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【スマホ】『通話録音』の海外事情を知る【PLAUD Note】
現在、労災や国保の作業で、そりゃもう厄介なことになっている。
入る会社はしっかり選ばないと退職したあとも苦労するということを実感している次第だ。
皆さんには是非とも気をつけていただきたい。(入社前に見分ける方法があるかは微妙だが…)
そんな自分だが、会社との連絡手段にはSMSか電話を使用している。
なお個人的に電話は大嫌い。
メール等と違って自分のペースで話を理解することが格段に難しいし、ログが残らないところがなんかもう最悪である。
どんな会話をしたか即座に忘れがちな自分にとって、致命的な連絡手段だ。
……だが実は、ちょっと前まではわりと問題なかったのである。
なぜなら、スマホがGalaxyだったから。
そう、Galaxyには電話の自動録音機能が使用可能になる設定があり、それをオンにすれば通話データを毎回勝手に録音しておいてくれるのである。
端的に言って神機能だ。 素晴らしい。
(まあ3年でGalaxyZFold3は再起不能になったのだが…)↓
そんな自分が今使っているのは、3万円の格安モトローラスマホ。
いやまあ普段の使い心地にはさほど文句はないのだが、どうやら色々調べてみた結果、このスマホには先程の自動録音機能がないようなのだ。
もちろん通話中に「録音」をタップすれば通話録音自体はできる。
だがそれでは「録音を開始しました☆」という音声が相手にも聞こえる爆音で響き渡るので、最高に最悪なのである。
しかしどうやら世間の大半のスマホではこの仕様がデフォルトなようで、むしろGalaxyの挙動が異端らしい。
そもそも多くの国において『通話の録音』は、双方の許諾がなければ行ってはならないという決まりが存在するとのことだ。
(まさかそんなめんどくさい事になっていたとは……!)
では以下のサイトをもとに、海外での通話録音事例を紹介しよう。
なお日本では、個人で録音したものを個人で聞く分には問題はない。(秘密録音)
【アメリカ合衆国における通話録音】
アメリカにおいては、電子通信プライバシー法(ECPA)によって通話録音を規制している。
とはいえこれはアメリカ全土でNGというわけではなく、州ごとに規制が異なるようだ。
多くの州(38の州とコロンビア特別区)では、日本と同じように片方の当事者が同意していれば録音はOKとなっている。
しかし、
カリフォルニア州、コネチカット州、デラウェア州、フロリダ州、イリノイ州、メリーランド州、マサチューセッツ州、ミシガン州、モンタナ州、オレゴン州、ネバダ州、ニューハンプシャー州、ペンシルベニア州、ワシントン州については、
通話参加者の双方(ビデオ会議なら全員)の同意がなければならない。
なお、ビデオ会議で他の州に居る人と話す際には、一番きつい規制をしている州の規制に合わせるのがコンプライアンス的に必須である。
(め、めんどい…!!)
【EU(欧州連合)における通話録音】
欧州連合にはGDPRという厳しいデータ保護規則が存在する。
それによれば、「通話または会議に関わるすべての関係者は、録音を開始する前に明示的な同意を提供する必要があります」とのこと。
要するにEUでは相手側の同意がなければNGということである。
なのでおそらくはEUで流通させているGalaxyスマホは、自動録音機能が無効化された特殊仕様とかになっているんじゃないだろうか?
日本のスマホにおける強制シャッター音のごとく、その地域の独自仕様にしっかり対応させなければならないんだなと思うと、グローバルに物を売ることの大変さを考えてしまう。
(いやシャッター音はすぐにでも無効化してくれて構わないのだが)
【オーストラリアにおける通話録音】
オーストラリアでは、クイーンズランド州以外の全ての州において『録音前の双方の同意』が必須となっている。
中でもシドニーを擁するニューサウスウェールズ州が一番厳しいとのことだが、何が違うのかは不明だ。
だがなんにせよ恐ろしいことである。
オーストラリアというと時給の高さと実に人間的な労働条件で日本から出稼ぎに行く人が多く紹介されていた気がするが、
日本の常識のままでオーストラリアに渡って、「会話の内容忘れたらまずいから録音しなきゃ☆」なんて気軽に録音を開始しようものなら、普通に法律違反なのである。(事前に注意通知くらいはあるとは思うけど)
やっぱり海外こわい……!!
【ふと思い出す「PLAUD NOTE」】
あまりの海外の通話録音の厳しさに驚きを隠せないが、そこでふと浮かんできた記憶がある。
たしか自分がよく見るガジェットレビューチャンネルで、スマホにMagSafeでくっつける録音機器が紹介されていたのだ。
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名前は『PLAUD NOTE』。
たしか録音した音声を文字起こししつつ、ChatGPTで要約までしてくれるという商品で、欧州ではクラウドファンディングで2億円集めたとか。
だが自分がこのレビュー動画を見たときはGalaxyスマホを使用していた時期だったので、「なんでスマホ本体で出来ることをわざわざ3万円払ってやるんだ…?」という感想を抱いた気がする。
確かにAIの文字起こしや要約は凄いとは思うが、そこまで騒ぐほどなのだろうかと。
だが先程述べた、『世界におけるスマホの通話録音規制の厳しさ』を知ってからだと、抱く印象がちょっと変わる。
なにせこのPLAUD NOTEを使えば、相手の同意なしに録音を開始できちゃうのである。
「録音を開始しました☆」なんて音声が相手に行くことはもちろんない。
スマホの裏にくっつけたこの製品のボタンを押すだけで、全てが完了する。(法律を守っているかは置いといて)
……いやまあ、「スマホをスピーカーモードにしてそこらのICレコーダーを使えば同じなのでは?」という気はするが、スマホ本体に貼り付けられる薄さというのは素晴らしいと思う。(音質もそのほうが良いだろうし)
そして持ち歩いていることがバレても「ああ、これは会議の録音用に買ったんですよ」と言えてしまう、文字起こし&AI要約という機能性と、スタイリッシュボディ……!
あぁ、どうやら自分は数年遅れで商品の真価を理解したらしい。
これは世界規模の需要に合致した、凄い製品だったんだな……。
【まとめ】
そんなわけで各国の規制状況を調べたことで、以前見たクラファン商品の素晴らしさを今更ながらに実感したのだった。
通話録音の潜在的需要を自分は甘く見ていたようだ。
……だがその前に、よく考えたらGalaxyスマホってすごくないか?
通話の自動録音はできるし、
シャッター音はどうにかすれば消せるし、
Kindleアプリから電子本を直接買えるし、
UIに関しても個人的に一番Androidの中では洗練されていると感じている。
そして多分だが、最新のGalaxyだったらボイスレコーダーに録音したデータの文字起こしや要約は出来ちゃうんじゃないか……?
うーむ、さすが世界規模で売れてるだけのことはある。
いやまあ繰り返すが、自分は折りたたみスマホが3年で壊れたので、あんまり製品寿命的な意味では良いイメージは持っていない。
でも折りたたみじゃない普通のGalaxyスマホならあんな簡単に壊れてない気もするし……なんだか欲しくなってきたような!?
(iPhone17を買おうとか言ってたのにこれである)
なんというか、人の価値観は時間が経てば変わるものだなと思う。
Galaxyなんて一昔前まではダメダメなイメージしかなかった気がするのに、今やAndroidではトップレベルの使いやすさに感じているのだから困ったものだ。
もし自分にiPhoneが致命的に合わなくて、Androidスマホに戻ることになったとしたら、次は普通のGalaxyスマホにするのもありかもしれないな。
自分の使用用途に合った製品、探求していこう。
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