水泳アイテム沼と『クリアゴーグル』について
先日、高校生以来のプールに行ったことで、なんだか水泳関連アイテムにも俄然興味が湧いてきた。
やはり水泳も他の趣味と同じく、素人向けからプロ向けまで様々な製品が存在するのだ。
一応もう一通りの装備は揃えてしまった自分だが、興味が湧いたら調べずにはいられない。
気づけば何時間も水泳関連アイテムを調べる自分がいた。
YouTubeを巡ってみると、ゴーグル一つとっても水の抵抗を減らすデザインやら、目元のクッション付きやら、サイドバーがどうの、ミラーがどうのと、要素がかなりあるらしい。
そしてキャップにもシリコン製のものが存在しているらしく、それを装着すると髪が濡れないので塩素にやられることがないとか、水の抵抗も減って良い感じだとか。(めっちゃ装着しにくいらしいけど)
もちろん水着も言わずもがなで、タオルもカッチカチのセームタオルから、そこそこの柔らかさを維持するものまで色々だ。
……いやはや、調べてみると水泳アイテムも実に奥が深い。
だがそれでいて水泳アイテムは、使用する素材の量が少ないせいか他の趣味のアイテムより価格が抑えられている感があるのだ。
例えばゴーグルでは、プロが使っているものでも4000円くらいで買えてしまったりと、消耗品の登山靴だけで1万2万余裕で飛んでいく登山とはかなりの違いだ。
水泳アイテム沼は他の趣味よりもお財布に優しいのかもしれない。
まあ自分はタイムを競いたいわけではないので、シリコンキャップ等はあらためて買う気はしないが、つけ心地が良かったり視界が広がったりするゴーグルに関しては少し惹かれるものがある。
……しかしながら大きな問題もあるのだ。
自分は視力がアレなので、度入りゴーグルじゃないとNGなのである。
だがしかし、プロの方々が使っているような良い感じのゴーグルには基本的に度入りのものは全然ない。
また、コンタクトレンズを使用して水泳をするなんてのは明確に駄目な行為なので、視力が悪い人間は極度にゴーグルの選択肢が狭まってしまうのだ。
前回のプール再デビュー記事で、
という残念なエピソードをお話した自分だが、あのアホアホな経験を通して、やはり水泳場や水中を明るくクリアに見たいという気持ちが生まれた。
だが子供の頃から使ってきたゴーグルたちは、どれもこれも着けると世界が暗くなるものばかりだった。
クリアな世界を見れるゴーグルなんて存在するのだろうか……?
いや、調べたらなんと世の中にはクリアレンズのゴーグルというものがわりと普通に存在した。
今まで全く認知できていなかったが、そんな素晴らしいものがあったとは……!
こりゃ買おう!!
……だがここで、不都合な真実を話さねばならない。
クリアゴーグルはかなり不人気らしいのだ。
その理由としては、ゴーグルの引き締め効果で目元が大変なことになり、しかもクリアゆえに、そんな目元がめっちゃ他人から見えちゃうかららしい。
「他人の目線なんてどうでもいいだろ…」と一瞬思ったが、そういえば自分は他人をできるだけ避けるために夜のプールを選んだ人間だった。
(どうでもよくはないか……)
そして多くの人が選ばないもう一つの理由として、そもそも視力がまともな人間であれば、ゴーグルを外せば綺麗な世界が普通に見られるというのもあるだろう。
自分はプールサイドだろうと度付きゴーグルを常時つけていなければ世界がボヤけまくるわけだが、普通の人はプールから上がったらゴーグルを外してカラフルな世界を見られるのだ。
それにゴーグルのレンズの色というのは、野外使用時での太陽光対策だったり、泳ぎに集中するための要素だったりするので、本来悪いものではない。
……まあそんなことを理解したうえで、自分は結局クリアゴーグルを注文したわけだけども。
やっぱり世界は薄暗いものではなく、クリアに見たい。
自分はそう思ったので、世間で不人気だろうとクリアゴーグルを使おうと思う。
まあわがままボディを盛大に晒しておいて、いまさら目元部分のおかしさなんて気にしてどうするんだという話でもあるし。
そういえば今回プールデビューするにあたり、度付きゴーグルでも世界がくっきり見えるということに驚いた。
いやどうも自分が子供の頃に買い与えられていた度付きゴーグルは度数が全然合っていなかったらしく、今使っているゴーグルとは全然違う微妙な世界を見つづけていたことが判明したのだ。
今回は購入の際にメガネ屋での検査結果を参考にゴーグルの度数を選んだが、ゴーグルをつけると見事に世界がくっきり見えて、これが本来の度付きゴーグルだったんだなとめちゃくちゃ感動したのだった。
自分は災害のニュースを見た際に、「災害でメガネ壊れたら詰んじゃうよな…」と思っているのだが、これはいざとなったらホームセンターで度数が合う水泳ゴーグルを探し出せば、メガネを失っても問題ないかもしれない……!!
(見た目は問題しかないが)
そんなわけで、新たな挑戦をしたことでまた新たな世界の扉が開かれた。
こうやって視野が広がるのはやはり楽しい。
他にも「平泳ぎの正しいやりかた」なんかを今更ながらに動画で学んだりして、それをプールで実践するのが楽しみに思えていたりする。
……まあこういう展開になったのも、嫌々ながらも学校で水泳の授業をやっていたからだろうし、そこは義務教育に感謝をしておこう。
やはり何事もとりあえず触れさせておくのは大事なのかもしれない。
スポーツというものに久々にハマれそうな予感がした水泳。
これからも長く付き合っていけたら良いな。