バグっている「生ペプシ」に出会ってコーラ戦争を想う
自分はそんなに炭酸飲料は得意ではない。
しかし最近の異常な暑さのせいか、自然と手が伸びてしまった。
こちらの飲み物は「生ペプシ」。
何が生なのかといえば、「生コーラスパイス」と「非加熱処理をしているから」ということらしい。
下手をするとこの10年で1本くらいしか飲んでない可能性のあるペプシだが、味は普通にコーラな感じで飲みやすかった。
これを買った理由は、爽快さが欲しかったのとは別にもう一つある。
この『全額返金』というキャンペーンに惹かれたのだ。
実際試してみると……?
まさかのアマゾンギフトカードのコードにも交換できる。
今まではLINEのポイントがどうのこうのというものばかりだったのでスルーしていたが、こうなると話は別だ。
さっそく電子書籍代にでも使おう。
……というか、この生ペプシの値段、1本90円くらいなのだ。
それなのに100円をプレゼントというのは完全にバグでしかないと思うのだが、ここはありがたくいただいておくとしよう。
ところで、かつてコカ・コーラとペプシが市場シェアをかけて壮絶な争いをしたのを知っているだろうか?
その世界規模の戦争はドキュメンタリーにもなっている。
(正直これを見たからペプシを飲みたくなったのもあるかもしれない)
お互いをこき下ろすような広告をしたり、宇宙に初めて行くコーラの座を争ったり、ペプシの追い上げに危機感を感じたコカ・コーラが味の変更を試みて大失敗したりと、なかなか面白い歴史が学べる動画だった。
なんだかきのこたけのこ戦争が子供の遊びに見える真剣勝負である。
まあきのこたけのこ戦争はどっちも同じメーカー(明治)の商品なので、一種の対立煽りマーケティングなんだろうけども。
それはともかく、
wikipediaのコーラ戦争の記事によると、実は先に日本に参入したコーラ会社はペプシだったという。
日本には1947年にGHQ専用に輸入され、その際は一般販売は行われなかったものの、1954年には沖縄で一般向けに売り出し始めたとのこと。
いやはや、まさかペプシのほうが先だったとは。
……とか思ってたら、明治8年(1919年)には明治屋が輸入品としてコカ・コーラの新聞広告を普通に出している。
そして自分が青森の十和田旅行で知った高村光太郎が1914年に出した詩集『道程』には、”コカコオラ”が出てくる詩があったりするので、普通に輸入品としてずっと前から日本には入ってきていたようだ。
国内で製造が始まるのはペプシの方が先だったのは事実だが、やはりその時点での知名度は既にコカ・コーラの方が上だったのではないだろうか。
しかし要するに、コーラは日本でも100年前から存在しているわけで、そう考えるとなかなかの衝撃だ。
100年前の人もコーラを飲んでいたんだなあ。
そんなコーラ知識を手に入れた今日この頃。
まさか自分が炭酸飲料を進んで買うとは思わなかったが、この異常な暑さは人を狂わせるのだろう。
そういえば、「ペプシ」という名前の由来は、dyspepsiaやpepsinだと言われる。
dyspepsiaは「消化不良」。
pepsinは「消化酵素の一種」である。
つまりペプシの意味は「消化」といったところか。
そう聞くとすごい名前を付けたものだ。
実際にはペプシに消化不良を改善する効果などはないのだが、爽やかに体を冷却して、夏バテを防ぐことには活用できるかもしれない。
……今日も最高に暑い。
乗り切っていこう。
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