
【つながる旅行記#31】冬の青森で水族館へ!?
ああ……
青森行きたい……。
時折やってくる青森行きたい病である。
函館から電車ですぐいけることもあり、お金はかかるが行きたくなってしまう。
函館も観光地として素晴らしいのだが、青森も素晴らしいのだ。

今回こうなったのは、ネットカフェで懐かしのシャーマンキングを読んだからだろう。
作品の中でも屈指の名作、恐山ル・ヴォワールの舞台は青森県。
もう舞台探訪がしたくて仕方がない。
今の自分には少ないながらも給料がある。
彼女も居ないし酒も飲まないしギャンブルもしないので、旅行は可能。
今がそのタイミングではないのか?
気がついたら函館駅に向かって歩き始めていた。
こんな思いつきで行動していたらいつかとんでもない失敗をしそうだが、この機会を逃したら人生ではもう行かない場所になるかもしれないのだ。
行きたいときにそこへ行ける人間でありたい。(ただの暴走かもしれない)


駅前の函館朝市ではカニを茹でているのか、ホカホカな湯気が出ている。
もうそれなりに函館には居るが、全然利用していない場所である。
ラッキーピエロのコスパが良すぎるのがいけない。



いざ青森へ。
もちろん乗り込んだのはスーパー白鳥である。
函館駅と青森とを直接繋いでくれているので、だいぶ世話になっている。

(新幹線の開業でスーパー白鳥が無くなることを、自分はまだ知らない…)


ぶっちゃけた話、車窓からの景色を見て「雪ヤバくね?」とビビっている。
思いつきで出てきたはいいが、そもそも青森って豪雪地帯では?
もはや不安しかないが、乗り込んでしまったものは仕方がない。
覚悟を決めるしかないのである。


青森駅に到着。
(雪降ってる……)

そしてすぐに青い森鉄道へ乗り換える。
今日の目的地の1つ目は青森市ではないのだ。


着いたのは浅虫温泉。
青森駅からちょっと行ったところにある場所だ。

浅虫温泉だからといって温泉に浸かりに来たわけではない。
ここにある浅虫水族館が目的地である。
自分は博物館も好きだが、同じくらい水族館や動物園も好きだ。
水族館は値段が基本高いので、優先度は下がるけども。
ちなみにここは冒頭で言っていたシャーマンキングの舞台というわけではない。(のちにふらいんぐうぃっちという作品の聖地になるのだが)
そんな浅虫水族館だが、降雪割引という謎システムが存在する。
雪が降るほど値引きされ、最高で半額になるのである。



真っ白だなぁ……。

浅虫水族館に向けて歩いて行く。

雪と風の影響によるものなのか、家の屋根が雪庇を形成している。

もうなんか出られなそうな家もある。
やっぱりこういうのを見ると雪国は大変そうだ。


見えてきた。
あの青いラインの入った建物が浅虫水族館だ。

料金を見るとなんだか安い。
これは降雪割引というわけではなく、イルカショー休止中のためらしい。

このあと降雪割引もきちんと適用された。
オトクな気分である。

入るとすぐにウミガメが出迎えてくれる。

ウミガメもアカとアオで見分け方があるらしい。
こうして比較すると、
アカウミガメの方が荒々しい見た目で、体もデカくなるようだ。
同じような生物なら雑食のほうがデカくなりやすいということなのか?

実際に見てみると……確かに顔が全然違う気がする。


先へ進むと、なにやらホタテの養殖を水族館に取り入れた、斬新なゾーンが出現した。

実際に海の中で見る機会はまずないので新鮮だ。



おいおいこれは……。
当たりの水族館なのでは?
しかもこれが500円(降雪割引あり)で楽しめているというのは凄いんじゃないか?









相変わらずピントがおかしいのは許して欲しい。
未だにコンデジの使い方がよくわかっていないのだ。



正直これがトビウオの卵だと知ったのは成人してからだった……。


個人的に一番良かったのはここのアザラシ達。
なんだかめちゃくちゃ人懐っこいのだ。
(それか雪で人があまり来ないから暇だったのか)


アザラシだけじゃなくアシカも居る。
こうして比べてみると、アシカはシュッとした顔立ちでなんだか凛々しい。

ん?
このシワのある顔はどこかで……?

そうだ、オオカミウオだ。
稚内の水族館で見たやつである。(#12参照)






恐山のウグイは酸性に対する耐性があるらしい。
他の地域のウグイでは生息できないが、独自に進化を遂げた恐山のウグイは強酸性だろうが生きることが出来る。
生物ってすごい。




白神山地もいつか行ってみたいなと思う。
いつになるやらだけど。








最後にウミガメに別れを告げて水族館は終了。
想像以上に楽しかった。
お得だったし。
やはり行きたいと思ったら動いてみるものだ。

さあ、またこの道を歩いて駅まで戻ろう……。
なにせ今日はまだまだ行く場所があるのだ。
次の目的地へ向かおう。
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