アマゾンで、ペーパーバックのセルフ出版が始まる!
2021年10月20日、アマゾンは個人が紙のペーパーバックの書籍を出版、販売するサービスを始めました。今までは、電子書籍のみ可能なサービスでしたが、マンガを含む全ジャンルの作品が紙でも出版可能になり読者も電子書籍か紙の本かを自由に選べるようになりました(左がKindle版、右がペーパーバック)。
アマゾンキンドルのセルフ出版は、2012年から始まり、私のkindle初出版本は、2016年3月にリリースしました。
その後、10作品は複数のカテゴリーでベストセラーになりました。発売当時はキンドル本が少なかったこともあり、カテゴリーのベストセラーは比較的容易に上位のランキングに入ることができました。近年では、電子書籍を読む人が増えて、著名な #ベストセラー作家 が、どんどんキンドルで出版するようになり、ベストセラーになるのは難しくなっています。
紙の書籍と電子書籍には、それぞれメリットとデメリットがありますが、日本で電子書籍が普及してきたのは、わずか10年ぐらいであることを考えるとまだまだ紙の書籍にアドバンテージがありそうです。そんな中で、アマゾンでキンドル本が ペーパーバック に出来るようになったというのは、極めて斬新なことだと思います。特筆すべきことは、受注生産なので本の在庫をかかえることなく、読者に本を届ける点です。私が出版社の営業次長をしていた1990年代は、出版業界では返品率の高さが問題となっていましたが、それがすべて解決されることは極めて画期的なことです。
アマゾンからペーパーバックが届き、さっそく開封してみました。表紙はフルカラーで、原稿もしっかりとした紙質で仕上がっていました。個人がSNSで自由に発信できるようになりましたが、今度は個人で紙の本が気軽に出版できる時代となりました。コロナで外出が規制されて、#テレビショッピング などの通販がもてはやされましたが、ペーパーバックの普及 によって アマゾンの躍進 にますます拍車がかかりそうです。SNSの発信が、個人で自由に発信出来るようになりましたが、出版業界もアマゾンという黒船によって、新しい時代を迎えそうです。