「20代を無難に生きるな」|私の決意を強めた、さらに尖らせた1冊
ちょうど3年半前、社会人になる前の頃に読んだ。
そして、印象に残った部分を抜粋してまとめた、私用の「持ち歩き本」を何度も読み返している。
読まないともはや大損の1冊
本自体の値段というものは、それの価値に比べ相当安いと思っているのだが、この1冊については本当に安すぎる。
20代になる手前でもその途中でも、読まない手はないとおすすめしたい。
何度でも読みたい1冊、手元に残しておきたいと思える1冊、価値観や生き方に大きな影響を与えてくれる1冊、まだ送ったことはないが塾講時代の教え子や従兄弟、将来の自分や兄弟の子どもなどに送りたくなる1冊である。
正直自分のライバルになりそうな人には読んでほしくないが、実際に行動に移せる人は少ないと思うので、まあ誰でも読んでくれ。
この1冊が与える影響は計り知れない。
本書から抜粋した私自身の「持ち歩き本」の中からさらに抜粋し、印象に残った文・影響を受けた文と、それに対する考えなどを足していく。
自分の芯=生きる上で揺るぎない独自の価値観
読み進めたり、これからの生きていく姿勢をつくったり、自分の位置を確かめたりするにあたり、重要な考え方・捉え方のように感じた。
第1章 20代はもっと尖れ
・20代は、多くの同世代がやらないことをやれ。
頭ではそうしたほうがいいと分かっていながらも、なかなか周りと違う動きが取れないのが実情だと思う、特に日本人は。
そんな中で同世代と群れずに年長者の中に飛び込んでいく勇気を持っていれば、学びも視野も広がり視座も高まるので、よりチャンスに恵まれやすくなり、圧倒的にあらゆるスピードが速まる。たのしい。
・流されて生きるな。
流されて生きていると、本質が見えなくなる、本質を考えられなくなるように思う。「鈍化する」と言うべきか。
常識や慣習的なことに慣れてしまうと自分の意見を持たなくなるし、発想も生まれず、人生が味気なくなってくるのではないか。それを安定と呼びそれを好むなら別の話だが、私はわくわくして主体的に生きるために異端児と呼ばれようとも流されない生き方を選択したい。
・「プラス観」を身につける。
暗黒時代を過ごしていた学生のときの自分に、もっと早く読んでいてほしかったと思った一文。
今となっては悩んだ分だけ強くなれ、人の気持ちも汲み取れるようになれると思うので、暗黒時代が長すぎたがあの時期があってこその今だと思えている。
・「多くの飛躍はピンチから始まる」と知る。
この言葉が、何かに心折れたり辛くなったりしたときの私を応援してくれる、奮い立たせてくれる。人の成長はジグザグしながら上昇していくとされるが、このことだろう。
第2章 20代のうちに「いい人」は卒業しなさい
・「自分から仕掛ける力」を身につける。
「失敗しても肯定される20代を、行動せずに生きるのはあまりにももったいない」という一文が、さらに私の行動を加速させている。
行動なくして成功なし。行動力の高い低い、主体性のあるなしは人によって差が大きいと感じている。もちろん主体性の高い人のほうが求められやすいし、自分の人生を切り開くにも早めに身につけておいたほうがいい。
・20代の成功確率は、バッターボックスに立つ回数に比例する。
もちろんそう、打席に立った数だけ上達する、成功する。
打席に立つために、早いうちに同世代から抜け出さないといけない。日頃から準備をしておかないといけない。
・20代特有の「4つの焦り」を捨てる。
やりたいことがあっても、それに近づけないもどかしさ
やりたいことすら見つからない焦り
必要以上に30歳を意識しすぎること
他人との比較
個人的には割と捨てられていると思う。
恐らくこの焦りを捨てられないと、もしくは焦りの度合いが高いと、非常に生きづらくなってしまう。現にこの焦りを持っている人は「どうしよう」と悩んでいる姿を見せるが、周りの声が聞こえず抜け出せなくなっている。
・自分をがんじがらめにしてしまう人間関係を整理する。
「ひとりの時間」をいかに多く持てるか?に関わってくるので重要。
いつも誰かと一緒でなければ行動できない人種もいる。もちろん人は人によって磨かれるが、この人種が一人で行動しない理由は全く別のところにある。もし友だちがいないと思われたくないなどの理由で関係の薄い人とつるみ、その相手に振り回されている瞬間があるのならば本当に馬鹿である。自分に少しでも害を与えてくる人とは早めに離れて、ひとりで歩く覚悟を持ったほうがいい。
