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ミッドレンジ型純GPのススメ


 皆様、お久しぶりでございます。日々大会優勝目指して研究しているtugiha(ツギハ)と申します。
 早速ですがこのノートの筆を取るきっかけとなりましたのは、こちらの懐疑からであります。


GPはPUNK展開から合流させるのが本当に強いのか?

 これにつきましては、今少しずつポピュラーな型となっているGP+PUNKの展開から説明していきます。(既にご存知の方は飛ばしてください)

1.【セアミン】効果から【フォクシーチューン】をサーチ。
2.【フォクシーチューン】から【シャラクサイ】を特殊。
3.【シャラクサイ】の効果で【カープライジング】を融合召喚。
4.【カープライジング】の効果で【ワゴン】と【ディアノート】を特殊召喚。【ワゴン】の効果で【セッション】サーチ。
5.【ワゴン】と【ディアノート】で【ドラゴンドライブ】シンクロ召喚。
6.【ドラゴンドライブ】の効果で【マダム】サーチから、【ディアノート】墓地効果でレベル3蘇生。
7.【セッション】効果で手札の【マダム】特殊召喚。【マダム】効果でpunk罠サーチ。
8.【マダム】+レベル3punkで【キャリー号】エクシーズ召喚。
9.【キャリー号】から【ベターラック】サーチ、【キャリー】を墓地送り
10.【ベターラック】から【リオン】サーチ、【リオン】特殊召喚から【キャリー】蘇生
11.【キャリー】効果で【スタートエンジン】サーチ

最終盤面が
・スタートエンジンによる1破壊
・PBによる融合召喚時の選んで装備魔法化
・リオンのシンクロ召喚
の妨害の上で最終手札が6枚になります。

 確かに最終盤面は非常に強力且つ、リソースも残っている展開と考えられます。

しかしながら、この展開には弱点が幾つか存在しています。

 ・【カープライジング】へのうらら
 ・【ディアノート】の蘇生にたいする妨害
 ・ニビル・G受けの悪さ

 私の所感と致しましては、以上のように誘発受けがかなり厳しい展開だと考えております。
 何より、

GP自体の枚数を減らさなければならず、貫通力とスタートエンジンのバリューが低くなってしまう

という点が非常に気になる展開・構築であります。

 つまり、【PUNK展開は最終盤面は強いが誘発受け性能と貫通力が厳しいため、GPはPUNK展開から合流させる1択という訳ではない】とはっきり書かせて頂きます。

 以上の結論を元に純GPについて考えていきましょう。


純GPの主要な採用カードについて


 GPモンスターは相手よりライフが下回っていれば手札から特殊召喚できる効果を全員が共通効果で持っているため、ライフを減らす手段さえあればモンスターを握っているだけ手数になると言い換えることも出来ます。

 そしてEXモンスターも共通効果でそれぞれの固有効果を発動したエンドフェイズに強制効果EXデッキに戻り、モチーフとなったメインモンスターをデッキ・墓地から特殊召喚する効果を持っているため、1枚採用でも使い回しが容易であることが特徴です。

次にそれぞれのカードを元に説明していきたく思います。

推奨枚数は3枚

・このデッキの展開札、リソース、妨害全て担う超重要カード。
・相手ターンに特殊召喚できた場合、蘇生効果チェーン1、チェーン2シンクロ効果とすることでテーマ縛りが付くことなくシンクロ召喚可能となる。

推奨枚数1〜2枚

・このデッキの妨害、ワンキル要員
・攻撃力アップが先に行われるため、完全耐性持ちなども突破可能になる。(地味に攻撃力アップ効果は永続)
・エンドフェイズに帰ってくるのはリオンであるため、ここでリオンの蘇生効果を発動することで返しのターンのリソースにもなる。

推奨枚数は3枚

・このデッキのリソース、妨害、打点突破を担う超重要カード。
・罠カードをサーチする効果で【GPスタートエンジン】を手札に加えることで、継続して強力な妨害を置き続けることが出来る。
・③の効果を活用することでGP内でもワンキルが非常に狙いやすくなる。

推奨枚数は1〜2枚

・このデッキの重要展開札。このカードの起動効果が1度通った時点で3妨害以上は確定する。
・エンドフェイズに帰ってくるのはキャリーであるため、「1ドロー+レベル3が場に残ること」と天秤にかけて、リンク素材にしてしまうのも1つの手である。

推奨枚数は3枚

・このカードから出てくる融合体が最強の除去を行えるため、相手ターンの妨害要員としても自分ターンの捲り要員としても有用。
・キャリー号を出す前に隣に添えておくだけでキャリー号への無効系妨害を避けることも出来る。

推奨枚数は1〜2枚

・選んで装備魔法化という最強の除去。GPデッキの強さの3割担っている。
・エンドフェイズに帰ってくるのはRB。次のターンにも融合しやすく、往復で相手モンスターを一掃しやすい。

推奨枚数は1

・ピン刺ししておくことで、【拮抗勝負】【ライトニングストーム】対策として非常に有用。
・EXゾーンの下にトークン生成しておき、EXデッキのGPをもう片方のEXゾーンに出しておくと、リンクモンスター破壊効果に化けるのも魅力。
・レベル8であるため、お手軽に【サイコエンドパニッシャー】を立てられるのも強い。

