【つながる旅行記#79】函館公園の動物園へ
花が綺麗だ。
東京と神奈川を巡る旅行を終えて、今は函館にいる。
なんやかんやあって久々の休日。
函館山のロープウェーと桜を見ながら歩いて行く。
さすがは函館といったところか。
実はもう5月に入っているのだが、普通に桜が良い感じである。
コンデジのズーム機能で函館山の展望台を見てみる。
朝9時だというのに、人がそこそこ居るようだ。
朝からあんな素晴らしい景色を見たら、
そりゃもう爽快な気分で今日一日を過ごせることだろう。
まったく、函館は最高だぜ……!
そんな自分の目的地は函館公園。
情報によると、そこに無料の動物園があるらしいのだ。
ちょっとした坂を登っていかねばならないのがネックだが、
その分眺めが良くなって爽快感があるような気がしないでもない。
自分は高いところが好きな部類のようだ。
函館公園の中に入っていく。
動物園はここからちょっと奥に進んだ場所にあるようだ。
この公園、すんごい良いじゃん……。
なぜ今までここへ来なかったのだろうか。
休みになったらネットカフェに引きこもるのではなく、ここでゆったり休日を過ごせばよかったと今更ながらに思う。
また来よう。
……なんだか祭りの雰囲気を感じる。
いやもうこれは確実に祭りである。
たしかに桜も良い感じだし、桜祭り的なものがあっても不思議ではない。
やはり関東や四国とはタイミングが違うのだろう。
というわけで、いよいよ動物園ゾーンに入った。
小規模とは聞いているので、サラッと見ていこう。
なんと白い孔雀もいた。
いきなり神々しい雰囲気が出てきたな……。
まあ自分は動物にもそこそこ詳しいので、アルビノというものが存在することは知っている。これもアルビノのクジャクということだろう。
白ければとりあえずアルビノと言っておけばいいのだ。
……でもあれだな。
もしそうなんだとしたら、「このクジャクはアルビノです」ってことくらい説明文に書いてそうなもんだが……?
説明文にあるのは、
「白いクジャクは色素の変化で体の色がでない種類です。珍しいね!!」
である。(最後のテンションが高いのが好印象)
これはなにかが引っかかる……調べてみよう。
なんだか雲行きが怪しい。”アルビノ”の文字がない。
クジャクにはアルビノ以外に白変種なるものが存在する……?
そもそもアルビノならメラニン色素が無いので、目が赤くなるものだ。
だがこのクジャクの目は……なんか普通だ。赤くは見えない。
つまりこれはアルビノではなく、白変種ということなのだろう。
……なるほど。
浅い知識で物事を語るとヤバいということを、インドクジャクに教えられた形になったようだ。
気をつけねば……。
うん、確かにあっさりした動物園だった。
そして鳥要素が多めである。
ここでは紹介しなかったが、鶏とかキジとかもいた。
いやほんとに鳥ばっかだな。
そしてなぜか盆栽ゾーンがあるので、盆栽好きも満足である。
自分はこの魅力がわかる日は来るのだろうか。
そんな感じの函館公園内の動物園だった。
本格的な動物園を期待すると肩透かしを食らうだろうが、街のすぐ近くで気軽に動物を感じることが出来るのは良いと思う。
子供が居る親にとっても良い公園だ。
なんか遊園地みたいなものもあったし。
あ、そういえば函館公園に岡田謙三の図書館があったんだっけ。
(#29参照)
……まあそれはまた今度としよう。
さて、それでは近くの駅から函館市電に乗り、次の場所を目指そう。
まだ一日は始まったばかり。
目指すは……春の五稜郭だ。
次回へ続く…!