働きながら医学部学士合格するスケジュール#3
こんにちわ! つかれのです。
私は薬剤師として働きながら、独学で北里大学医学部学士入試に合格しました。
Twitter(X)で医学部学士入試についての質問がよく来るので私自身の体験についてnoteに記載していこうと思います。
これから、医学部を目指す方々に役立てれば嬉しいです。
前回のnoteは、
<使用した参考書>について記載しました。
今回noteは、
私が薬剤師として働きながら合格を勝ち取った<スケジュール>、成績推移について記載していきます。
<それまでの生活>
2021年4月から薬剤師として地方に一人暮らし。
月168時間労働(+残業)。
平日のうち4日は8時30分~18時30分勤務。
土曜日は8時30分~14時30分勤務。
平日1日と日曜休み。
帰宅後は夜ご飯つくって、Twitch、YouTube、電子漫画、ツイッター、ネットサーフィンを繰り返す。といった日常を送ってました。
勉強は全くしてませんでした。
今回は、8月末に受験を決意した後の学習スケジュールについて記載します。
参考書については前回記載したものを使用しています。
<月ごとの勉強スケジュール>
◇9月 相手を知る月
北里大学の過去問1年分を1科目ずつ3日かけて少しずつやってやってみた。
受験勉強の記憶がはるかかなたであったため、とりあえず時間は無制限で回答を見ながらやってみました。
まず、難易度を掴むために、最も得意な化学を解いてみると、勉強すればいけそうな感じはしました。
生物は医療系以外はほぼ答え見るだけ。
数学も数Ⅲは未学習であったため、数1A2Bの範囲だけで解けそうなところのみ解いて、あとは答えを見るだけ。
英語は制限時間をオーバーしてもいいので、時間めっちゃかけて解いてみる。
前回の記事で過去問の大切さを記載しましたが、私は過去問を用いて【解法の暗記】と【出題傾向の把握】を行いました。
【出題傾向の把握】
問題予想よりも問題の出題のされ方に重点を置く。
英語だったら大問が6つで、最初は2ページ分くらいの長文に対して選択問題が6つくらい。複数選択はない。など
【解法の暗記】
数学、化学、生物はとにかく問題に慣れる。
英語は長文読んで単語を都度調べるように行いました。
「わからない英単語は調べずに前後の文脈から読み取れ!」とよく言われますが、そういった技術は難関大には必要かもしれないが、私には時間もないし、医療系の文章で使われる単語も似通っているため、また出てきたときに思い出すことを繰り返して覚えていったほうが効率がいいと思いました。
初月は勉強の習慣づけが課題でした。
帰宅後、20時〜24時の間が勉強時間として習慣づける。
朝は勉強しませんでした。ギリギリまで寝て、睡眠時間を確保してました。
◇10月 生物の月
・トライイットの生物
・生物セミナー
・トライイットの化学
トライイットの講座が分かりやす過ぎて、「自分は勉強ができる!」と自己肯定感上がってました。
生物についてはトライイット生物で学んだ後、生物セミナーを解いて、解糖系やカルビンベンソン回路など頻出かつ流れの理解が必要なところは生物専用ノートを作成しまとめました。
基本的に、ノートに何かをまとめる作業は無駄だと思ってましたが、生物では何度も見直し、その都度書き込みを増やしていくことで知識の定着に有用でした。
◇11月 数学の月
・トライイットの数3
・青チャート数3
青チャート(全300問)を1日から1日10問ペースを目標に実施しました。
しかし、月末30日には例題240までしか終わりませんでした。
シンプルに難しすぎて例題以外にもエクササイズとかあるし、解けなさすぎて萎えてました。残り60問は12月に実施しました。
11月が最も勉強効率の低い月でした。
◇12月 英語の月+すべてを仕上げる月
・残りの青チャート数3終わらせる 12月8日に終了
・トライイット英文法
・英語の過去問をやりまくる
・面接票(志望理由書)完成
・面接の対策を行う:ワードに想定される質問に対する回答を書いていく。(次のnoteで記載予定)
・初めて小論文書いてみる
・セミナー化学で化学の知識を思い出す。
・Youtubeで英単語・英語イディオム動画見る
・生物重要問題集やる
