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ディズニーとロバート・アイガーの成功物語

ディズニーランドの再開を前に、ニューヨークタイムズのベストセラー1位を獲得した「ディズニーCEOが実践する10の原則」(ロバート・アイガー著)の翻訳版が書店のメインコーナーにあったので、さっそく買って読んでみた。


「何が一番大切なのかを誰でも分かるように、何度でも伝えるのがリーダーである」(ロバート・アイガー)

ロバート・アイガー氏は、世界中に20万人を超える社員(キャスト)のトップであるウオルト・ディズニー・カンパニー会長であり、前CEOであるが、決して順風満帆にエリートコースを歩んできたわけではない。
1974年7月1日、全米ネットワークテレビ局のABCテレビの下っ端の雑用係からのスタートで、お天気キャスターをはじめ、20もの仕事を経験してきたという。きっと死に物狂いの情熱を24時間仕事に傾けてきたであろうと推察する。働いていた会社が2度も買収されるという憂き目にも遭遇しながら、組織の最底辺で昼メロの雑用を長く経験した。メディアを創造し、ブランドに忠実にあり続けるのにはどうしたらいいかを日々考えながら、生え抜きの実力を発揮し、2000年にディズニーの社長に就任。2005年にディズニーCEO、2012年に、ルーカスフイルムとスター・ウオーズの買収契約が成立し、ディズニー会長に就任し、ついにディズニー王国のトップに君臨した。戦国時代に一介の浪人であった木下藤吉郎が、人たらしを武器に織田信長に抜擢されて、周囲の人からも信頼されて、天下統一を果たした豊臣秀吉のビジネス版・出世物語のようでもある。


「生きる伝説。奇跡の大成功の数々を追体験し、次はあなたが成功する。」(柳井正、ファーストリティング会長兼社長)。
「彼は期待をはるかに超えた高みにディズニーというブランドを押し上げた。」(スティーブン・スピルバーグ、映画監督)など、業界のトップを魅了した秘密が本書に凝縮されています。21世紀フォックス、ピクサー、マーベル、ルーカスフイルムを買収し、ディズニーの株価を5倍以上に上げた優れたリーダーシップを発揮するための原則が明かされています。本書と合わせて、拙著「ディズニーランドは、なぜみんなから愛され続けるのか?」にも目を通していただけたら幸いです。きっとディズニーランドがさらに楽しめるでしょう。7月1日から、いよいよ新しいディズニーランド伝説が始まる!(敬称略)


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