【つながる旅行記#103】はじめての深夜フェリー
前回は宗谷岬で生涯忘れないであろう景色を満喫した。
そんな自分は今、函館駅にいる。
なんだか函館らしからぬ物が置いてあるが、ちゃんと函館駅だ。
7月に入り、そろそろ青森はねぶた祭りの季節。
だから函館にもこんなものが置かれているというわけ。
青森のねぶた、弘前のねぷた、
そして駅のこれは、五所川原の立佞武多(たちねぷた)というらしい。
めっちゃ種類あるな……。
それはともかく移動しよう。
時刻は夜の9時。
五稜郭駅で降りる。
そしてある場所へ向けて歩いていく。
青函フェリーに到着。
昔の自分は電車すら乗り方がよくわかっていなかったというのに、今やフェリーも使える人間になった。ずいぶんと進化したものだ。
(なお、バスは未だによくわからない)
……さて、なぜフェリーなんて使っているのかという話である。
なにせ函館駅から新青森までは、今や北海道新幹線がつながっているのだ。
(正確には、はこだてライナーを挟むけど)
当然スピードは段違い。
函館駅から新青森までなら、1時間30分くらいだろう。
その一方で、フェリーは青森まで行くのに4時間もかかる。
それをわざわざフェリーターミナルまで歩くという苦行をしてまで、
なぜフェリーを使うのか……
それは高いからである。
そう、新幹線は運賃がべらぼうに高いのだ。
今調べたら片道8000円くらいする。
自分の給料では到底許容出来る金額ではない。
じゃあ青函フェリーはいくらかと言えば、2000円である。
やっっっっす!!!!
こうやって地道に節約していかねば、
ニート期間の経済的遅れは取り戻せない。
(なお、旅行をやめる選択肢は存在しない)
ちなみに青森に向かうフェリーには、青函フェリーと津軽海峡フェリーの2社があるが、青函フェリーの方が600円くらい安い。
明らかなターミナルと船体の差を感じるのは事実だが、正直フェリーに入ればどっちも雑魚寝なのでたいして変わらないと自分は思う。
そんなわけで青森に上陸。
4時間とはいえ、広い空間に寝っ転がれるので何の問題もなかった。
仮眠もできるし、もう今後は深夜フェリーで良いのでは……?
少し明るくなってきた青森を歩く。
夏だから明るいが、時刻は朝4時である。
早朝からこんなに気分良く散歩してるとか、最高なのでは……?
なんだか青森の新たな一面を見た気分だ。
これはフェリーを選んでよかったかもしれない。
フェリーだったからこそ、この景色が見れたのだ。
そんな感じで青森駅へ。
現在時刻:4時30分。
(フェリーだとこんな罠が……?)
というわけで、駅が開くのを待ち、電車でいつもの弘前に到着。
どんだけ弘前来とんねんという話だが仕方がない。中毒だから。
さあ、バスに乗って移動だ。
到着したのは岩木山神社。
そう、今回は岩木山に登山に来たのである。
岩木山の標高は1625 m。
なんだか久々の1000m越えな気がするが、足腰は昔より鍛えられている。
自分が最後に登ったのは石鎚山で、しかもそれは途中敗退だった。
(#51~参照)
今回は登山リベンジだ。
弘前観光でずっと見てきた岩木山。
必ず頂上へたどり着いてみせる……!
行ってくるよ……!!
誰に挨拶したのかわからないが、次回へ続く…
サポートには感謝のコメントをお返しします!