私は「ひとり○○」ができるタイプだが、誰かとするからこそのたのしさなども分かるし、「△△に教えたいな、一緒に来たいな」と本当に大切な人に気づけるのでおすすめ。
ひとり時間は本当に大切。自分の価値を高める時間にあてられるし、自分にとって大切なこと・ひと・ものを見失わずに生きていける。ひとり時間は、必要な孤独である。
第3章 必ず伸びる20代の学び方
・心が折れても、そこから立ち上がるスピードを速くする。
この言葉も私を支えてくれている。大小さまざま、何度心折れたことか。
けれど「早く立ち上がってやる」と先を見てまた進むのみ。環境や相手を変えることは難しいから、自分に何が不足していたのか、どう動いていけばいいのか、自分に原因を見つけて動いていくしかないのである。
・「人生の師」を最低でも一人は見つける。
その人の思考や行動を真似できると、成長が圧倒的に早まるし、価値観もほぐされいいことづくしである。
年上でも年下でも、男女や業種問わず、少しでも尊敬できる部分がある人からはとことん盗めばいい。そして自分と向き合い改め、更新していけばいい。
・歴史を学んで、人間の本質を知る。
行動には感情がセットである。人の心情を見抜ければ物事に対処しやすい。
人の心がわからない人はいつまで立っても相手に歩み寄ることができず、お互いにもったいないことをしている人たちが多い。
第4章 20代で身につけておきたい「人から可愛がられる力」
・とにかく年上に可愛がられる人になれ。
年上に可愛がられて損はない。ただ妬みの対象になるだけだ。
可愛がられていない人からの妬みなんて無視すればいい、ダメージを受けるにも値しない。
・年上を動かす。
勉強熱心なことが伝われば、「君の将来が楽しみだ」と自然と応援される。
事前にその人のことについて調べて、直接会って話を熱心に聞き、その後も定期的な報告を欠かさなければいい関係を維持できる。
・「人を見抜く力」を身につける。
結局は「人」である。だからこそ自分の人としての魅力を磨かないといけないし、本書では次のタイプとは近づかないほうがいいとされている。
後ろ向き、損得重視な人
会うたびに周りの人がころころ変わる人
人によって態度を変える人
過去や愚痴の話ばかりする人
いきなりいい話を持ってくる人
第5章 20代を無難に生きるな
・チャレンジしている20代には「成長」と「成功」しかない。
結局捉え方次第だなと思う。壁にぶち当たっても、どう捉え行動を変えていくか。
未来志向で生きていければ、より良い未来しか待っていない。より良い未来をつくっていける。
・20代の夢に一番大切なものは、うまいやり方より、語る言葉の温度。
手帳に目標を書いたり、叶えたいことを思い描いたりしていてわかったが、「願えば叶う」はあながち間違っていない。と言うのも、振り返れば手帳に書いたことが現実になっているからだ。
ただ、「願えば叶う」と言うよりは、「願って叶えるために努力を続ければ叶えられる」「願って公言して周りの協力を得られれば叶えられることも多い」のほうがより現実味のある言い方かなと思う。
叶えたい未来のために、実現するための方法を模索しトライアンドエラーを繰り返していけばいつかは現実になる。
・20代、いい目をして生きていけ。
大きな目標を持っていたほうが年長者に面白がってもらえることは断言できる。そして、目標が大きいほど、結果として到達できるレベルが高いと感じている。「夢は大きく」はまさにこれ。
・20代のうちに「在り方」という芯をつくれ。
「在り方」という芯は、ひとりの「人としての魅力」に他ならないと思う。
多種多様な人間がいる中いかにして「個」をつくっていくか、20代は本当に大事な時期であると思う。
最後に
20代のこの時期の過ごし方が自分の今後の人生を大きく左右であろうことが明らかだからこそ、私は自分自身にも妥協はしたくないし、なんとなくでは生きていきたくない。
周りの環境や人のせいにしたくもなる。理不尽なことも多い。
それでも私は、自分の未熟さ故に今苦しい思いをしているんだと思い込ませて、目の前のことに惑わされないよう、自分の大切にしたいものを見失わずに残りの20代も生きていく。
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