14年目のTCSを終えて ~2020年総括~③
どうもTetsuです!!!
好きなように書く!2020年から続く記事、最終章の開幕です。ようやく昨年末のTCSを振り返り、遂に何かを語り始めます。再び訪れた公式イベントの一時中止へ一石を投じることはできるのか。
(言い回しに拘らない書き方をするだけです。言いたいことを包み隠さず何でも言ってしまえ!というわけではないので…気軽に読み進めてください)
前回までのおさらい
1.コロナとどう向き合うのか
https://note.com/tuitekoreruka/n/n36a08ff6fae4#jFqLL
2.現場の弱み、Tetsuの弱み
https://note.com/tuitekoreruka/n/nab6412b88085#47vj6
3.元通りを目指すのか、新様式を目指すのか
https://note.com/tuitekoreruka/n/nab6412b88085#CaE5Z
4.TCSの葛藤
全国一斉休校の号令と同時に、TCS14を開催できるのかを考え始めました。このような災禍を経験したことは自分にはありません。近年で災害と呼ばれた状況であっても直接的な被害は少なく。決して他人事とはしない受け止め方の中で、何か大きな選択を迫られることは殆んど無かったのです。
14年間続く年末開催は、常に冬という時節的な憂いを抱えています。先日経験したような積雪や、ウイルスの流行り具合が顕著な時もありました。ただ、どれも日常の延長としてあるもので、開催の是非を問答するには至らず。今よりも安全に開催を。努力に努力を重ねることで、心身ともに乗り越えてきました。
積み重ねてきた歴史を自負したいところですが、それを持ってしても個人の括りで開催は困難と判断。例年の開催地である福岡都心の博多、南近代ビルを断念します。定例開催の地である竜星の嵐 小倉駅前店の多大な協力を得て、場所を移して規模を抑えることでTCS開催の運びとなります。
次に考えたのはTetsu Champion Shipというナンバリングタイトルを冠してよいのか、でした。協賛というご縁あって実現しようとするTCSですが、店舗を借りての開催は前例がありません。物理的に収容数が減ってしまうことは仕方ないとしても、イベント染みた動員や盛り上げはコロナ対策との両立は難しく。客観的な数字、例年に比べて見劣りすることは避けられず。しかし、ナンバリングタイトルとしてTetsu Champion Shipが継続できること、その存在意義を示すこと、が原動力になったと思えます。繰り返しますがコロナ対策は万全であることを超大前提に。規模や意味の大きさや、実際の盛り上がりを追求するのではなく。後世に、そういう場があったのだと、そう想ってくれたらと思えたのです。
上記は漠然とした開催の是非に関してです。したいことがあって開催するよりも、開催をするからできることを考えよう、という動きでした。収容数や大会時間から逆算できるメイントーナメント。弾き出された数字を目一杯活かそうとすれば、チラつくコロナの影。最たるは予選のダブルイリミネーション。運営の円滑さ、三密を避ける意味でも、会場に存在する人数は減れば減るほど有利に働くはず。しかしこの災禍であっても開催し、そして集ってくれる参加者の方々を想うと、対戦の機会は可能な限り残したい。そして全員にチャンスがあるタイミングといえば予選。また本選との回戦数の内訳も悩みました。最終的に決まったそれぞれの対戦回数は、確かな根拠があるわけではなく、感覚的なもので落ち着きました。
余談にはなりますが。リスクを極限まで回避できるのはトーナメントだけの大会。逆に、集まった中で最後まで対戦機会を設けるとあれば、ずっとスイスドローもありかな、と。遊戯王のゲーム性、特に相性や一方的な事故の可能性を考えれば、一発勝負のトーナメント形式で全てまかなうことはあり得ないのでしょうが。この状況下で開催するということは、考えられる選択肢を…と悶々としたものです。
TCSと言えばサブイベント。そう言ってもらえて嬉しい分、今回のTetsu Champion Shipが例年に比べてどうしてもできないことが多く、悩みました。単純な再現を試みたとしても三密、特に接触の機会は避けれず。むしろデュエル以外のアクティビティあるからこそ、注目されるほどに楽しんでいただけるわけで。重複しますが、予選さえ終わればそこで終了ともなりかねない、今回の大会内容。サブトーナメントという最低限のサブイベントを前提に。LINEアカウントを用いた謎解きでデジタルという新たな要素を。後ろに下がるばかりではない、大会の意味を見出してくれたとあれば幸いです。
