「上がる」 aufsteigen と ansteigen の違い
日本語ではどちらも「上がる」
上だったり下だったりに動くことを表す動詞「steigen」に、接頭辞「auf-」と「an-」がついた分離動詞、aufsteigen と ansteigen。「auf-」にも「an-」にも共に、「上方へ」と言う意味があるので、日本語ではどちらも「上がる」という訳になります。だから、この2つの動詞を混同しがちなのですが、ドイツ語では明確な意味の違いがあり、しっかりと使い分けられています。
何が違うのか。違いを見ていく前に、まずチェックテスト。次の「上がる」は 」「aufsteigen」でしょうか、それとも「ansteigen」でしょうか。各写真の下に答えがありますので、ぜひ実際に考えてから、スクロールして答え合わせしてください。
1. 訪問者数が「上がる」 Die Besucherzahl steigt ___.
2. 血圧が「上がる」 Der Blutdruck steigt ___.
3. 上司が「上がる(昇進する)」 Der Chef steigt ___.
4. 住民数が「上がる」Die Einwohnerzahl steigt ___.
5. 風船が「上がる」 Der Luftballon steigt___.
6.泡が「上がる」 Luftblasen steigen ___.
7. チームが「上がる(昇格する)」 Die Mannschaft steigt ___.
8. 値段が「上がる」 Die Preise steigen ___.
9. 煙が「上がる」 Rauch steigt ___.
10. 太陽が「上がる」 Die Sonne steigt ___.
11. 気温が「上がる」 Die Temperatur steigt ___.
12. 水位が「上がる」Der Wasserstand steigt ___.
いかがでしたか?違いは分かりましたか?最初はわからなかったけれど、やっているうちに、パターンがみえてきましたか?
浮かぶのか、増量するのか
aufsteigen は浮かんで、昇って「上がる」
では、この2つの分離動詞の違いは、何か。「上がる」と言っても、「auf」 は上昇するいう意味で、風船が浮き上がって、空に昇っていったり、水中で泡が発生して、水面に上がっていったりすること。
ansteigen は、量が増して「上がる」
一方「 an」には「くっ付いている」意味があることからもイメージできるかもしれませんが、「増える」という意味で上がるもの。例えば、水量が増えて、水位が上がったり、熱量が増えて、気温や体温が上がったりするという意味です。水や熱は浮かんだりして上がるのではなく、量が増えて「上がる」のです。逆に、太陽や風船は量は増えません。
もう一度上のチェックテストをおさらいしてみてください。今度はきっと全問正解になるでしょう!
実際にこの動詞を使って文章を作ってみよう
以上がインプット。頭で理解したら、あとはアウトプット、アウトプット、アウトプットするのみ!この動詞を使って、実際に自分で文章を作ってみましょう。上の各写真をクリックすると、各動詞の用法を順に説明した記事に飛びます(instagram @tuetedeutsch)。作った文章は、ぜひコメント欄に書いてみてください。自分で文を作って、作った文を投稿する。これで既に、2回はアウトプットできます。コメントしてくれた文章は添削します。正しい文章を今度は、実際の会話で使ってみてみください。3度目、4度目、、、のアウトプットにつながります。
関連単語リスト
動詞
名詞
der Anstieg
der Aufstieg
der Abstieg
der Aufsteiger, -
die Aufsteigerin, -nen