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「他人の握ったおにぎりが食べられない問題」を受けて全国のおにぎり屋さんに提言したいことがある

《連続1326日目!》



あなたは、他人の握ったおにぎりを食べられますか?


「もちろん食べられる!」

「絶対食べられない!」


こんな議論が、ここのところ大きく取り上げられている。


つい先日もAbemaがやっている情報番組『ABEMA Prime』#アベプラの中でこのお題で熱い討論となり、SNSなどでも拡散し大きな話題となった。 



(※アベプラの画面から、スクショしています)


👉アベプラでの議論

アベプラが取った6万人(画面は5万人だけど、その後増えたらしい)のアンケートによると、他人が握ったおにぎりを食べられない人はおよそ半数もいるそうだ。


ただ、素手ではなく、ラップを使えばOK派はそのうちの8割もいる。



番組の中では、参考としてこの議論のお題を出した「たな。」さんの食べられる、食べられないの線引きもでていた。


「たな。」さんの場合、家族かプロだけがOK。


それ以外の人は、その人の生活がイメージできちゃうらしくてダメとのこと。


また、番組の中で大学教授の方が出ていて、このように問題を解説されていた。


・「汚染」「病原菌への感染」を恐れる傾向
・「他者への一般的な信頼感や不安感」「親子の信頼関係」が抵抗感に影響
・ラップのおにぎりにも抵抗感


番組を見たところ、食べられる派も食べられない派の意見も、人それぞれだし、確かにそうだなと思えるところもあった。



この番組を踏まえて、なぜ「他人の握ったおびぎり食べられない問題」が今ここまで議論されているかを自分なりに考えてみることにした。





❶時代
(コンビニおにぎりのイメージの定着化)


自分はかれこれ4年に渡り、全国のおにぎり屋さんを周ってそこで売られているおにぎりのリポートをnoteの中で続けてきた。

その中で常に感じているのが、コンビニおにぎりの存在の大きさだ。

大手コンビニでのおにぎり販売数は60億個にもなっているらしく、業界を支えるまさに看板商品となっている。
年々、コンビニおにぎりの味は進化しているし、24時間どのコンビニに行っても買える手軽さもある。

そのため、一般のおにぎり屋さんであっても、価格や大きさ、具などコンビニおにぎりを意識(ライバル視)しなくてはならない状況となっている。。

また、コンビニで手軽におにぎりが買えるので家庭でもおにぎりを握る機会は減っているし、ましてや他人が作るおにぎりを食べる機会に出会うことも稀になっている。

そのため、他人が作るおにぎりというものがイメージできないし、その存在自体に抵抗感を持ってしまう人も増えているのかもしれない。






❷情報
(素手で握ったおにぎりの危険性)


おにぎりは携行食であり、またその塩分や水分などから、食中毒の原因となる「黄色ブドウ球菌」が繁殖しやすい食べ物と言われている。

「黄色ブドウ球菌」は手のひらに多く存在している菌で、おにぎりを素手で握った場合、その菌が付着し、時間経過とともに菌が増殖していく危険性があるらしい。


こちらのサイトによると、素手で握ったおにぎりを常温で保存していくと、5時間後には3.5万個、10時間後には110万個まで黄色ブドウ球菌が増殖してしまうとのこと。

しかし、ラップを使って作った場合は、10時間経っても菌数は0。

ラップを使って握ったおにぎりの方が圧倒的に衛生的とのこと。
最近では、このような情報がテレビやSNSなどで広く知れ渡ってきていて、これが素手で握ったおにぎりに抵抗を持つ人が増えていることにつながっているのではないかと推測される。





❸社会
(迷惑動画による食への不安)

ここ1ヶ月ぐらいの間に、世の中に大きな不安と衝撃を与えた事件があった。

それが、迷惑動画事件。

回転寿司やうどん店などで、箸を舐めたり皿にイタズラをするようなことを動画で撮って、それを仲間内で見せあったり拡散させたりしている。
この事件は外食産業に大きな打撃を与え、外食テロなどとも言われているみたいだ。


このようなニュースを毎日のように聞いていると、食に対して、調理の仕方や提供の仕方に不安を感じてしまう人も一定数いるに違いない。

信頼できる人が安全な状況で調理し、それが見て理解できることが今の社会では必要となってきているのかもしれない。



👉まとめ、そして提言


ここまでの話をまとめてみる。

●他人が握ったおにぎりが食べられない人は約半数もいる。

●コンビニおにぎりによっておにぎり自体の認識も変わってきている。

●素手で握ったおにぎりは常温で置いていると食中毒の可能性がある。
(ラップを使えば大丈夫)

これらを踏まえて、全国のおにぎり屋さんに伝えたいことがある。
それは・・



「どのようにおにぎりを握っているかを、ちゃんと伝えてみませんか?」




これまで数百軒のおにぎり屋さんに訪問しているけれど、おにぎりをどのように握っているか(素手なのか、ラップを使っているのか、手袋をつかっているのか)を伝えているところはほとんど見ていない。


しかし、それが当たり前の状況は良くないと思う。


「他人が握ったおにぎりが食べられない問題」
それは、個人の問題ではなく、社会的な問題として捉えて方がいい。

今、食に対しての認識や安全性への意識が大きく変わっている。
だからこそ、自身のお店が安心、安全は商品を提供していることを、ちゃんと伝えていく必要があるのではないだろうか。



例えば、店頭にこんな貼り紙を出したらどうだろう。

「当店のおにぎりは、保健所の衛生指導に基づき、マスク・手袋着用の上、ラップを用いて握りご提供しています」

そして、握っている様子の写真も添えておくのもいい。

そうすればお客さんも安心して購入することができるし、そのお店に対してこれまで以上の信頼をもってくださるのではないだろうか。





他人の握ったおむすびが食べられない問題。
この問題の裏側には食に対しての人々の認識の変化があり、そして飲食業界がよりよく発展していけるヒントも隠れていたりする。




みなさんも、ぜひ、この問題について考えてみたり、周りの人と話し合ってみてください!

それでは!






アルミホイルで包んだおにぎりは、いい感じに水分が抜けて美味しく、しかも雑菌が繁殖しにくいという研究結果もあります。


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ハスつか
ファンベースデザイナー、地域創生プロデューサーなどしてます。 おむすびnoteを毎日書いてたり、浦和レッズを応援したり… みんなが、好きなこと、応援したいことを素直に言える世の中にしたいなあ。 皆さんと、いろいろなコラボをしたいです! ぜひぜひご連絡ください!