感染症対策としてどこまで実施するのが良いのか。開催する時点で最低限の対策は施すわけですが、できることは限られていても幅はあるわけです。COCOAの推奨や、現地での検温頻度。消毒作業一つとっても回戦ごとに行いつつ、余力があればどこまで何度消毒するのか。
それはデュエルの内容にも及んできます。確認動作にシャッフルやカット、コミュニケーションの方法まで。一年経過しようとしていますが、未だそれらの位置づけは確立できていないと考えます。競技、その信用というか信頼の部分において避けては通れないことが多いのです。今回を転機にできると思えたのは観戦と着席。前者は長年グレーな話題。マナーとモラルに抵触する性格をもちながら、罰則を与えるほどの風潮や強制を求めるまではなく。後者に関してはある種普段の行動制限を設けるようなもの。後から聞きましたが、今回のTCSで着席を遵守したために、対戦以外で何かを得ることはできなかったという声も見聞きしました。観戦も一つの醍醐味、遊戯王の楽しみ方と思いつつ。三密を避けるための指標として、対戦こそ楽しむために控えることを。着席して大会を過ごすことで、見通しがよくなる三密回避の対策と、円滑な進行への寄与として。
最後の最後まで悩んだのは、中止や延期、です。第三波と認められ始めた2020年の暮れ。日ごとに増す感染者数は悩み以外の何物でもありません。開催地こそ変えて臨むTCS14とはいえ迷いは払しょくできず。確固たる協力者が増えたからこそ、最終的に開催を決定できたと度々思わされました。気持ちだけで開催を決める状況ではないとわかっていて、そうならないように実動も並行してきたつもりですが。最後に決めたのは気持ちです。誰もが誰もTetsu Champion Shipを必要としてないなら、開催する動機は無いに等しく。目に見える声や、これからも先細りかねない未来の遊戯王。ここで途絶えさせてはならぬ、と。
5.2021に担うもの
新年になって中旬を迎えますが、2021の抱負とできそうです。記事の冒頭で好きに書く、さらに補足もしましたが。ここに記載した内容は決定事項でもなければ、関係者各位も踏まえた総意というわけでもなく。自分の心の内で思っているだけの内容です。親しい方でも初耳な発言あると思いますが、見守っていただけたら。
シングル戦。ここにチャンスがあるのでは?と考えています。ガチなトーナメントプレイヤーからすれば運要素が強く、サイドチェンジの醍醐味もなく。かといってライトユーザーやカジュアル層に配慮できるかといえば、今述べた片鱗を感じて楽しみづらい部分も。ただこの要素はゲームデザインの向き不向きと思いつつも、ルール的な整備とか雰囲気作りを頑張れば改善の余地がありそうです。
マッチではなくシングルを推す理由はコロナリスクの軽減。現状に限ったことではなく、元々対戦時間の長さは遊戯王の懸念材料です。楽しいデュエルは長期戦になることはしばしばありますが、負担こそ感じても対戦の長さそのものを楽しいということは少ないはずです。
シングル形式での大会頻度そのものが限定的であり、ある種のマッチ戦の下位互換とされている風潮。定期的に開催があるなら、それ用のデッキを温めることができて、それ自体が楽しみ方の一つとして確立できるわけで。また運要素を際立たせてしまうのは、回戦数はマッチ戦と同じなのにデュエルできる回数が少ないから。大会拘束時間が回戦数を補てんして同じになったなら本末転倒、結果的にリスクは避けられない見方もあるとは思いつつも。一度の対戦時間が短く、休憩の頻度が多くとれれば、体調を整えやすくなるのではと。対戦相手が増えるという観点は良し悪しあるかもしれません。しかし、同じ空間に拘束されることを踏まえていれば、より交流の機会も増えて広がりを感じられるのでは。いずれも医学的根拠があるわけではないのでご容赦を。恐らく時間や人、機会など絶対数を減らすことが前提なので、小分けにしてもあまり意味はないのかもしれません。
上述したのは対戦できる前提があっての話。第二波こそ現地現場での対戦は許容されましたが。顔を付け合わせてのデュエルができないことは、此度の災禍に限らず。今後は越境での往来が難しくなったり、単純に経年でコミュニティの維持ができなくなったり。物理的に、動員数的に、リアルイベントが実現できなくなる可能性はあります。現在ではそれらの補填や練習の場と位置付けられるリモートデュエル大会を活動の一つとして身にできたらと。シングル戦と同様に、むしろそれ以上に限定的なイベントの在り方。その頻度、不定期であることも最たる要因かと思いますが。その弱みがあっても、開催を進められることこそ強みと捉えられます。突発的なイベントが迎合されるかは別として、機会さえあれば時間も人も問わずにできるのは強み。コロナのリスクと無縁ともいえるので、そういった強みも。強み連呼。
