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デジモンカードゲームの「デジモンワールド」小ネタまとめ! ~デジワーのオタク、デジカのイラストで泣きがち~
おつかれさまです。デジカやってる?
第4弾「グレイトレジェンド」や、500円スタートデッキの第2弾も発売され、ますます盛り上がるデジモンカードゲーム。様々なデッキで活躍しそうなカードが大量に収録され、デッキ構築がますます楽しくなりましたね。
僕もカードリストをぴゃ~~~っと見ながらデッキを考えていたのですが……ブースター第3弾「ユニオンインパクト」から、一枚のカードのイラストが目に留まりました。
ん?
んんん???
このデジモン、そしてこの背景、どこかで見たことがあるぞ……?
お前アレだろ……!
かつて俺が「デジモンワールド」でファイル島を冒険している時に……
ダイノ古代境・時急域の奥地で、エリアのボスと勘違いして戦った……
あのセーバードラモンだろ!!!!
そう、このカードに描かれているデジモンは、家庭用ゲーム「デジモンワールド」に登場する、とある1ザコ敵のイラストなのでした。
デジモンワールドってなんぞや?
「デジモンワールド」とは、1999年に発売されたプレイステーション用育成RPG。
「育てる!戦う!冒険する!」というキャッチコピーの通り、トレーニングやバトルでパートナーデジモンを育成・進化させながら、「ファイル島」の中心地「はじまりの街」に住民のデジモンを集めていく育成RPGで、発売から20年以上が経つ今でも根強い人気があるゲームです。
このゲームの発売以降も「デジモンワールド」の名を冠したゲームは複数発売されるのですが、「寿命のあるデジモンを、限られた時間の中で育成し進化させる」「60種類以上という、当時としてはかなりの数のデジモンをパートナーとして育成できる」「自由度が高く、様々なルートで冒険できるマップ」など、シリーズ第一作にしてかなりの完成度を誇るゲームでした。
作品の舞台となる「ファイル島」には、ジャングル、氷河、機械都市など様々なフィールドが存在しており、そこには各地形に適応した姿のデジモンたちが生息しています。
上記のカードに描かれた「セーバードラモン」が登場するのは、そんなファイル島のジャングルの奥地。「時間が普段より倍の速度で流れる」という特徴を持つ、「ダイノ古代境・時急域」という不思議なフィールドです。
1ザコ敵とは言えど、「ボス敵(インセキモン)を探している時に、いかにもあやしい位置に陣取り、バトルして倒すと秘密の抜け道のヒントをくれる」という印象的な場面のあるNPCなので、ゲームをプレイした方なら覚えている方も少なくないのではないでしょうか。
それにしてもチョイスが……チョイスが渋い!
他にもユニオンインパクトのリストを見てみると、「ムゲンマウンテン」らしき背景に佇むグルルモンや、「オーバーデル墓地」のような背景のツカイモンなど、明らかにデジモンワールドを意識したであろうイラストが複数存在しています。
#デジカ #デジモンカードゲーム https://t.co/i8OEivcrpm
— 藤原ひさし (@b_hair_) November 1, 2020
ブースター第3弾発売中。
公開okが出たので今日も公開していきます。
「グルルモン」白いです。
ゲームに出てきたデジモンとのことですが勉強不足で詳しくは;詳しい人、宜しくお願いいたします。 pic.twitter.com/ZYSrE4PoaA
イラストレーターさんのツイート等を伺うと、必ずしも絵師さん自身がデジワーっぽい背景を独自にイメージして描いているのではなさそうな雰囲気。
ということはつまり……居るわけですね……
デジモンカードを制作している……バンダイカード事業部に……
「デジモンワールドという20年以上前のプレステのゲームの、このフィールドにいるこのデジモンのこの姿を描いてください!」という細かい注文を飛ばしたイラスト発注担当者の方が…………!
このカードゲーム、最高じゃん!!!!!!!!
そんなわけで今回は、「デジモンワールド」特集!
「デジモンカードゲーム」の中で、「デジモンワールド」の要素がフィーチャーされたイラストを特集していこうと思います!
