デス・ストランディングが安かったから買ったが……?【PC】
メタルギアソリッドで有名な小島秀夫氏が独立して初めて出したゲーム、
DEATH STRANDING(デス・ストランディング)。
まさかの『運送』を主軸に据えており、荷物の積み方でバランスを崩したり、悪路をスキャンしつつ踏破して荷物を届けるというゲーム内容に当時度肝を抜かれた。
大手だったら絶対通らなそうなゲームデザインだが、これが出来てしまうのが個人スタジオの強みなのだろう。
既に全世界で500万本を売り上げ、次回作の発売も決まっている。
自分も確実に買ってプレイするつもりだ。
このゲームの中で強く印象付けられているのが「繋がる」ということ。
「つながる旅行記」と称したものを書いている自分としては、そういう意味でも好きなゲームだ。
ゲームのスケールは想像以上にデカく、「アメリカを再び繋げる」ことを目的とするのだが、作中のストーリーが一定のSFや科学の知識を必要とするので敷居は正直高め。でもみんなにやってほしい。そんな作品。
もちろん合わない人には心底合わないらしく、「歩行シミュレーター」とかいわれたりもする。
自分は知らない世界の景色をゲーム内で見て回るだけで面白い人間なのでドハマりしたが、自分と真逆の人がいるのも仕方がないことだ。
(実際自分も難解なストーリーをしっかり理解したとは言い難いし)
さて、このゲームの発売は2019年。(PS4版)
ではなんで自分が今更デスストランディングの話なんてしているのかといえば、最近Epic gamesで無料配布していたからである。
最近は色々な会社が独自のゲーム販売ストアを持ち、そこに人を集めるために話題作を無料配布することが増えているのだが、そこにまさかのデスストランディングが来ていたわけだ。
当然自分はそこに吸い寄せられるかのように登録アンド取得。
しかし自分はPS4版を既にクリア済みである。
じゃあなぜ買ったのかといえば、
DC(ディレクターズカット)版があるからだ。
PS4にはDC版は無く、遊べていなかったのである。
ストアではDC版へのアップグレードも値引きしていたので、実質800円でDC版がまるごと手に入ったことになる。
PCのストアだと稀にこういう異次元の値引きがあるので助かる。
(まあDC版を無料で配っていたポカにも驚いたが)
それと、PC版を今買った理由はもう一つある。
今持っているゲーミングPCでデスストランディングをやりたかったのだ。
PS4で発売済みとは言ったが、正直このゲームは画質等がかなりリッチなゲームなので、PS4では性能が足りていない。
画質にもフレームレートにも露骨に制限がかかる。
PS5ならそれも解決できるのだろうが、2年経っても未だに買えない代物なので、自分はもうゲーミングPCを組んでしまった。(おかげでスターオーシャン6も楽しめた)
なのである意味、PCの性能テストも兼ねてのデスストランディングである。
起動して設定に入ると、なんだかすごく充実している。
PS5で話題になった「決定ボタン変更問題」も、設定で変更できるので安心だ。
自分は以前記事にもしたXbox Oneの激重コントローラを使っているが、設定で画面上の表示はプレイステーション仕様に変更できるので助かる。
「Yボタン」とか言われても、未だにどこだかわからないし。
そしてゲームを始めると、もう直後に違いに気づく。
解像度は4K設定にしているのだが、スターオーシャン6とは違って完全に実写寄りのゲームなので、もうなんかすごい。(語彙力)
noteに上げた段階で画質劣化が起きていると思うので、恐らくはそのままの凄さを見せられないのが残念だ。
そしてフレームレートも明らかにぬるぬるだ。
4K設定だが、60fpsなんて余裕で確保できているだろう。
やっぱり一度慣れてしまうともうフレームレートは下げられない……!
そしてあらためて思う「繋がる」というテーマ。
正直1回しかプレイしてないので、想像以上の出現頻度に驚いている。
そしていきなり序盤で親の火葬をするというのがもうね……。
しかも事情により、自分で親の遺体を火葬場まで背負っていくのだ。
昔プレイしたときはこの時点で作品にどっぷりハマったのを覚えている。
ああ……また全部やろう……。
(何時間かかるかわからんけど)
さて、ではここでPC批判も少々。
高性能なPCでのゲーム体験は画質やフレームレートの面では素晴らしいものがあるのは事実だ。
しかしなんだか余計なところで変な仕様があり、解決策も見つからない事がわりとある。それがPC。
自分の場合は画面にデカデカとキーボードが出てくる問題が発生した。
この発動条件はコントローラのL3ボタン(左スティック押し込み)を押したときなのだが、多くのゲームではダッシュのときに多用するボタンだ。
なのでこんなものがダッシュのたびに出てきてしまっては、とてもじゃないがゲームにならない。
設定をいじっても駄目。
サポートにも連絡すれど、暖簾に腕押し。要領を得ず、何も解決しない。
ネットで検索しても、Epic gamesのPCゲームプラットフォームはメジャーでもないので、解決策をわざわざ書いてくれる人など皆無だ。
え? 800円無駄にした?
……まさかの現実に震える。
そこに差した一筋の光明、それが『Steam』である。
詳しいやり方は以下のサイトを見てもらうとして、つまりはEpic gamesで買ったゲームを、Steamで起動できるのだ。
Epicのわけのわからんランチャー経由で起きている問題だとすると、これで解決する可能性はある。
SteamはPCでゲームをする際の最大手ともいえるプラットフォームで、自分はスターオーシャン6の際にお世話になった。
正直Steamも問題がゼロとはいえないが、少なくともキーボードが出てきてゲームが出来ないなんて現象には遭遇したことはない。
さっそくSteamにデスストランディングを登録し、起動する。
おぉ!! ダッシュしてもキーボードが出ない!!
問題解決である。
こういうことがあるから、ゲームは専用機であるプレイステーションなどを選んだほうがスムーズな場合が多い。
PCの場合は、問題を検索し、解決できる情報を得たり得なかったりして、基本自分でどうにかしなければならない。
そして問題の発生原因はそれぞれのPCの状況によって異なることもあるので、対処が一筋縄ではいかない場合も多々ある。
ゲームをしたいだけなら、やはり最新の専用機を毎回買うのが無難だろう。
今回の画質とフレームレートだって、恐らくPS5なら達成できる。
(手に入らないのが問題だが)
価格で見ても、PS5と同レベルの体験ができる自分のゲーミングPCは、PS5を3台買える価格だし……。(他に使い道があるので良いんだけども)
しかしまさか買ったゲームプラットフォームによって問題が発生するとは思わなかった。
現在PCゲームを購入できるストアはどんどん増えており、LINEもそういう事業を日本向けに始めたとかいうニュースを見た気がする。
日本のキャッシュレス決済の乱立を見ているようで辟易するのだが、場を提供するだけで利益が出る美味しさは凄いものがあるのだろう。
今後も謎の安売りが発生したときはゲームだけ貰っておいて、
Steamと連携して楽しむことにしようと思ったのだった。