【つながる旅行記#286】竪穴状平地建物と新たな相棒と致命的なミス【登呂遺跡】
前回は静岡をサイクリングし、タミヤに連続で遭遇しつつ登呂遺跡にたどり着いた。
しかし残念ながら登呂遺跡は休館日。
いやまあ突然休みになったとかでは全然なく、事前に調べていれば普通に防げていた事態ではあるのだが、それをしないのが自分である。
どうにも直らんね、この癖は……。
おや!? 芹沢銈介美術館もあるぞ!!
ならいいか!!
まあそうですよね……。
そりゃ博物館が休みなら近くの美術館も休むよな……。
まあいい、再現された遺跡を見ていこう。
なんだか三内丸山遺跡に行ったときのことを思い出せそうな気もするし。
さて、登呂遺跡は弥生時代後期の集落なので、実際に歩いてみると三内丸山遺跡というよりは田舎館で見たミニ田んぼが思い出される風景が広がっている。
※(田舎館の回)↓
そして目の前に現れた登呂遺跡1号住居は、周囲が盛土されているようだ。
なんだか今まで見てきた竪穴式住居では見たことのない形式だが、これは竪穴状平地建物(たてあなじょうへいちたてもの)というらしい。
過去に竪穴式住居の解説で、地面を掘ることで壁を作る手間がなくなるなんてのを紹介したりしたが、これはそのメリットが無くなってしまう方式だ。
ではなぜメリットを捨てて盛土をして住居を建てたのかといえば、どうも地下水位の問題で地面を掘ったらすぐ水が湧いちゃうからという事情があったのではないかという説がある。
そしてそうしてでも住む理由もまた、この土地にはあったということなのだろう。
こちらは高床倉庫。
ネズミ返しがついている。
昔の人にとって、食料の防衛は本当に大事なことだったんだろうな……。
そして唐突に相棒の登場である。
そう、自分はついにマイ自転車を買ったのだ。
いやもう2年ほど悩んだ果てにようやく買った自転車がこれなのだが、実はそれ以上に今の自分の頭を悩ませていることがある。
そう……
『自転車の鍵』を持って来るの忘れた。
正直なところ、この自転車は結構高い。(だから相当悩んだのだが)
自分は普通の自転車ですら鍵なしでの放置なんてしたくないわけだが、この自転車をノーロックで放置なんてしたら、血圧が50上がる。本気で。
ああ……何というミスを……。
本当はコンビニやスーパーで補給もしたかったが、そんなもの100%不可能である。
自転車の鍵がないだけでこんな不便を強いられるだなんて……!
四次元ポケットの発明、はやくしてよ!!!
……しかしこうして考えてみると、登呂遺跡がオープンしてても、自転車あるし無理だったんじゃないか説が出てきた。
いや、折りたたみ状態で受付に置いといてもらうくらいはできたか?(かなり迷惑ではあるが)
……まあ全ては終わったこと。
値段の高い自販機のジュースを飲みつつ、自分は自転車を走らせる。
なにやら役所だらけのあとに突然の城が現れたが、それもそのはず。
なんと静岡市では、かつて駿府城だった辺りに役所やら裁判所やら小中高等学校やらが集まっているのだ。
これはかつて中心地だった場所には城があり、そこには広い土地もあるから……という事情があったりするらしい。
しかしなんだかこういう歴史がある土地にある学校に通っていると、そこの生徒たちの意識も大分変わりそうではある。
衛星写真をよく見ると、真ん中は公園になっているようだ。
夕方には役所の人と小中高の生徒たちが中央の公園で交流することなんかもあるのだろうか?
地域に貢献したいと思うかどうかには、役所との距離の近さも関係ありそうな気配が自分はしているので、実情が気になるところ。
さて、それではせっかくなので公園に入ってみようか。
自転車はまあ……
公園内は広そうだし押していけばOKだろう、多分。
まったく厄介な忘れ物をしたもんだなと思いつつ、気を取り直していこう。
駿府城公園、どんな感じなのだろうか。
次回へ続く……!