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開けたてのシーシャの濃い煙
ポータブルシーシャを嗜むようになってからしばらく経ちました。
ニコチン、タールフリーの味付き水蒸気。
最近は存在を忘れがちで未開封のまましまい込まれていましたが、コロナからの回復(後遺症あり)を期に祝い酒代わりに開封しました。
まず吸った瞬間の熱。
熱されたリキッドが、じり、と吸い口に温度を伝えます。
そしてその熱が舌に触れる。
濃い、開封したてのとても濃い甘み。ラズベリーの味。アイスブルーと名のつくだけあって、蒸気は熱いのにひやりとした冷感が口の中に広がります。
喉の浅いところまで煙を満たして、冷たく心地よい刺激と甘い味わいをしばらく楽しんだら、含んだ蒸気を吐き出してふわふわした煙が消えていくのを目で追うのです。
間接照明の淡い光の中を揺らめいている甘い煙。
とても好きな光景です。
わたしは蒸気を肺に入れようとするとむせ込んで吐いてしまうので、吸っているというより口に含んでいるという表現のほうが正しいでしょう。
でも楽しみ方は人それぞれ。
鼻から煙が出るのが格好悪いという人もいるけれど、鼻から吐いて最後まで香りを楽しむのがいい、という人もいる。
嗜好品だもの、好きに楽しむのが一番です。
知人に煙草を吸いながら字を書くタイプの人がいるのですが、その方は紙巻き煙草はずいぶん前に卒業して今はプルームテックプラスを愛用中とのことでした。アイコスなんかは煙草感があるけれど、プルームテックは煙草感は少なめで苦くない、と。それがまた延々吸ってしまう原因でもあるとのことで苦笑してしまいましたが、なんだが気になって調べてみました。
プルームテックプラス…販売終了してた…!
あの細いスタイリッシュな見た目とカラーがとても気に入ってしまったので、販売終了しているなら諦めざるを得ません。ニコチンを吸うのはやめとけという神のお告げだと思うことにしました。
ポータブルシーシャのリキッドは、数口吸っているうちにあっという間に普通の濃さになっていきます。開けたてのシーシャのあの濃い味わいは、開けたてだけの特別な煙なのです。
わたしはわりと延々と吸ってしまうタイプなのでリキッドの減りも早く、少しずつ薄くなっていく味を寂しく思いながらあっという間に吸いきってしまいます。もっと丁寧に吸いたい。でも一日中思い切り楽しみたい。
昨日開けたシーシャがなくなったら、また新しいものを開けて、特別なひと口を吸う。初めてのフレーバーを味わうもよし、いつもの美味しさをもう一本でもよし、です。
手帳にフレーバーの好み度をつけているので、手持ちがなくなったら次はどれにしようかなって迷うことも嗜好品の楽しみですね。
シーシャの煙が部屋を満たして、白く、淡く、視界を遮るのが好きです。
甘い残り香。スマートに揺らぐひと時。
吸っていると何か言葉を書きたくなるのです。日記でもいい、noteでもいい。小説を書きたい、とぼんやり思います。
後遺症はそこそこに辛いけれど、ひとまず快気祝いの杯の代わりに。
心地よく薄暗い部屋で、ゆらゆらとシーシャを薫らせて過ごします。
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