中日ドラゴンズ打順論
理想の打順
今回のnoteでは、今までの中日ドラゴンズの打順を見てきて思っていたことを簡単にまとめてみました。
ということで(?)、個人的に考えている理想の打順をいきなり発表したいと思います。
いきなり理想だと考えている打順を発表したところで、打順を考える上での前提条件について書いていきたいと思います。
理想の打順を考える上での前提
https://twitter.com/cbcspoon1053/status/1365566253264367616?s=21
打順を組む上で大事にしたい前提が一つあります。それは、「いい打者を出来るだけ前に置くこと」です。若狭アナウンサーがTwitterで出していたデータを見ても、上位と下位では相当な打席数の差が出てくることがわかります。いい打者を出来るだけ前に置くことで、いい打者に出来るだけ打席を与えることは、打力が他チームに劣っている中日ドラゴンズにとっては特に重要であると言えるでしょう。ということで、次はこの打順が理想であると考える理由をそれぞれの打順を見ていきながら説明していきたいと思います。
1番(中)大島洋平
出塁率の高さによるチャンスメイクと下位打線で作られたチャンスの拡大が求められる1番には、どのようなコースや高さにどのようなボールが来ても打ち返せる上手さを持ち合わせており、2020年シーズンにキャリアハイとなる出塁率.382を記録し、146本のヒットで2年連続となる最多安打を記録した大島洋平選手が適任であると考えられます。
2番(右)平田良介
ランナーが出塁している状態で打席が回ってくることが多い2番バッターには、ランナーがどこにいるか・アウトカウントはどうか等、状況を見て自分が求められている打撃を遂行することが出来る平田良介選手が適任であると考えます。併殺を回避出来る最低限の脚の速さを持ち合わせていることからも適任であると言えるでしょう。2020年シーズンこそ怪我と不調に苦しみましたが、アルモンテ選手がいなくなった今、中日ドラゴンズの野手で数少ない柔らかいアプローチが出来る貴重な打者なので、今年の奮起に期待したいと考えています。
3番(一)ダヤン・ビシエド
普段は4番であるビシエド選手を3番に置きたい理由があります。それは、下位や上位でチャンスを作っても、4番にビシエド選手を置いてしまうと、ビシエド選手に回ってくる頃にはチャンスで無くなっている場合が多いからです。チーム内で最も打点を稼ぐ能力が優れている打者であるビシエド選手に、もっとチャンスの場面で回すためには1つ前の3番に置く必要があると考えられます。下位の木下選手や1番の大島選手が出塁しても、はっきり言って上位を打つのに相応しくない京田選手や阿部選手を挟むことで、ビシエド選手に回る頃にはツーアウトであったり、既にチャンスでは無くなっている現状の打順は非常に勿体無いと思います。4番はビシエドという根拠のない固定観念から脱することが重要です。
4番(三)高橋周平
普段5番をやっている高橋周平選手を4番に置きたい理由は、ビシエド選手と高橋周平選手をくっつけて打順を形成したいからです。何故この2人をくっつけて打順を形成したいかというと、直球にも変化球にも対応可能で非常に穴が少なく、相手投手から見ると嫌らしく緻密なアプローチをする高橋周平選手をビシエド選手の後ろに置くことで、チーム内で最も優れたバッターであるビシエドとの対戦を相手投手が避けられない状況を作ることが可能であるからです。バットを後ろに倒しすぎるフォームを改善したことで、例年よりも長打が増えてきた今年の高橋周平選手なら、4番を任せても問題ないと考えられます。周平とビシエドをくっつけるだけなら、普段通りの4番ビシエド5番周平でいいじゃんと思う方もいるかもしれませんが、上位を打たせるのに相応しい選手が少ない中日の場合、4番ビシエド5番高橋周平にしてしまうと、上位を打つのに相応しくない選手を2番か3番に置かないといけなくなるため、1個前に詰めて3番ビシエド4番高橋周平が最適であると考えます。
5番(左)福田永将
5番には、2番〜4番の打者が残したランナーを長打で一掃する役割が求められるため、チーム随一の長打力がある福田永将選手が適任であると考えられます。打順の話からは少しズレまずが、よく名前が上がる根尾選手や福留選手をレフトに置く余裕はないと考えられます。理由は、ただでさえ長打力が無いチームなのに、現状長打を期待出来ない2人をスタメンで置いている場合ではないからです。長打を期待できるという点では、昨年ブレイクしたアリエル・マルティネス選手を5番レフトで使うのも良い策であると考えています。昨年試合前にレフトでシートノックを受けていたことから、首脳陣の頭の中にもこの策はあると思います。5番レフト福田で開幕して、来日したばかりのアリエル選手の調整が済んだら福田とアリエルを5番レフトで併用していくのが望ましいと思います。
6番(捕)木下拓哉
普段8番を打っている木下選手を6番で打たせたい理由は2つあります。1つは、単純に8番に置いておくには勿体無い打撃力が木下選手にはあるからです。先程の若狭アナかツイートして下さったデータを見ても分かる通り、6番と8番では年間約100打席も差が出ます。他チームと比べて打力がない中日では、いい打者、つまり打でプラスを生み出してくれる打者に出来るだけ多く打席を与えようとする努力は非常に重要であると考えられます。もう1つは、木下選手が1塁ランナーで、9番投手が送りバントをした際に、鈍足の木下選手がアウトになるシーンが多く見られたからです。俊足の京田選手を8番に置くことで、投手の送りバントの成功率が格段に上がると考えられます。
7番(二)阿部寿樹
昨年チーム内日本人最多本塁打を放った阿部寿樹選手を、下位である7番に置きたいと考える理由は2つあります。1つは、打撃スタイルを改善している途中の阿部選手を楽な打順で打たせたいからです。今年は昨年までの右ばかりに打とうとする打撃スタイルではなく、内角の速球や甘い変化球をしっかり捉えるために、しっかり引っ張ろうという意識がオープン戦でも見られます。試行錯誤中に打席内で要求されることが多い上位を任せてしまうと、打撃を崩してしまうことがあるので、比較的制約がなく楽に打てる7番が最も阿部選手に適していると考えられます。もう1つの理由は、速球が打てなかったり併殺が異常に多かったりと、上位を打てるタイプの選手ではないからです。昨年の併殺数は両リーグ最多の21で、上位でチャンスを潰してしまうことや、良い投手を打つための絶対条件である速球打ちが出来ないことを考えれば、7番が適任であるといえるでしょう。
8番(遊)京田陽太
普段2番を打っている京田選手を8番に置きたい理由は、負担が大きいショートを守っている京田選手を打席数の少ない8番に置くことで、疲労が軽減され、京田選手の打撃成績を最大化できるからです。また、最も重要な打順とも言われている2番から比較的気楽に振れる8番に移すことで、京田選手の持ち味である積極性も出てくることでしょう。仮に成績が伸びなくても、京田選手は守備で多大なプラスを生み出してくれるため、重要度の低い8番なら現状の成績でも十分我慢できるとも考えます。
まとめ
上位を打つには打力が足りていない京田選手と阿部選手を下位で自由に打たせ、打でプラスを生み出してくれるビシエド選手、高橋周平選手、木下選手を上位に繰り上げて多く打席を与えるべきという考えを軸にこのnoteを書いてみました。例えば、平田選手が怪我で離脱したら2番ビシエド3番高橋周平にしようという具合に、調子の上がらない選手が出てきたり、怪我で離脱する選手が出てきても、この打順を軸に、良い打者をできるだけ前に詰めることを考えて打順を組めば良い打順が形成できると思います。
拙いnoteでしたが最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?