さまざまなフィールドが存在するデジモンワールドなので、せっかくなのでファイル島の各フィールドごとにピックアップしていきたいと思います。(中には「それっぽい」レベルで、絶対にデジワーのそれだ!と断言できないカードもあるかもしれませんが、ご愛敬ということでひとつ……)
はじまりの街 ~肉畑~
デジモンワールドを紹介するならまずはここから!ということで、主人公が最初に降り立ち、ゲームの拠点となる「はじまりの街」からこの一枚。
「畑に直接マンガ肉がぶっ刺さっている」というショッキングな絵ヅラですが、デジモンワールドでは畑から肉が取れるのは当たり前のこと。(そういう事になっています!)はじまりの街では、タネモンが畑の番をしており、一日に一度、主人公にデジモンのエサとして「肉」を渡してくれます。
迷わずの森 ~クネモンのねどこ~
はじまりの街を出てすぐに広がるフィールドが「迷わずの森」です。
丸い茂みが特徴的な「クネモンのねどこ」というエリアには、その名の通りこのクネモンが居着いています。
話しかけるとお腹を空かせているようで、(何か食べさせてあげたら仲間になってくれるのでは……?)と思い食べ物アイテムを渡すと、プレイヤーの期待を裏切っていきなりバトルを仕掛けてくるふてえ野郎です。
ちなみにカード画像でクネモンが食べているのは「デジタケ」というキノコ型の食事アイテム。迷わずの森のみならず、ファイル島のあらゆる場所で入手出来るポピュラーなキノコです。
ミハラシ山 ~ミハラシ山道~
迷わずの森から北西に進むと、ミハラシ山というエリアに出ます。(ゲーム開始当初は崖崩れで道が塞がっています)
その名の通り、頂上の「ミハラシ台」からは島の西部に広がるサバンナ地帯「ギアサバンナ」を一望できる見晴らしのいいエリアです。
そんなミハラシ台に向かう山道が、このゴツモン達がたむろする「ミハラシ山道」。コンクリートの壁と道標が、妙に生活感を感じさせる山道になっています。
ギアサバンナ
ミハラシ山を越えると広がるのがギアサバンナ。シマウマ……ならぬシマユニモンの足音が印象的な、広大なサバンナ地帯です。そこで主人公は、イジワルなゴブリモンに追いかけ回されるパタモンを見かけるのですが……
主人公が割って入ろうとするまさにその寸前、ヒーローのように颯爽と現れたレオモンがパタモンを救出するのでした。……そんなイベントの一幕がまるごとイラストに描かれているのが、このレオモンのカードです。
ビートランド
迷わずの森から、「竜の目の湖」という湖を渡ると、そこには「ビートランド」という虫型デジモンの楽園が広がっています。テントモンやドクネモンといった虫デジモンたちを野生で見かけることが出来ます。
奥の集落には丸太をくり抜いて作られた建物の中にトレーニングジムや闘技場が存在し、最強の虫デジモンへの進化を目指してカブテリモンやクワガーモン達が日々トレーニングを重ねています。
ダイノ古代境 ~時静域~
迷わずの森から東へ広がる海を渡ると、熱帯雨林の広がるトロピカジャングルへと出ます。そこから更にジャングルの奥深く、あみだ森と呼ばれるエリアを抜けるとたどり着くのが、本記事の冒頭で出てきた「ダイノ古代境」です。
入口付近の「時静域」と呼ばれるエリアでは、通常よりも時間がゆっくりと流れる不思議な空間になっており、ヴァーミリモンやブラキモン、モノクロモンなどのんびり屋の恐竜デジモンたちが暮らしています。
ダイノ古代境 ~時急域~
時静域から奥へと進むと、今度は時間が通常の倍の速さで進む「時急域」へと突入します。膨大な時間の経過を感じさせる、巨大な恐竜の化石が象徴的な地形となっています。主人公はここで、「空から落ちてきたという隕石」を探索することになるのですが……
探索の道中、肋骨の化石がトンネル状になっているエリアを道なりにまっすぐ進んでいくと、突き当りにこのセーバードラモンが「いかにもボスっぽい」雰囲気を出しながら待ち構えています。
しかし、実はこのセーバードラモンはボスでもなんでもなく、本当はストーリー上でも戦う必要のないモブキャラ!勝っても仲間にはなってくれない、ちょっとイジワルな配置のキャラなのでした。(一応、戦闘で勝つと隕石へ向かう道のヒントをくれます)
オーバーデル墓地
少し戻ってトロピカジャングルから北に向かうと、ウィルス種のデジモンしか中に入れないあやしい雰囲気の洋館「闇貴族の館」がそびえ立っています。
洋館の周りは常に薄暗い「オーバーデル墓地」が広がり、ツカイモンやバケモンなど暗がりを好むデジモンたちが生息しています。
フリーズランド
トロピカジャングルから北東、「グレートキャニオン」という山岳地帯を超えて更に北へ向かうと「フリーズランド」という永久氷雪地帯にたどり着きます。
名前の通り常に雪と氷に閉ざされたフリーズランドで、カーリング場を営むのがペンモン。竜の目の湖で釣った魚を持っていくとカーリング勝負をしてくれます。
ちなみにカード画像で後ろにいるデジモンはメタルマメモン(左)とブルコモン(右)。ゲーム中でカーリング場に現れるメタルマメモンはまだしも、かなり最近になって登場したデジモンのブルコモン(もちろん、デジモンワールドのゲーム中には登場していません)まで写っているのは何故…?と思って調べてみたら、「同じ氷雪地帯に棲むブルコモンとペンモンは仲がいい」という設定があるそうです。単に昔のゲーム描写というだけでなく、今も世界観が広がり続けているのを感じさせてくれる名イラストですね!
