【つながる旅行記#321】まだまだバスを待ちつつ、巨大鳴子と高知の森を想う【よさこい】
前回はバスの待ち時間でファーストクラスに思いを馳せた。
さて、大福を美味しくいただいたわけだが、桂浜行きのバスはまだ来ない。
周囲を見渡して暇つぶし対象を探す。
……なにやらしゃもじみたいなものがあった。
思えばつい最近行った宮島には、巨大なしゃもじがあったっけ。
だがこれは一体……? 近づいて解説板を見る。
解説板によると、これは「巨大鳴子」だそうだ。
鳴子(なるこ)とはよさこい祭りに使うアイテムなのだが、その始まりは縄に吊り下げて害鳥を追い払う道具だったという。
昔の農家は鳴子がついた縄を家や木陰まで伸ばして、鳥が来たらその縄を引っ張ることで鳴子を鳴らし、鳥を追い払う番をしていたそうな。(鳴子番)
非常にアナログ極まるが、これもまた当時の人が考えた知恵の結晶なのである。
※リアルな鳴子(農業用)を見たい方はこちらへ↓
だがそんな鳥を追い払うための道具がお祭りでの必須アイテムに変貌するのだから、人類の発想力は流石である。
よさこい祭り、いつか実際に見に行きたいなあ。
※2023年の様子↓
(とらっくよさこいの衣装が半端じゃない)
そして次に気になるのは、最初に書いてあった「日本一の森林県・高知」という記述だ。
なんでも高知県は、県土の約84%が森林という日本一の森林率(面積ではない)を誇るらしいのだ。
個人的に木が多いのは北海道とか長野とかだと思っていたのでちょっと衝撃である。
試しにGoogleマップで見てみると……?
おぉ……こりゃ確かにそれっぽい。
というか、高知県って高知市の辺りしか平地がないような……?
宇和島から高知市に来るまでの風景がそりゃもう大自然だったのは実感していたが、まさかこれほどとは思わなかった。
(ちなみに森林率の2位は岐阜県で、3位が長野県である)
そういえば自分は高知城で、城壁に石樋(排水設備)が設置されているくらいに高知は雨が多い場所だという学びを得たばかりだった。
そうか、高知は温暖かつ雨が多いから木も盛大に育つというわけか。
なにやらその環境のせいか、木材品質としても高知の木材はかなり良い感じのようで、江戸城や二条城、新国立劇場の舞台にも使われているとか。
いやはや、こういう知識のつながりにはテンションが上がるな……!!
・・・
バスまだ?
そんなわけで、そこそこ待ったがようやく桂浜に到着した。
距離でいうと12kmくらいなので、自転車で行けなくもないのだが、体力を温存できるところでは温存しておこう。
なかなかノスタルジックな雰囲気を感じる店舗に囲まれつつ、桂浜ではどんな知識が得られるのかに期待が膨らむ。
龍馬像があるという情報くらいしか頭に入っていないが、果たして……?
次回へ続く!!