
ひたすらにアオサギ画像をいいねする変人と神話𓅣
Twitterとの付き合い方がわからない。
……いや、わからないわけではないか。
意見の合う人や凄いと思った人をフォローして、ツイートにいいねしてるだけでOKなのだから、難しいことなど何一つない。
しかしどうにも、自分の生活の中に組み込めないのだ。
正直、数時間かけてnoteで1記事書くよりも、10回の思いつきをツイートした方が楽なのは目に見えているのだが……なんでだろう?
今の自分の情報源は、ポッドキャストとnoteと本が基本となっている。
これは本気で世間の情報に疎くなりまくる危険なラインナップなので、補助的にGoogleニュースを20秒くらいサッと見るようにはしているが、次の日には忘れるのであまり意味はない。
そしてTwitterはというと、もちろん玉石混淆なのは否定できないが、専門家が気軽に情報を発信できるし、災害時の情報の速さも素晴らしいものがあり、かなり使えると思っている。
だから自分の情報源の一つとして、もっと活用していきたいのだ。
そう思ってTwitterに触れる機会をどうにか増やそうと、最近実践している行為がある。
それは……
『ひたすらにアオサギ画像にいいねする』
……これである。

(ぶっちゃけただのヤバいやつだと思われてそう)
この奇行、実はもう結構な日数続けている。
そして一向に増えなかったフォロワー数もちょっとだけ増えた。(謎)
……いやしかし、正直驚いた。
アオサギの人気さに。
2023/3
— Aline Horikawa (@alinehorikawajp) March 15, 2023
Grey heron 😍🥰
アオサギ (Ardea cinerea)#アオサギ pic.twitter.com/wAeHVHNHQj
休んでいる先輩にちょっかい出したら、思いのほかキレられて追いかけ回される先輩#アオサギ pic.twitter.com/VBRukKrSrK
— いわん (@iwan0730) March 15, 2023
Good🍀morning😎
— MASAKI⭐️SATORIANI (@masaki41335224) March 15, 2023
アオサギパイセン❣️#アオサギ pic.twitter.com/38bPQbYPvO
そう、アオサギはやけに画像ツイートの件数が多いのだ。
毎日新しいアオサギ画像が大量に供給されている。
それだけ被写体としての人気があるということなのだろう。
考えてみれば、自分がアオサギに惹かれた理由は巨大さだったような気がする。
大きさというのは写真を撮りたくなる欲求が湧いてくる重要な要素なのだろう。目を引くし、遠くにいてもそこそこはっきりと姿が撮れそうだし。
そしてなぜか「アオサギ先輩」とか「パイセン」とか言ってる人が多い気がするのも、その大きさからくる威圧感がもたらすものなのかもしれない。
以前、つながる旅行記の愛媛県松山市の回で、日本ではアオサギは青白く光る妖怪扱いだったということに触れた。
そういう経緯があるせいか、日本ではアオサギのイメージがぶっちゃけ悪い。(養殖魚食べるし)
だが、海外だとアオサギは結構良い扱いを受けていたりするのである。
特にエジプトでは、そこらの神より扱いが露骨に良い。
エジプト神話では色々な動物が神様になっているが、アオサギの姿をした神はベンヌ(ベヌウ)と呼ばれる。
エジプト神話は長い時の流れの中で変化している部分もあるのだが、なぜだかアオサギ(ベンヌ)に関しては、あれよあれよとすんごい地位に上り詰めることとなるのだ。
例えば、神話の始まりである創造神アトゥム(ラー)が原初の海から生まれた直後は、なんとベンヌの姿をしている。
その後ベンヌは原初の丘(ベンベン)に降り立ち、その丘が神格化されるのだが、ピラミッドのてっぺんに置かれるキャップストーンは、これを模しているといわれる。


別バージョンの創世神話では、原初の海に沈んでいた太陽の卵が原初の丘に打ち揚がった際に、ベンヌがそれを温めて孵化させたという話もある。
つまりアオサギは世界創生に関わる超重要な登場人物となっているのだ。
更には「ベンヌの鳴き声で世界の時間が動き始めた」なんて話もある。
(あのやかましい声で世界の時間が…?)
そして『称号』も凄い。
「鮮やかに舞い上がり、そして光り輝くもの」
「ラーの魂」
「自ら生まれたもの」
さらにベンヌの名前の由来であるウェベンは、「立ち上がるもの」という意味があるらしい。
日本では「なんか青白く光る妖怪」レベルの扱いだったアオサギが、なんだかエジプトでは大変なことになっている。
そしてこれらのイメージはヨーロッパにも伝わり、フェニックスはベンヌの神話をもとに生まれたのではないかと言われている。
フェニックスが……アオサギ……!?

(鳥の調理風景にしか見えないが)
もちろん自分が「aosagi」という名前で活動をしているのは、これらを加味した結果……とか言えたら最高だったのだが、
実際は好きな鳥の名前をつけただけ。
でも自分の活動名の由来が実は凄いものだったというのはなんだか嬉しい。
まあ日本じゃただの青白く光る妖怪なんだけども。
一応だが、紫式部などがアオサギの奥ゆかしさを褒めていたりはする。
そして一方で、清少納言はサギをボロクソに叩いている。
まあ好き嫌いは仕方ないけども……。
果たしてアオサギ再評価の流れは日本にやってくるのだろうか?
養殖魚食う時点で厳しそうだなと思いつつ、今日もアオサギ画像にいいねを付け続ける。
まともな使い方をするのはいつになるのやら。
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