私の人生を変えたおじさんの話

私がそのおじさんに出会ったのは
小学4年生くらいの頃。

明るくて陽気ですごく優しくて
人が好きで中小企業の社長をしている
おじさんだった。

家の前に住んでるおじさんでよく私が登下校
していると広い敷地に咲いた花や野菜に
お水を上げていた。

通りすがる人には挨拶をする。
きっと田舎では当たり前だと思うが私が住んでた場所でも同じだった。
最初は挨拶をし合う関係だったと思う。

もっと深く関わり会うようになったのは、
私が車に跳ね飛ばされて意識がないところを
通りすがったおじさんが助けようと
してくれた時。
私は記憶はないがよくその話を
されたことを覚えている。

それから母親しかいない私達を気にかけて
「食べるものがない時はいつでもおいで」
声をかけてくれ、学校からの帰りに
挨拶をするとアイスをくれたりどんどん仲は
深まって行った。

休みの日はBBQを毎週のようにし、家の前の
道を通りすがった人を巻き込みみんなで
BBQをする。人当たりのよくみんなで騒ぐのが
好きなおじさんだった。

冬に車のボンネットから出てきた猫を
自分の家の猫として育て、
寒くて冬を越せない鳥たちの為に
自分の家の木にみかんの果実を刺し
餌を提供する。
夏には自分の持ってる船でクルージングに
連れて行ってくれたり釣りにも連れて
行ってくれて、
さらにそのおじさんはバンドもしていた。
自分がやりたいことはなんでもやっている
人生の成功者に私は見えていた。


「私も大きくなったら絶対こんな人間になる」
そう憧れを抱いていた。

おじさんはきっと姉を気に入っていた。
姉は明るくて意見をスラスラ言い誰とでも
仲良くなれる性格だから。
それに比べ私は人見知りで何も言えないし
何も出来ない。

よく食べる姉だけ連れて行ってもらえる焼肉。
どこに行くにも姉を連れて回っていた。

私は自分に劣等感を抱いていた。

そんな時姉がおじさんから
ドラムを教わり始めた。
熱しやすく冷めやすい性格の姉のドラムは
長くは続かなかった。

おじさんのバンドの演奏ライブを見に行く度に
私の憧れは増していき
私はギターを教わり始めた。

当時小学6年生の私。

すごく楽しかったしギターが大好きだった。
弾けるようになるとすごく嬉しい。

練習を沢山してピックが丸くなると
褒めてもらえる。

当時の私は多分褒めてもらえるのが
すごく嬉しかったんだとおもう。

毎日通った。
何時間も練習して私の家族も
そのおじさんの家でご飯食べて帰る。
ギター以外のことでもおじさんの
仕事関係のことにも着いて行ったりして
認めて貰えたような気がした。
そんな日々が楽しかった。

おじさんバンドの中で1人だけ
ギターをもった小学6年生女児。
女子バンドがまだ流行ってなかった時期で
すごくチヤホヤされた。
そのおかげで色んな人と接して
人見知りも無くなった。

おじさんにギターを教わりたいと言う
仲間も出来た。
女の子5人だけでバンドが組めるくらいまでに
なった。
私は1人だけ毎日練習に通い続けた。
「みんなの中で1番上手。お前は特別。」

この特別が苦しみの材料に
なるとは思わなかった。


中学1年生の頃母親が倒れた。
おじさんの奥さんは姉と2人で生活してる私達に
毎日
お弁当を作ってくれ、
夜はご飯を食べさせてくれた。

でも親戚の家に引き取られることになり
引っ越した。

おじさんの家までは電車で1時間ほど。
毎週ギターを担いで電車に乗って
おじさんの家まで行った。

「電車賃もかかるし練習いっぱいした方が
いいし泊まっていきな」と
おじさんの家に私の部屋を作ってくれた。

私はもうほんとの自分のおじいちゃんのように
思って信用しきっていた。


毎週通って泊まって帰る生活が続いて
最初は普通だった。

1年が経った頃から
少しずつ変わり始めた


朝4時から叩き起され朝から3時間は練習
その間放置1人で練習。
終わりも自分で頃合を見て終わっていいか
聞きに行く。
朝ごはんを食べ少ししてから今度は
ギターを教わりに来た子と練習。
それが終わってから
自由時間(おじさんに連れ回される)
夜ご飯を食べお風呂から上がったらまた練習。
寝させてもらえるのは1時頃。
くっそスパルタで草

ギターを教わりに来てた子も同い年らへんでたまにおじさんの家に一緒に泊まったりしていたが、その時も私だけ4時から起こされる。

まあまあギターのためだし私のためでもあるから全然耐えれた
 

ここからが地獄

私が寝てる間に洋服の中に手突っ込んで体触ってる
「俺を彼氏だと思え」「俺は彼氏だ」の発言「嫌そうな顔するな」と蹴られる
奥さんが孫の家に行ってて(家隣、)帰ってくるまで寝るなと言われる
(結局3時まで寝させて貰えず4時に起こされる)
AVあるから見てこいなどの発言
無理やりキスしてくる
お風呂に入ってる時に「開けろ」とドアを叩いてくる(鍵を閉めていたら地震が来たら危ないだろなどと言い訳をし怒る)
ビールを無理やり飲ませてくる(当時中学2年生)
首絞め、柔道技、蹴るを頻繁にされる
メールに絵文字をつけて返さないともう1回絵文字つけて送り返せとメールが来る
メールをすぐ返さないと催促の電話
嫌なことを嫌と言えない性格が嫌いだと言われ嫌なことには嫌と言うと「お前はそんなこと言うやつじゃない、俺の言うことに従ってればいい」と言われる

「親にバレたらお前は
もうここに来るなって
言われるから言うなよ」

当時中学2年生の私は馬鹿だったし
家にいるのも苦しくて
居場所がなくてこの言葉に理解出来なくて
従っちゃってたけど今よくよく考えたら
結構やばいことしてんの
自分でもわかってんじゃん?

え、結構やばいですよね?こう見ると
当時の私はもっと酷いことされてる人がいるから
こんなの虐待とも言えないって思って
耐えてたけど。
まあ今もこれが虐待なのか分かりませんが。

お前お父さんいないから
代わりに俺が色々教えてやるよ

ん?これは普通のお父さんが
やることなんでしょうか???

「私も大きくなったら絶対こんな人間になる」
とか言っちゃってたけど
絶対なりたくなくて草  

「音楽は一生モノだからずっと続けなさい」
お前のせいでギターすら触りたくねえんだわ

「俺みたいな人間になれ」
って偉そうに語ってましたけど
あなたみたいな卑猥な犯罪者のような人間
にはなりたくありません。

未だにおじさん絡みでつるんでた友達からは
おじさんの家おいでよ〜なんて連絡が来ますが、きっとこういう被害にあったの
私だけなんでしょうね。

寝ようとして目つぶってフラッシュバックして
吐きながら泣いて一生
消えない嫌な思い出抱えて生きてかないと
いけないの。

なのにみんなは未だに楽しそうにつるんでるの
見ると吐き気がします。
皆同じ目に合えばいいのに😅

自分を守ってくれると信じる事が裏切られた時の
1番の凶器なのかもしれませんね

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