【映画】『世界から猫が消えたなら』を見ての感想
『世界から猫が消えたなら』
これは……
イケメンが出る映画である。
「……自傷行為ですか?」
……わかる。
おそらくは自分が見るような映画ではないだろう。
主演の佐藤健は”超イケメンとして話題”という話を自分でも聞いたことがあるくらいの人物だ。もはや危険物である。
しかし#80の図書館で、この映画が函館で撮られたという事実を知ってしまった。
自分は函館には長いことお世話になっている。
そしてなにより、絶賛無料期間お楽しみ中のU-NEXTにこれがあったのだ。
もう見るしかないじゃない……!
見終わった。
どうやら函館が撮影場所ではあるが、函館の宣伝を全力でしているような作品ではなかったらしい。そこは自分の勘違いだ。
なので風景も函館のメジャーどころはあえて選んでいない。
函館を押し出したいなら金森倉庫は外さないだろうから。
でもなんとなく見たことのある景色があるのは良かった。
まあ、そんなことよりさ……。
佐藤健最高すぎるだろ……!
この人は顔が良いだけではなく演技もできる人だったのだ。
イケメンってだけで偏見持つの、やめたほうがいいですよ?
特大ブーメランである。
それはともかく序盤のストーリーを話していこう。
主人公(佐藤健)は唐突に重度の脳腫瘍であることを医者に告げられる。
状態は悪く、すぐに入院しなきゃダメなレベル。(入院しないが)
そこに自分そっくりの姿の悪魔が現れてこう言う。
「お前はあと1日で死ぬ」
「この世界から何かを1つ消せば、1日だけ寿命を延ばしてやる」
そして厄介なのが、この”消す対象”を決めるのは自分ではなく、
悪魔なのである。
悪魔が最初に選んだ消す対象は「電話」。
そのあと実際に電話が消える場面が訪れると……
スマホが溶けた。
いやいやそういう感じ!?
「電話」ってのは「通話機能」じゃなく、「スマホ」消しちゃうレベルの話だったの!?(たしかにそんなこと言ってた気もするが)
しかし、実はまだ影響があるのだ。
ソフトバンクショップが文具屋になった。
なんとスマホが消えたことで、スマホがもたらした社会の変化も消去され、
電話がなかった場合の世界に再構築されるのである!
1日命を延ばしただけで社会への影響がデカすぎるだろ……。
そしてまだ収まらない。
実は主人公は電話だとハキハキと喋る事ができる人物だった。
それゆえに電話を通して仲良くなれた元カノとの関係性があったのだが、
「電話」を消した世界ではそれも無かったことになってしまうのだ。
元カノはもう主人公のことを知らない。
関係性は断たれてしまった。
この先、どうなっちゃうの……!?
とまあそんな感じでこの先も色々と失っていく。
個人的にはツタヤのタツヤの濱田岳がまた素晴らしかったのだが、まあそれは置いといて、おそらくだがこの映画……小説を読んでからの方がいい。
自分は小説は全く読んでいないが、そんな気がする。
正直なところ、見終わってみると時系列やら展開がよくわからなかった。
いやもちろんこれは自分の理解力の問題もあるのだろう。
だが、小説を読まないとこれらを納得するのが厳しい気がする。
映画では説明が足りないというやつだ。
もちろん感動できるシーンもある。
ツタヤのタツヤ絡みのシーンは本当に良いし、母親と子供の愛情も良いなあと思う。たまには実家帰らなきゃ……って感じになったし。
でも最終的に自分はなんだかよくわからなかったので……小説を読もう!
小説なら納得できる説明とかがあるのかもしれない。
あと今更だが、猫はかわいい。
「最近のコンテンツは馬鹿でもわかるように作らないと売れない」
そんなクリエイターの嘆きを、ちょうどなにかで聞いたばかりだった。
この映画を見てからその言葉について考えると、おそらく自分は馬鹿の方に入りそうな気がする。現に映画だけじゃ全然わかってないし。
オデッセイに関しては、やっぱりあらかじめ原作小説を読んで色々な情報を知っていたから、あんなに映画もわかりやすかったんだなあと実感する。
事前勉強必須となると、やっぱり映画は苦手かもしれないな……。
まあそれはともかくとして、舞台になったところの写真が2箇所だけ発掘されたので貼っておこう。
まずはMOSSTREES。
主人公と元カノが食事をしたシーンで使われた。
しかし使われたのはあくまでも室内のシーン。
聖地巡礼するなら店の中ということになるだろう。
もちろんこんなシャレた店に入る勇気は自分にはなかった。
もう一箇所は室屋。
温泉旅館の室内シーンで使用された。
うん、まあ……あんまりいい意味での使い方はされてないような気がするが、ぼっちゃんと松山みたいな関係ということで……。
あとは色々な坂や函館大学、北海道教育大学、はこだて工芸舎などなど、いっぱい舞台となった場所はあるのだが、なにせ当時の自分がこの映画を見ていないのでそれらの写真がない。
むしろよく2箇所で写真撮ってたなという感じである。
見る前は自分に向かなそうだなと思っていた映画だったが、実際に見た後には佐藤健と濱田岳の凄さが知れたわけだし、恋愛映画というよりは家族重視の映画だったと思う。
ストーリーや世界の仕組みを深く考えなければ、この映画だけ見ても一定の感動は出来る気はする。
たまにはこういうのもありだ。
知らない世界が少しだけ広がった。
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