【つながる旅行記#104】岩木山登山part.1 ~山を舐めるな~
前回は唐突に深夜フェリーに乗って、岩木山神社まで来てしまった。
これも念願の岩木山に登るためである。
現在の時刻は朝の8時だ。
日帰り登山はとにかく朝早く登るのが大事。
何かあっても朝早ければなんとかなる……かもしれない。
それでは登山を開始しよう。
神社の横に登山道への入口がある。
看板を見ると、岩木山は修験道も関わっている場所らしい。
修行と思って頑張ろう。
山頂までは6km。約4時間の道のりだそうだ。
あぁ……自然の息吹を感じる。
このために登山してるところあるよな……!
自然を満喫する。
これでこそ山登りだ。
最高!
なんかめっちゃコンクリートな道路に出た。
あの、登山は……?
公園だわこれ。
いややっぱ登山道だったわ。
そしてクマ出没の警告。
青森なのでヒグマではなくツキノワグマだろうが、恐らく勝てない。
もちろん熊よけの鈴はある。
どうにか効いてほしい。
七曲りに到着した。
この先の坂で7回曲がっているから七曲りらしい。
ツルツルに注意だそうだ。
何事もなくカラスの休場に到着。
水の消費が激しい。
なんと大自然でカメムシがレベルアップしたらしく、ツノを獲得している。
青森のカメムシはレベル高いな……。
(※ツノカメムシ)
だんだんと登山道は荒々しさを出してきた。
こんな風に突然木が伸びていることもある。
辛くて下ばかり向いていると、これに頭をぶつけることだろう。
ホントに気をつけよう。(1敗)
きゅ、休憩……!
もうペットボトルは2本目である。
木の間から見えるのどかな景色で体力を回復する。
思った以上にきついぞこれは……!
焼止りヒュッテに到着した。
時刻は10時を少し過ぎたくらい。
大体コースタイム通りだ。
じゃあここでちょっと休んで……いけなそうだなこれは。
なんだか団体さんがいてそれどころではない。
中も人でいっぱいだ。
そしてどう見ても自分が一番若い。
こ、これは座れる状況ではない……!
焼止りヒュッテをあとにする。
ま、まあ、登りはじめてまだ2時間くらいのものだ。
ここでへばっていては山頂には行けないだろう。
看板が謎の空間を指し示している。
いやそこに道ある……?
違う。これは沢登りだ。
人生初の沢登りチャレンジの時が来たのだ。
いやどこ登るの?ここでいいの?
なんだか「遭難」の二文字がチラチラ浮かぶ。
涸れ沢だと思いきや本格的に水が現れた。
大丈夫なのか……?
名前もわからない植物に癒やされつつ登っていく。
しかし案内があるということは、やっぱりこの道であっているようだ。
いやはやすごい景色だ……。
(地理を把握してないから感動が薄いが……)
しかしよく登ってきたな……。
はじめての沢登りだったが、これはなかなか危険だ。
ソロ登山なので気をつけなければならない。
他の登山者がいるとはいえ、怪我なんてしたらこりゃ自力じゃ帰れないな。
そしてだんだんと雪が本格的に現れてきた。
今は7月の初めだが、岩木山にはまだ雪が残っているのだ。
そう、雪が……。
いやあの……。
もう雪の上を歩かないとダメそうなんですが!?
……そう、土の登山道はもうない。
あとはこの雪渓を登っていくしかないのだ。
初沢登りに初雪渓。
岩木山は色々な初めてを与えてくれる。
初めての”山で死ぬかも”という恐怖も……。
次回へ続く・・・