで実装されているという強制シャッター音だが、果たしてモトローラのスマホはどうなのか。
結論から言うと、日本のSIMを挿した時点で、『強制的に鳴る仕様』に固定される。
は〜〜〜〜ぁ……。
まあシャッター音に関しては無音カメラアプリでも使えばいいじゃんと思うだろうが、何が厄介って、無音カメラは電源ボタン二度押しやスマホをひねる動作での起動には対応していないのだ。
あくまでもそれらの便利な起動方法は純正カメラのみが対応していて、使用するカメラアプリの変更は出来ない。
なんなんだこの利便性の阻害は……。
そしてもっと最悪なのがスクリーンショットの音である。
なにかネットで調べ物をしていて「あっ、これはスクショしよう」と思う場面はよくあるが、それがもし電車の中だったとしよう。
あなたがスクショをした瞬間、盛大に「パシャァ!!」というカメラのシャッター音が電車内に響き渡り、あなたは見事に盗撮犯扱いとなる。
正義を振りかざす者たちがあなたの写真一覧を確認しようとしてくるかもしれないが、逆らってはならない。そんなことをしたらSNSで晒されてしまうだけである。
もちろんスクリーンショットの音を「カメラのシャッター音」以外に変更することなどできないし、マナーモードにしようが無音化もできない。
「なんでスクリーンショットまで強制的に爆音を鳴らすの?」というのはよく言われている疑問だが、カメラの撮影画面をスクショしたら盗撮できちゃうからという理由があるようだ。
そしてモトローラがスクリーンショット音を”カメラのシャッター音”に固定しているのを見るに、スクショを撮るようなやつは盗撮犯とでもメーカーは思っているのだろう。
見当違いの対応で多くの人間の利便性だけを下げて、盗撮犯は普通に無音カメラアプリを使っているのが現実だとわかっているだろうに、日本はこんなことをいつまで続けるのやら。
ついでに言うと、モトローラのスマホは誤爆スクショをさせたくて仕方がないのか、スクリーンショットのショートカットを仕込んでいる箇所がある。
ああ、駄目だこりゃ……
せっかくの素晴らしい便利機能を潰す謎の自主規制はいつ終わるのだろう。
そもそもスクリーンショットに関しては、iPhoneは日本でもマナーモードなら無音にできるようになったという話を聞いているのだが。
Androidの自由度は年々下がっているのかもしれない。
はぁ……。
【追記】
カメラアプリに関しては、背面を2回タップすると発動する『クイック起動』に無音カメラアプリを設定することもできる。
まあ正直、カバーとバンカーリングを付けているせいか起動率は20%くらいで使い物にならない気もするが……。
そしてスクリーンショットに関しては、Android14からの仕様によって無音スクリーンショットアプリを入れても使用感が最悪になったため、本当にどうしようもない状況だ。
はぁ……。
【終わりに】
そんなわけで、最後の最後にうんざりする結果となった。
本当にこのシャッター音強制の文化は勘弁して欲しい。
撮影OKの美術館が騒音会場になるのはどう考えてもおかしいだろう……?
(やっぱりiPhoneは海外版を買うべきか)
光る部分がたっぷりあったスマホだったが、やはりこれはサブになりそうだ。
スマホで一切ゲームをしない自分には本当に丁度いいものが揃ったスマホだとテンションがあがっていたものの、これではカメラやスクショを気軽に使うのは諦めなければならない。メインは無理だ。
……こうなると、やはりGalaxyは良かったんだなと再認識している。
爆音スクショなんてなかったし、カメラのシャッター音も消そうと思えば消せたし、Kindle書籍はアプリから直接買う裏技があったし……
……うーん、しかし3万円でこれだけのものが揃っている良いスマホなのに本当に勿体ない。
まあ日本のSIMを抜けば無音化は出来るのだが、それはそれで別にWiFi機器を持ち歩くのが面倒すぎるし……
とはいえ、シャッター音を気にしない人で、重いゲームをガッツリやらない人には普通におすすめできるスマホではある。
防水性能が低いことにさえ注意すれば、かなりお得にリッチな体験ができることだろう。
(120Hzディスプレイでメモリ8GBなんて、そこだけ見たらiPhoneProである)
……あぁ、もうあれだ。
菅(すが)さん、この自主規制もなんとかしてくれませんかね……?
どんな締めだよと思いつつ、iPhoneの予約再開を待つのだった。
(でもApple Intelligenceの日本対応は来年らしいし、正直なところ中古iPhoneでいいかもしれないな…)
過去のシャッター音記事↓
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