ミスティツリーズ
フリーズランドを抜けて西側、はじまりの街から見てちょうど島の真裏あたりに存在するのがミスティツリーズ。その名の通り深い霧に包まれた森林地帯です。
ジュレイモンという古木のデジモンによって守られたこの土地は、最初に訪れた時は不思議な霧の力でマップがランダムに接続されている攻略難易度の高いエリアです。(ファイル島のとある場所に、この霧の力を消してくれる「おまじない」を掛けてくれるデジモンがいます)
このガブモンは、そんなミスティツリーズの端っこのエリアの岩陰にヒッソリと隠れているシャイなデジモン。話しかけるといきなり戦闘になりますが、ゆーても成長期なのでここまでたどり着けるくらい成長したパートナーデジモンなら苦戦はしないでしょう。
おもちゃのまち ~ぬいぐるみハウス~
ミスティツリーズでジュレイモンと会話すると行けるようになるのが、「おもちゃのまち」というエリア。ファンシーな名前とは裏腹に、物言わぬぬいぐるみやブリキのロボットなどが立ち尽くすちょっと不気味な街なのですが……ほとんどのデジモンはこの街に来ても何のイベントも発生しません。
「ぬいぐるみハウス」という建物にあるソファには、巨大な黄色いクマのぬいぐるみが鎮座しています。とあるデジモンを連れてこのぬいぐるみを調べると、ぬいぐるみの中に入りこんでまさかの進化!このパペット型デジモン「もんざえモン」へと進化すると、おもちゃのまちの住人たちが動き出して主人公に助けを求めてくる……というイベントが待っています。
ブロック玩具のようなデザインのトイアグモンも、おもちゃのまちで印象的な敵モブキャラです。(画像の背景はゴミの山かファクトリアルタウンかな?という感じですが…… 回復フロッピーやビームガン、パソコン型の宝箱などファイル島でよく見られるアイテムが映り込んでいます)
ちなみに住人のブリキ人形(トイアグモン画像左上)ですが、デジモンワールド発売時はただのモブキャラだったのですが、続編のデジモンワールド2では「ブリキモン」という名前をもらって晴れてデジモン化していたそうです。その後、特にブリキモンの出番はないようですが……
ファクトリアルタウン
ファイル島北西部、ギアサバンナの最果てには、機械仕掛けの巨大な扉で入り口を塞がれた機械都市「ファクトリアルタウン」が存在します。正面からはどうやっても入れないこのエリアは、ゲーム中でもかなり後半に訪れることになるでしょう。
一見プログラム通りに作動しているこの工場都市も、実は異変の影響を受けトラブルが発生しています。ファクトリアルタウンの管理人「アンドロモン」は当初はトラブルの存在を認めませんが、主人公が工場の奥地に踏み込むと工場の守護者であるはずの「ギロモン」が暴走中。本来守るはずの工場を破壊して回っている……という展開が待ち構えています。
ムゲンマウンテン
主人公の活躍によりはじまりの街に活気が戻ると、ついに最終ダンジョン「ムゲンマウンテン」への道が開きます。緑色のワイヤーフレーム状の構造物で形作られたフィールドには、終盤に相応しい強力なデジモンたちがひしめき合っています。
敵モブキャラでもグルルモンやピッドモン、ヴァーミリモンなど成熟期~完全体のデジモンが道を塞ぐように配され、さらに上層階に進むと強力な完全体であるメガドラモン、ラスボス手前にはメタルグレイモンがそれぞれ待ち構えます。
このいかにもデジタル空間~~~!感のある「緑色のワイヤーフレーム空間」という光景は、後年発売の「デジモンワールド リ・デジタイズ デコード」や「デジモンワールド -next 0rder-」といったゲームソフトなどでも踏襲され、デジタルワールドの核心に近い印象的な舞台として登場します。
その他
デジカ第3弾ブースター「ユニオンインパクト」に同時収録されたこちらの2枚。バラバラに見ただけでは気づきませんでしたが、テキストを読んでみるとそれぞれ類似した効果を持っており、対になってデザインされたカードだという事がわかります。
