甘酸っぱい恋よりも酸っぱ過ぎる 大学生活を書いた本 ネタバレなし感想文(四畳半神話大系)
読書感想文 四畳半神話大系
最初はなにか有名らしいからという理由で読み始めたのだが、電車43分で三分の一も読めていないことに気づき唖然とした。
大正時代のような古臭いセリフにより、こっちの手は言葉をゆっくり噛み締めて理解していくため捲るのが遅くなり、なのに最近、と言っても20年ぐらい前のラノベのような雰囲気と腹の底からほどではなく喉ぐらいから出てくる笑い。
それらにより、読むのに時間が掛かる文なのに飽きず、止まらない全く溜まったもんじゃない本である
ストーリーの感想
上記でも書いたが、最近現代的な言い方のみが載っている本ばかり読んだので、読むのに時間がかかった。
しかもストーリーはループ物で、全部で4回本筋は
同じストーリーを読まされる訳である、普通の文なら半分ぐらいで飽きる。
だがこの本は全く飽きない、特異点?のようなものがありどうなるのか予想ができ、結局最後も全部同じだから予想もおおよそ当たる。
ただ、濃いキャラと文により何回薄めても美味しく感じ、少しずつ違う味付けに興奮する。
伏線回収も素晴らしく、最後まで読んでSFを読んだあとの思考が加速していく感じも味わえる(この感じ分かる?)
しかし、もちろんそのSFの部分も好きなのだが、なによりも何にも変わらない大学生活、馬鹿な友達
よくわからない留年してる先輩、そんな高校生の自分としては夢も希望もないような世界。
個人的にはそれが大好きで、この本の本質(書きたかった事)もそれだと思っている。
一応主人公も恋愛するのだが、一章に多くて5行ぐらいしかなくむしろ小津(主人公の悪友)とのほうが恋人のような事をしているぐらいである。
まとめ
まあそんな感じでとても面白い本なので少しでも興味が出たらぜひ読んでみてほしい
最後に自分が、読んでてとても面白かった一文を上げて終わろうと思う
我々は二年に渡って内部の人間関係を悪化させることにー意専心していた映画サークル「みそぎ」を自主追放になったばかりであった
読めばこの文の馬鹿さが分かるはず!
ではまた