自分らしい「豊かさ」って何だろう?
「多くの人が、この本で変わった」を何度も読み返している。
もう絶版になったのかな?
いつもするのですが、読み終えた本の最後に、
日付と何回読んだのかを記していて、
今までに8回も読んでいる。
パラパラと読み直していると、
「豊かさ」って何だろうと久しぶりに感じてみた。
そんなことを考える時必ず思い出すこと。
寅さん映画で大好きなシーンがある。
バスの停車場で甥の満男が寅さんに聞く。
「おじさん、人間って何のために生きてるのかな?」
「なに?難しいこと聞くなー。人間?そうだなー、
ああ、生まれてきてよかったなーと
思う時がなんべんかあるじゃない?
そのために生きてるんじゃないの?」
このセリフ、なんとまあ哲学的で大好きなんですよね。
「ああ、生きててよかったなあ」と思える瞬間。
一度や二度はあったと思う。そんなときが「豊かな時間」とも言える。
その時間や経験は人それぞれ。
初めてお小遣いを稼いだとき。
徒競走で一位になったとき。
志望校に合格したとき。
就職が決まったとき。
結婚したとき。
子どもが生まれたとき。
今、振り返って思い出してみると、
大人になるにつれて豊かさを感じる感度が鈍くなってきたような気がする。
私の覚えている最高に豊かだった時間は、
お小遣いを月末までいっさい使わずに貯め込んで、
近所のレコード店に歌謡曲のドーナツ盤を買いに行く。
そして、家に帰ってきて、
レコードを出してプレイヤーに乗せて、
針を落とす瞬間。
最初の音が出たときの心踊るあの気持ち。
最高に豊かだったなー。
今でもイントロからアレンジまでクッキリ覚えている、沢田研二の「危険なふたり」
このジャケットを見るだけて、
その当時にすぐに行ける感じ。
豊かさを時々は思い出して、感じてみるのもいいかもね。
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