青メタグレとメタマメの対決……という所まで考えてピンと来たのが、デジモンワールドのゲーム起動時に流れるOP映像。「公園に集まった少年たちが、自ら育てたキーホルダーの携帯ゲームでメタルグレイモンとメタルマメモンをバトルさせている……」という内容で、その映像は次第にデジモンワールドの映像に移行。荒野で対峙する2体のデジモンが、激しいバトルを繰り広げる!といったものでした。この2枚のイラストはおそらくこのOP映像を元にした対決構図かと思われます。まさかOPからもネタを拾ってくるとは……
ちなみに携帯ゲーム「デジタルモンスター Ver20th」では、メタルグレイモン(青)は究極体の「ブリッツグレイモン」、メタルマメモンは「クーレスガルルモン」へとそれぞれ進化し、「オメガモンAlter-S」へと合体します。
デジカ「ユニオンインパクト」でAlter-Sが収録される都合上、おそらくブリッツ・クーレスの各2体の収録は既定事項だったかと思います。その進化元としてメタグレ・メタマメをチョイスしてくれたのも粋だなぁ……という感じですが、更にそのカードイラストをデジモンワールドのOP映像から持ってくるとは……!なんだか「デジワーOPで激戦を繰り広げた2体がやがてブリッツ・クーレスに進化し、さらに力を合わせAlter-Sへ進化していく……!」といった妄想ストーリーまで浮かんできてしまいますね。最高……
おわりに ~ファイル島の冒険はまだまだ続く!~
ということで、デジモンカードゲームにおけるデジモンワールドネタをひとしきりピックアップしてみました。いかがでしたか?(いかがでしたかブログ構文)
20年以上前のゲームにも関わらず、未だに色あせない名作ゲーム「デジモンワールド」と、その魅力的な世界観をカードイラストとして切り抜いてくれる「デジモンカードゲーム」。カードイラスト発注担当の方や、イラストレーターさんがそうとう熱意をもってデザインをしてくれている事が伝わってきて、なんだかその仕事っぷりに惚れ惚れしてしまいます。
初代デジワーはいかんせん昔の作品な上、ゲーム自体もプレミア化していて入手困難なのでぜひプレイしてください!とはなかなか言いづらいですが、そのゲーム性に惹かれてたくさんの方が実況プレイ動画をアップしています。(プレイヤーによって冒険ルートも進化するデジモンも様々なので、「撮れ高」あるんだろうな……)もし本記事で興味を持たれたら、ぜひご覧になってみるのをオススメします。
第3弾「ユニオンインパクト」発売時期に書き始めた本記事ですが、のんびりしてたらそろそろ第5弾「バトル オブ オメガ」の発売日が来月に迫るという時期になってしまいました……
★最新カード紹介★
— 【公式】デジモンカードゲーム (@digimon_tcg) January 12, 2021
2/26(金)発売のブースターパック第5弾『バトルオブオメガ』のカードをご紹介。本日のカードは「アグモン」「グレイモン」です!
https://t.co/Ba5qAzjODE#デジモン#デジカ#デジモンカードゲーム pic.twitter.com/7aGvCPNZAe
そんな時に公式twitterで最初に紹介されたバトルオブオメガのカードが、上記のアグモンとグレイモン。……なんと両方とも、「迷わずの森」「はじまりの街」の背景がバッチリ写っているという、100%間違いなくデジモンワールドの2体という素晴らしいファンサービスっぷりに、思わずデケぇ~~~~~声が出てしまいました。いや~~~~~だってさ~~~~~~~~、アグモンとグレイモンなんてド看板デジモン2体で両方ともデジワーネタ擦ってくるの、もうデジワーオタクに対する私信でしょ(?)
デジカ公式からの「これからもデジワー要素盛りまくっていくからな!!」という力強いメッセージはオタクの胸にしっかり届きました。ありがとうございます。これからも一人のデジワーオタクとしてデジカを応援していきます。なんか機会があったら「アナログの少年」もテイマーカード化してください。マメオでもいいよ。