【つながる旅行記#169】修学旅行で行った清水寺を再訪した結果…?
前回は京都国立博物館と豊国神社へ行き、2017年の良いスタートを切った。
今回は、過去に修学旅行で行った思い出の地、
清水寺に行ってみようと思う。
定番の観光スポットなので、流石に少しは記憶に残っている。
(アニメとかにもよく出てくるし)
な、なんだこの混み方は……?
いや、そういえば三が日だった。
やはりみんな新年最初は有名な寺や神社で初詣をしたいということか。
しかし今のところ何の記憶も蘇ってこないな。
清水寺の坂でお土産を買ったような気がするのだが、なんだかそんなにビビッと来ない。
めちゃくちゃ混んでる。
そして既視感ゼロ。
清水寺にこんな開けた空間や赤い建築物なんてあったっけ……?
遠くには京都タワーが見える。
修学旅行ではあそこのホテルに泊まったような気がするが、もう中身も変わってしまっているんだろうな。
そういえば清水寺がこんな高台にあることにも今気付いた。
……なんだか新鮮な驚きばかりだな。
本当に過去に来ていたのか疑わしくなってくるくらいだ。
自分は修学旅行当時、一体何を見ていたのやら……。
さて、一向に記憶は蘇ってこないし、何よりこの人混みで自分の精神が限界に来ている。
やはり正月に来る場所ではなかったかもしれない。
もう帰るか……?
おもむろに有料ゾーンの様子を探っておこうとカメラを向ける。
ズームがあれば望遠鏡代わりにもなるのだ。
うっわぁ。
これは入ってもゆっくり思い出探索とかいう雰囲気じゃないぞ……。
うん、やはり今回はお開きということで、また今度来よう。
いつ来れるかわからないが。
カメラを下に向けると、なにやら石碑がある。
こういうものをズームでチェックできるのも望遠カメラのいいところ。
これは……アテルイの石碑?
確か歴史の授業でも学ぶ蝦夷(えみし)の人だが、なんでこんなところに彼の石碑が……?
どうやらこの清水寺、征夷大将軍の坂上田村麻呂と関わりがあるようだ。
調べてみると、清水寺の開祖みたいな人に殺生の戒めと観音菩薩の功徳を説かれ、田村麻呂が感銘を受けてお堂を寄進したとかなんとか。
805年には清水寺の土地が朝廷から田村麻呂に下賜されたりもしたらしい。
だからここにこんな石碑があるというわけか。
へぇ……
・・・
は、初耳なんですけど……?
どうやら修学旅行で修学してないことが見事に露呈したようだ。
正直、清水の舞台に立って「こえ~~w」とか言ってた記憶しかない。
過去の自分には猛省して欲しい。
……それじゃあ、本当に頭痛がしてきたので帰るとしようか。
花見の時期の上野公園と同レベルできついかもしれない。
あの中に入っていくのか……。
(助けて……!!)
人混みに翻弄されつつ、次回へ続く……!