推奨枚数は0〜1枚

・主に後攻でRB融合効果に無効効果を当てられた場合にリンクしておくことで捲りやすくなる。
・バグースカ対策でもあり、貴重な魔法罠除去手段でもあるためピン刺し推奨。
・エンドフェイズに帰ってくるのはNヘッドであるためRBの融合素材要員としては有用。

推奨枚数は3枚

・実質リクルートしてるのと変わらない最強の炎舞天璣。
・毎ターンドロー出来るのもカードパワーがおかしい。3投必須。

推奨枚数は1〜2枚

・GP版ステイクユアソウル。ただし手札に他GPが必要なため、あくまで「2枚初動が増える」感覚。
・発動するだけでGP達の特殊召喚効果を発動することなく特殊出来るため、同名GPが被っている場合でも両方特殊召喚出来るようになったり手数が多くなる。

採用枚数は0〜1枚

・耐久用カード。1枚使えればずっと使い続けられるためサーチ手段が増えれば真っ先に検討視野に入るカード。
・スターリオンを居座らせることでトンデモ攻撃力のスターリオンを誕生させられる。

推奨枚数3枚

落とし穴+展開、妨害札を担う宇宙最強カード。素引き強い。サーチして強い。引くほど強い。最強。
どうしてターン1がないんですか

・ただしモンスターを3枚入れなければ確定で好きなモンスターを特殊召喚出来ないというデメリットもあります。

カード説明は以上になります。次に基本展開を2点程紹介します。

基本の展開、デッキレシピ

基本展開は2種類紹介致します。

キャリー展開

1.【キャリー】を通常召喚
2.【キャリー】の効果で【スタートエンジン】をサーチ

以上。

これだけです。本当にこれだけでスタートエンジンの1妨害+PBによる2体除去orスターリオンによるリソース残しつつ1体除去の盤面になります。

1.【スターリオン】のエンドフェイズ効果で【リオン】を蘇生
2.【リオン】の効果で【キャリー】蘇生。
3.【キャリー】効果で2枚目【スタートエンジン】サーチ
とするだけで次ターンに【キャリー号】をエクシーズ召喚した上でスタートエンジンが手札にあるため更なる展開ができます。

ランク3展開

1.レベル3を2体並べ【キャリー号】をX召喚(この時ライフが相手より少ないと尚良い)
2.【キャリー号】効果で【ベターラック】を手札に加え、ライフが少なければ墓地に【キャリー】を送る
3.【ベターラック】で【リオン】をサーチして【リオン】効果で【キャリー】を蘇生して【スタートエンジン】へ

1.の過程でライフ増減がなければ【ベターラック】で直接【キャリー】をサーチして合流させる。

以上。

先行は基本的にこの展開を目指すのが目標です。


ここで、1.の過程でランク3を作るにあたって幾つか手段があります。
・デスガイド
・ギャラクシーワーム
・インスタント、レトルトフュージョン+レベル3通常
・PUNK
などですね。ここから採用を吟味していきましょう。

 この中で、デスガイドとギャラクシーワームはライフを増減できないため、展開が止まった際、手札のGPが出力出来ないのが大きく気になります。
 次にインスタント、レトルトフュージョン+レベル3通常ですが、EX枠の圧迫はあれど発動時のコストとしてライフを減らせる点や初動だけでなくレベル5水属性からドラガイトにも繋げられる点の評価が高く、十分採用圏内に入ると思われます。

 最後にPUNK。2つ目の展開方法のみを行い、ライフを減らせるランク3生成要員として考えるとセアミンが完全1枚初動になり、非常に強力です。GP展開しかしない目的であれば、カープライジングやドラゴンドライブを採用する必要もなく、EX枠も多くなります。採用。

以上から現状私の構築はこのようになっております。

細かい部分だけ説明します。

 PUNKをランク3生成要員として割り切り、カードを最小限にすることでGPで貫通力を上げている構築ですね。

 レトルトフュージョンで【レベル5水属性】を特殊召喚することでセアミンと合わせてドラガイトを立てた状態でGP展開出来ます。

三戦の号は先行だとスタートエンジンをセットできるカードに。後攻だとレトルトフュージョンかゴーワイルドをサーチすることで手数になる。と無駄がなく使用できます。

レガーティアは先行でキャリー号とRBで泡避けした際に残ったPBとスタートエンジンから特殊召喚したリオンでシンクロします。
(この時、リオンで墓地のRB蘇生をチェーン1、チェーン2シンクロ召喚効果を発動すればレガーティアが出た上でRBの効果で融合も狙えます)

指名者不採用については、幾つか理由がありまして、

・このデッキだとGP比率が高いため、自然と【キャリー】、【スタートエンジン】の確率が高く、増殖するGを打たれても強力な止まりどころが多い

・手札誘発の打たれどころは多いものの、致命的なポイントがなく、妨害を上回る貫通力があるため
という2点から不採用とし、その分手札誘発に枠を割くことで【スタートエンジン】+手札誘発で抑え込めるようにしている形です。


この辺りでしょうか。質問等あれば追加致します。


ここまでご覧いただきありがとうございます。
少しでも皆様の参考になれたならば幸いでございます。

では。

相談に乗って下さった特別監修
えあこ(@___HKMR___)さんありがとうございました!

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