Chromecastが届いたので『テレビ離れ』を考える
A「いや~、テレビ見てないわ~~!」
B「そっすか……」
昔はこんな事を言ったら、「うっわ…テレビ見てない自慢?w」なんて言われたものである。
もはやテレビを見ない人間が増えまくりなせいか、テレビを見ていない自慢という概念すらなくなった令和。
……世の流れは早いのだ。
そんなわけで(?)我が家に『Chromecast』が届いた。
Chromecastは、モニタやテレビにHDMI端子で繋げるだけで、NHKとか地上波は映らないが、Youtubeなどの各種動画サービスは見られるようになる機械だ。
世間では「NHKが映らないテレビ」なんてものが話題になったが、これをテレビやPCモニタに挿せば、同じような環境が構築できる。
Googleの他にもAmazonやAppleが同じような商品を出しているので、需要は結構あるのだろう。
……とはいえPCの方が快適なので、自分がこれを使うことはなさそうだ。
あくまでもこれは、以前貰ったクーポンコードが期限切れになりそうだったので、使わなければ勿体ないと思って買ったものである。
7600円の商品を結果的に100円で買えたのはありがたい。
だが正直なところ、実家の両親もPCやタブレットで自分の好きなものを見ている状態なので、メルカリか何かで売ることになるだろう。
リモコンひとつで起動するのは便利そうだなと思いつつも、やっぱり倍速が出来ないのはちょっとね……。
思えば自分からテレビへの欲求が消え去ってどれくらい経つだろうか。
もはや「一生テレビ見れませんよ!!」と脅されたとしても、別にいいかなと思ってしまうくらいにはテレビがどうでもいい存在になっている。
とはいえ、自分はテレビ離れの実態について今までデータでしっかり見たことはなかった。
せっかくなのでこの機会に調べてみよう。
まあ『テレビ離れ』という単語自体がすごくゴシップ的な要素が強いので、2chまとめの動画ばかり引っかかるのが難点だが……。
なんかもうこれでいいやということで、以下のPIVOTの動画について話そう↓
この動画は「テレビは”家族の視聴デバイス”という意味では衰退していないんだよ!!」というなんだかよくわからないテレビ擁護をしているのだが、一応あれこれデータは紹介している。
とはいえ「58%の子供はYoutubeをテレビで見てるんです!」と言われても、どうにも話が噛み合ってない気がするのが正直なところだ。
というか基本的にテレビ離れを語るときの文脈って、「デバイス」ではなく、「コンテンツ」としてのテレビなんじゃないのか……?
デバイスの話になってしまうと、今はテレビでYoutubeを見ている58%の子供たちだって、自分のスマホやPCを持ち始めたら、もうテレビでYoutubeなんて見ない気がしてならない。
また、この動画の中でこんなデータが示される。↓
つまり独身男性はテレビを持っていない率が突出して高いのだ。
(個人的には7割がテレビを持っていることに驚きだけど)
しかしこれが29才以下の2人以上世帯になると、テレビ所持率が94%になるという。
つまり、同居人がいると大半がテレビを買うらしい。
これが「家族がいるかぎりテレビ(デバイス)はオワコンにはならない」と主張する根拠のようだ。
……まあさっきも言ったように、デバイスとしてのテレビの話なんて誰が求めたのかは不明だが。
しかし考えてみれば、「テレビを持っている」=「テレビを見ている」というわけではない。
2021年に行われた、平日に15分以上テレビを見たかを集計した調査結果が以下である。
このように、2021年時点ですでに惨憺たる結果になっている。
結果を見てわかるように、テレビを持っていても15分すら見ていない人は大勢居て、年々その割合は増えているのだ。
2023年現在、この状況がテレビ有利に傾いたとは正直思えない。
そんなわけで、テレビって見られなくなっているんだなあというお話。
まあ他の娯楽が多すぎるし、テレビよりも快適だし、仕方ない気はする。
思えば実家に帰ったときも、両親は全くテレビというものを使用しておらず、自分が食事のときの賑やかしにつけていただけだった。
そしてそれによって、もう自分は地上波の速度とCMには耐えられない体になってしまっているのを実感させられた。
そういえば、かつてPS3にtorneを接続してテレビ番組を録画していたときも、常に倍速で字幕をつけて見ていたな。
やっぱり地上波をそのまま見るのはもうきついよ……。
とはいえ、そこらの個人では無理な潤沢な予算を注ぎ込んだ番組を作ることが出来るのもまた、テレビだけである。(トップユーチューバーは除く)
将来はネット上にどんどん良質な番組が来たらいいなと思いつつ、
今日も動画サイトに入り浸るとしよう……!
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