ユーリルの独り言(題名 来)
ごめんなさい
もう許して
許して
お前なんかが許しを乞うな
許してもらおうとするな
軟弱者めが
ごめんなさい
俺のせいで
俺が悪いんだ
ごめんなさいごめんなさい
そうだお前は一生そうやって生きろ出来損ないが
触ってくる
気持ち悪い手がこっちに来る触ってくる
可愛いねって言って近づいてくる
怖い痛い気持ち悪い
なんで俺なんだ
なんで俺らなんだ
なんでなんで
嫌だ嫌だ
謝るから
目だって耳だって腕だって足だってやるからさ
もうやめてくれよ
やめてくれって言ってるだろ
どうして俺に近づいてくるんだ
お前が悪い
お前が家族を捨てたんだ見放したんだ見捨てたんだ
ごめんなさい
そんなつもりは無かったんだ
ただ辛かったから逃げたかっただけなんだ
ただそれが結果的に見放した事になるなんて知らなかったごめんなさい
俺のせいだ
俺のせいでみんなに悲しい思いをさせてしまった
俺が許しを乞うのは贅沢なことだろうか
うん。きっとそうだ。
だからもう許してなんて言わない
でもいいたくなってしまう
その時は自分を痛めつけよう
許してもらうなんて贅沢だから
自分に対する罪と罰
足りないくらいだ。
神様がいるなら俺みたいなやつを地獄に落とすんだろうな
ごめんなさい
俺は諦めた。
全てを。
許してもらうことも
この傷を理解してもらう事も
そうしたら俺の中の黒いモヤが笑った気がした。
2024/10/12 ユーリル