カジュアルな遊戯王の行方 ~息苦しさはマスクだけ?~
どうもTetsuです!
お陰様でコロナ禍でも大会を開催できています。デュエルウォールやペーパーレスな運営など、新しい決闘様式も合わせて試行錯誤の日々です。
きっかけは参加者の方がふと話した「デッキ1つしか使ってないんです」という一言。なるほど納得の事情に共感しつつ、同時に危うさも覚えた遊戯王の今。綴っていきます。
待ちに待った対戦、勝利の渇望
大会に出るからには勝ちたいのが心情。勝つためのデッキ選択は人それぞれですが、少なからず一番強いと思うデッキを持ち込むはずです。自粛期間にあった色々な発想も、選択肢としては最終的に絞られていく。大会へ持ち込めるデッキは1つになります。
求められる機会は意味のあるトーナメント
不要不急は外出は敬遠され、遊ぶこと一つとっても意味が求められる世相。プライベートを見れば変則的な生活を送ることになった方も多いです。そこから捻出できた余暇で遊戯王をより楽しむには、より大きな戦いの場を求めるのではないでしょうか。ショップデュエルの参加人数は制限され、感染予防の観点から消極的な対戦数が設定される場合もしばしば。一度負けたら敗退とまではいきませんがデュエルの回数、もっといえば楽しむ時間を増やすためには勝たなければならないの大会の仕組みがあります。
選ばれるのはガチデッキ
どれか1つしかデッキを使えない。そういった時に選ばれるのは自信があるデッキ、多くは強さの裏付けがあるデッキが選ばれるはずです。現地現場での対戦は頭打ち、抜本的な改善策が見いだせない渦中。よりトーナメント志向なデッキ、ガチデッキが選定される風潮を感じています。
カジュアルなデッキが減れば、カジュアルな楽しみ方も遠退く。結果として遊戯王の可能性を閉ざしているのでは…と飛躍して感じた次第です。多くのデッキを温める器用な人もいれば、遊戯王への愛自体が大きく遜色ない遊戯王ライフを送る方も確かにいます。しかし、その方々でも実践を通しつつ、場数を踏んで経験値とするのではないでしょうか。
余談:「かんせん」のリスク
感染を防ぐために三密を避ける。単純に接触する機会を減らす考え方は間違っていないと思います。遊戯王のイベント環境で言えば、フリー対戦にインターバルの談笑。そしてデュエルの観戦が挙がります。
これまでに大会やイベント内容で主催者の異なる判断はありましたが、公式の発表も伴って、それらを避ける方向で落ち着いている状況です。スタッフの厚意によるフリーデュエルの斡旋や、サブトーナメントに趣向凝らした対戦の仕方。必ずしも避けるべきものではないと思いつつ、感染の観点からいえば観戦は避けるべきでしょうし…観戦をしたくなる衝動を抑制することも重要とジレンマを抱えるばかりです。
おわりに
感想戦、インターバル中の何気ない出会い。それは参加者に限らず、運営スタッフの多くも同じ想いと思います。ただ対戦の場を用意するだけでは機械的な機会に止まり、誰がやっても同じなイベントへ収束してしまうのでは、と。コロナの収束が遊戯王の終息とならぬよう、今は考えるだけしかできませんが、考えることを続けていこうと思います。
記事として成り立たせるために、さもデッキが1つしか使えないような言い方をしてしまいましたが。実際は器用にデッキを調整して選択肢がある人や、カジュアルを推したファンデッキを実践レベルに昇華させ続ける人も確かにいます。そんな方たちにとって、憂いなく遊べる戦える楽しめる場を。ここまで読んでいただきありがとうございました。