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【G-SHOCK×UNITED ARROWS】AWG-500シリーズという名品を語る
ジーショックのAWG-500という名品をご存知でしょうか。
デジタルとアナログが融合した初のジーショック、初代AWの進化系であるAWGは、タフソーラーと電波受信機能を搭載し、正統進化を遂げた逸品です。
ラウンドフォルムに温かみを感じつつ、ブラック基調で引き締めつつ、デジタルとアナログの融合素晴らしいです。既に完成された美品と言えます。
これが世に知られるようになったのは、1996年にユナイテッドアローズとコラボしたことが大きな要因と言われています。
AWG-500シリーズは、ユナイテッドアローズとともにある、と私は考えており、簡単にその歴史と各機の特徴をまとめました。注目すべきは、尾錠の刻印、裏盤の刻印です。
1989年→AW-500(誕生)
1996年→AW-500UA-1E(UAコラボ、裏盤スクリューバック(CASED INの刻印なし)、尾錠にCASIO JAPAN刻印、表文字盤にはUNITED ARROWSの記載なし)
1998年→AW-500BUA-1E(UAコラボ、裏盤スクリューバック(CASED INの刻印なし)、尾錠にCASIO JAPAN刻印、表文字盤にはUNITED ARROWSの記載あり)
2006年→AWG-500J(裏盤はネジ留め式、CASED IN THAILAND刻印、尾錠にGのロゴあり)
2006年→AWG-500UAJ-1A(UAコラボ、AWG-500Jをベースモデル、裏盤はネジ留め式、CASED IN THAILAND刻印、尾錠にG刻印、CASIO JAPAN刻印あり、表文字盤にはUNITED ARROWSの記載あり)
2008年→AWG-525UAJ-7A(UAコラボ、AWG-525J(ジーショック25th)をベースモデル、盤面ネジ留め式、CASED IN THAILAND刻印、尾錠にG刻印、CASIO JAPAN刻印あり、表文字盤にはUNITED ARROWSの記載あり)
2011年→ビューティー&ユース5周年企画
AWG-M500BY(UAコラボ、ベースモデルAWG-M500、裏盤はネジ留め式、CASED IN THAILAND刻印、尾錠にCASIO JAPAN刻印、表文字盤にはビューティー&ユースのロゴあり、尾錠と裏盤面IP加工)
2014年→ユナイテッドアローズ創業25周年企画AWG-M510BY(UAコラボ、ベースモデルAWG-M510、裏盤はネジ留め式、CASED IN CHINA刻印、尾錠にCASIO CHINA刻印、表文字盤にはビューティー&ユースのロゴあり、尾錠と裏盤面IP加工)
2021年→初コラボから25周年企画AWG-M520UA(UAコラボ、ベースモデルAWG-M520(AW-500の復刻版)、裏盤はネジ留め式、CASED IN CHINA刻印、尾錠にCASIO CHINA刻印、表文字盤にはUNITED ARROWSの記載なし)
私のこだわりポイントは、尾錠にCASIO JAPANの刻印があること(マニアックですが)なのですが、大きなターニングポイントとしまして、2011年(AWG-M500BY)から2014年(AWG-M510BY-7AJR)までの間に、CASIO JAPANの刻印が、CASIO CHINAの刻印になり、合わせて裏盤CASED IN THAILANDの刻印がCASED IN CHINAに変わっています。
決してCHINAだからクオリティーが落ちた、という訳ではないのですが、CASIO JAPANの刻印があるかないかはモチベーションに直結しますし、2011年までのAWG-500シリーズの価値を一段と高めていると言えるかもしれません。
また、上記で紹介した各機の中で特筆すべきは、AWG-M500BYおよびAWG-M510BYではIP加工が施されていることです、それも、IP加工が、尾錠や裏盤、ネジに至るまで細部に及んでいることです。
近年のブラックカラーAWG-M520BB、あるいはオールブラックでビューティー&ユースとコラボしたDW-5600E-1でさえ、IP加工は尾錠にとどまり、裏盤はシルバーです。
裏盤も含め、全てがオールブラックという作品は、知りうる限り、AWG-M500BYのみであり、先程のCASIO JAPANの刻印の貴重さを鑑みると、AWG-M500BYは稀有な存在であり、唯一無二の逸品です。
裏盤はシルバーでも構わない、という人もいるかもしれませんが、肌に触れ、さりげなく見える裏盤にこそ、気を使うべき箇所だと考えています。
ここまでうんちくを書いておいてなんですが、私のコレクションは、メインで装着するAWG-M500BY、サブで装着するAWG-500UAJ-1A、眺めて晩酌する用のAWG-M500BYの計3機です。
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決して多くはないですし、初期デザインを踏襲した復刻版AWG-M520も良いのですが、先程のこだわりポイント(尾錠のCASIO JAPANの刻印)がなかったり、あとは、ラウンド形状の中にある3つの円(クロノグラフ)が、オールドでありながら、かわいらしさと未来感を演出しているようで、AWG-M500BY、AWG-500UAJ-1Aがたまらなく好きなんですよね。
最後にこちらを見てテンションを上げていただければと思います。カシオさんとユナイテッドアローズ、各担当者による開発の秘話、談話がすごく良いです。
https://www.houyhnhnm.jp/news/009469.html
最後までお読みいただき、ありがとうございました。