青梅雨や 牛蒡むすびに なに思う
【338むすび】コモディティイイダ(牛蒡ごはん)
「青梅雨という言葉が、好きだ」
雨の多いこの季節。むしむし、じとじとして鬱陶しいと嫌だなあと感じる人が多いかもしれない。
自分もそのひとり…
洗濯ものは乾かないし、自転車乗る時はカッパを着なくちゃいけないし、布団も湿っぽいし…
昔の人も同じように感じていたのだろう。
この季節の和歌や俳句には、気持ちの浮き沈みを詠んだものが多くみられる。
例えば、正岡子規の俳句。
『 紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘 』
と、紫陽花の花がうつろうことを人生の無常さや人の心の変化と比べている。
一方、日本の四季を彩る存在である草木にとってはこの長雨がとても重要な役目を持っている。
もちろん、美味しいおむすびに不可欠なお米づくりにとっても田畑を潤す雨は大切なものだ。
ここで「青梅雨」という言葉がでてくる。
この言葉を使うことで、雨を肯定的に捉えることができるらしいのだ。
青梅雨の青は、草木の緑色のこと。長雨を浴びながらすくすく育つ、木々の青葉、草花、田んぼの様子などを連想することができる。梅雨という言葉を単に使うよりかは、鬱陶しさや暗さがやわらぎ、しっとりと明るい感じが強まってくる。
こういう表現って、いいよなあ。
おむすびリポートも、表現豊かに前向きに伝えられるようになれたらいいなあ。
関東(特に東京と埼玉)に展開している、食品スーパーのコモディイイダ。ハートのマークがよく目立つ。
空は、あいにくの梅雨模様。
いや、青梅雨模様!
牛蒡ごはんのおむすび。
この時期らしく、紫陽花をバックに。
ゴボウが具になるおむすびは、この連載の中で初登場かも!
しっとりと炊き込まれたゴボウのごはん。
ひと口かじると。中からささがきのゴボウたちが飛び出してきた!
そして、全体に混ぜ込まれている鶏そぼろの存在もいい。そぼろの粒々が、素朴な味わいの中に旨味とコクを加えてくれている。
しとしとむしむしの季節。
言葉の素晴らしさとおむすびの美味しさで、ちょっと前向きになれるかも!
続けていこう。
ご馳走たまでした!
季節と自然とおむすび。いろいろなところに行きたい。
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