強みゆえの弱みが最終的に悩みどころ。機材の準備は各自の素養によるところが大きく。スマホこそ持ってる方は増えましたが、リモート環境というのは中々に人を選びます。また弱みは機器に限らず大会の在り方も同様です。フリーデュエルなり交流の域から始めようと思いつつ。そこからさらに踏み込める見込みがないことは、競技性の確保ができないことへの裏返し。流石にリモートデュエルの普及とまでは謳えず。整った方々を集めての大会からがスタートとなりそうです。
たびたび記した頻度や補填。リスクの観点からすれば大人数大規模なイベントは避けられるなら避けた方が良いと考えます。そして少人数なり安全が担保される状況が作れるなら、やらない理由はない、としたいのが自分の考え方です。安全の担保、に関しては軽はずみ言える内容ではないと思いますが。
場所的に、日取り的に、分散して。そしてそれらを定期開催と謳えたら、大局的に大規模な大会とできると思うのです。TCSやYCSJもそうですが、同じ日に同じ場所に集って戦うことが盛り上がりの要素、面白みの最たる形です。物凄く大きな視点で捉えれば、同じ施設、同じ時を生きて、などと決闘者が集ったみたいな雰囲気が演出できたらと。既存のランキングデュエル形式は目指す形に近いと思いますが、もう一つ上の段階へ進めたら。
全国のランキングといえば聞こえはいいですが、手の届く範囲、足の向く範囲での現実味あるイベント。自分でいえば福岡県から九州圏とかになるのでしょうか。音頭をとる、足並みを揃える、という号令をかけるではなく。自分の中で、数か月なり一年なりをかけたスパンで完結できるような、また繰り返していけるようなものが理想となりそうです。
幕間3.企画ものは向いていない
語り出せば肩が張る。どしても熱くなる性分なので、ちょっと筆を休めましょう。
活動の成果で魅せたいですが、毎回成果があるわけではなく。活動のための活動。身も蓋もない言い方をすれば注目だけを集めようとする活動のこと。いやぁ、向いてないですホント。カードでも食べて生きているような比喩に、極力遊戯王だけで発言しようとしてますが。遊戯王といえばのカードへの造詣に乏しく。ここまで綴った内容も、遊戯王に限らずというかイベントなりコンテンツとしての記述です。ある意味何に対しても言えて、汎用な内容というか。一般ユーザーなんですが、観点だけは一丁前に制作サイドというか、先輩風というかハハハ。
これまた回りくどくなってしまいましたが。自分が遊戯王を題材にしても浅いんです。カードに対する造詣、知識が足りません。また性分的に正攻法の盛り上げ方をとりたいのです。そう言ってしまうと角が立つというか、語弊を生むかもしれませんが。自分の中にあるもので成果を出したいのです。とは言いつつも、ネタ染みたものを投下したことはあります。結果は今貴殿が感じた通りです。バズったことなど一度もなく。比較的反響が大きかったものも1から稼いだような労力ありきの力業。
自分自身が何か注目されるのではなく、注目される何かを作ること。剣を作るんじゃない、無限に剣を内包した世界を作る、とはいったものです。
6.15周年
優先度が一番低い旗印です。言われて気付いたレベルの節目。そう、Tetsu Champion Shipは今年の末で15度目、15周年を迎えることになります。タイミングや日取りを重視する自分ですから、何も無ければTCSの中身を差し置いてでも何か祝おうとしてた気はします。今は現状の打破に頭が向いていて、ネガティブな要素をポジティブに塗りつぶすなどとは到底考えが至らないようです。
新型コロナウイルス感染症前後して決してプラスなことばかりではありませんでした。しかし、苦しい時だからこその団結力や、経年での縁の深まりも確かにあります。今はその力を祝うことへ注ぐのではなく、直接的に現状の改善、あわよくば進展へと。道を切り拓くのではなく、歩んできた道を整えて後から歩んでくる人が、憂いなく進めるように。そうやって、みんなが同じラインに立てた時に、盛り上げるという意味での新たな試みなり、15周年なり節目を理由に活気付けたらと。
何か景気づけに言おうと思っていたのですが。ダラダラとはいえ、ここまでに綴った内容の実現こそ活性化の真に思えています。15周年を謳うなら、謳ってよいのなら。その年月の中で見聞きして、積み上げてきたもの、今こそ活かし努めるべき。2021年、目に見えて課題は多い年ですが。少しでも遊戯王を盛り上げることに貢献して、ほんのちょっとでもこれを読んでくれた方々、また自分に協力していただいている皆さんの励みとなれれば。体は札、心身ともに遊戯王と共にあり。ここまで読んでいただきありがとうございました。今年もよろしくお願いします。
“━━━━ついて来れるか”
2021年1月11日
福岡遊戯王非公認大会開催組織
「TCS運営委員会」代表
Tetsu