もう無理やりにでも全てを仕上げることに全力を注いだ月です。
英語はひたすら過去問演習。読み慣れることと単語力の習得を目標に演習。過去問が制限時間内に終わることはなかったです。
小論文については、解答用紙の形式が縦書きか横書きかも不明だったが、過去問に対して自分なりに文章を書いてみました。書き終わった文書を採点する人はいないため、書き方をなんとなくつかむことを目標とした。また、模範解答もないため、ネットで閲覧して学んだ。
北里大学小論文過去問解説 | 毎日学習会 (everydayprep.jp)
受験が迫ってきていたが、仕事が休みである年末~正月にかけての6連休は生物重要問題集だけしかできなかったので、怠け過ぎたなーと後悔してました。
◇1月 実践の月
・帝京の過去問
・北里の過去問
・1次試験受験
毎日1年分を解くことを目安にひたすら過去問演習です。
得意としていた数学1A2B、化学を実践的に学習。
生物も新しい知識を問題から得て、英語は読み慣れる。
5年分くらいやったらようやく時間内に解き終わるようになり、
1月9日時点で2022年度過去問得点率は英語58%、数学48%、化学63%、生物70%でした。(合格には60%以上は必要)
1月27日1次試験本番の手ごたえは英語75%、数学50%、化学70~85%、生物60~75%でした。(%については解答がないためなんとなくの手ごたえ)
◇2月
・小論文の勉強を開始
・1次合格通知
・2次試験受験
1次試験終了後に小論文・面接の対策を始めました。
1週間程度しかなかったので大した対策はできませんでしたが、「医学部の2次試験は変なことをしなければ合格できる」という噂を信じていました。
ただ、学士入試は自分に特色があることをアピールする必要があると思ったため、面接対策に力を入れました。
1次試験の合格通知をもらった時は本当に安心しました。3日後の2次試験も絶対に合格してやる!という熱意が溢れました。
試験本番の小論文は例年と形式が異なり課題文がなく、ただ問いに対する自分の考えを記載する という問題で面食らいましたが、自分の薬剤師経験を踏まえて記述しました。テーマが医療の話題であったため、日ごろTwitterで医療に関するツイートを見ていて情報収集できていたことが功を奏しました。
面接は、割と一般的な内容でした。志望理由や志望科、面接票の深堀。午前の小論文についても聞かれました。
まあ、なにはともあれ無事に終了したときは、安心しました。
「とりあえずは終わったんだ・・・」と、解放感はとんでもないです。
結果も合格をいただいて良かったです。
<総じて>
さて、本題のスケジュールについて。
私が月毎にやったことを偉そうに書いていますが、私はあまり我慢できない性格なので、結局Youtubeやツイッター、漫画を見る習慣は抜けませんでした。友達と忘年会もしたり、サッカーワールドカップも見てました。
おそらく集中力のある方ならばより効率よく学習を進められると思います。
人によってやる気の出し方は違うと思いますが、私は 焦り が最もやる気を出す方法だと思っています。
「もう1年勉強するの嫌だな」と思い始めて1月19日からTwitchの長時間配信の視聴は禁止して勉強に没頭しました。
半年という期間は短いですが、私のやる気を維持するにはちょうどよかったのかなと今では感じています。
当たり前ですが、受験はストレスがたまります。
肋間神経痛がでたり、体重も増えたり、イライラして寝付けなかったり・・・
それも1か月なら我慢できる!と思ってひたすら頑張りました。
試験の醍醐味はその焦りから解放だと思っているので、試験が終わった後は好きなアニメ(ブルーロック)を見たり、Twitchのアーカイブ見たり、友達といっぱい遊んだり、ストレスから一気に解放され、本当に気持ちよかったです。
そして、お世話になった方々に合格報告できることが最も達成感を味わえる瞬間だと思います。
私は医学部受験することを家族以外には秘密にしており、職場や友人に打ち明ける時は凄い驚かれました笑。
受験勉強をしている方は、つらいと思いますが、合格した自分を想像しながら頑張ってください!
次回は小論文と面接について細かく記載していこうと思います。
ここまで見ていただいてありがとうございました。